Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

半世紀前のTMS 1967年1月号①

今回は摂津鉄道記事目当てで入手したTMSバックナンバーの紹介です。

この号の天賞堂広告は日本の歴史転換点を象徴してる様に思います。

前年1966年はカローラとサニーがデビューしマイカー元年と言われた年です。 それまでスバル360の様な低価格車はありましたが普通車との差は大きく、以降常に販売台数上位を占めた2車の発売により自家用車が急速に普及し、年間交通事故死者1万人以上の交通戦争時代になりました。 時を合わせるかの様に天賞堂から車運車ク5000が発売されてます。


★トリック・ユーモア写真コンクール
新春特別企画でしょうか、巻頭をコンクール入選作品が飾ってます。

【吹雪の夜の操車場】
線路から雪かきして積み上げた雪も非常に実感的です。

【ヴォルガの転車台】
コチラはユーモア賞です、転車台上はパーラーカーと呼ばれたクロ151の様です、そして転車台を回転させてるのは背中に紐を付けた亀です。

【ハドソン青梅に現る】
米国タイプハドソン機が青梅鉄道公園に鎮座したトリック写真、元は9600の位置かな?

【巨大サボテン出現】
凸電の牽くオープンデッキ客車列車が線路上に出現したサボテンに立往生してる図です、電機を急停止させた乗務員がなす術なく線路脇に佇んでます、鉢植えサボテン流用ですね。

【夏の高原列車】
綺麗な絵です、トリックと言うよりレイアウト写真そのものでは?

【銀座を築地市場へ行くDF50】
同じトリックならこういうのが夢があって面白く好みです。 銀座大通りの都電軌道をDF50牽引冷蔵車が築地市場へ向かう図、でも競りに間に合わすには午前3時じゃないとね。


★作品グラフ:広島電鉄市内線
摂津鉄道『晩秋の蔵本村』掲載号の表紙を飾ってますから力作です。

写真は連接車体2500型で他に2軸/4軸4形式の製作記が掲載されてます。

作品グラフの左が850型、右が2000型です。 交差点急カーブ通過の為にパンタ位置は台車真上で良さそうですが、広島電鉄市内線はホイールベース中央に位置するんですね。

本文に製作記が載ってます、広島市内の風景ユニットがある事で車両が引き立ってます。

急曲線通過性能と乗車定員増を両立する手段として、市電の連接車体は多くありました。

コチラが製作された5形式、全て広島生まれ育ちで一生終えたとは思えません。 恐らく1両1両に誕生からの歴史物語があるのでしょうね。


★作品グラフ:ED72
作品グラフ2番目は真鍮製自作電機ED72です。

でも聞いた事のない形式名で、写真見ても見た記憶のない顔です。 と思ったら九州で活躍した交流電機でした、電化が進んで次々に登場した電車/電機はフォローし切れません。

かなり特異な顔つきの電機です、特に運転台が高く薄い屋根形状再現が難しそうです。

フロント回りはこれだけの真鍮板・線を組み合わせた造形です。

参考情報に実車写真が掲載されてました、横顔はこの時代のEF級電機と類似してます。


★作品グラフ:国鉄9750マレー蒸機
作品グラフ最後は国鉄のマレー式蒸機9750型です。

丹那トンネル開通前の東海道本線箱根越え、山北-沼津間輸送力増強を目的に、9800型、9850型と共に使われた蒸機で、短期間で役割を終え9600重連にその座を明け渡しました。 勿論筆者もスタイルブックで存在を知ってただけの100年前の蒸機です。

この9750型はキット加工なのですが、キット発売メーカー情報がどこにもなく不明です、発売情報見た記憶もありません。 キット加工と言ってもキャブを一旦バラしてリベッド加工追加とパイピング、キットテンダーが気に入らず自作してますので大規模な改造です。

また牽引力増強の為に全軸駆動化しており、これだけでも大改修です。[続く]


ではまた。

×

非ログインユーザーとして返信する