Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

Wさんレイアウト⑥ポイント切替制御の新提案

Wさんレイアウトの電気設計はフィーダーとギャップを設置し、デュアルキャブコントロールコア部分の設計が終わりました、次のテーマはポイント切替制御をどうするかです。

【中山平の夜】
実感的なサーボスローアクションや番線選択ボタン一括切替はArduino等コントローラやリレーが必要になるので選択対象外としました。 すると現在標準技法化してるコンデンサ切替式が最有力候補になります。


★コンデンサ切替式ポイント制御
Wさんレイアウトには連動片渡線を1個と数えポイントが19個あります。

キャブコン制御盤上にポイント切替3PトグルSW19個配置するとこんなイメージになります。 運転経路に従って切り替えれば良いので解り易いですが、制御盤SW総数33個、相当大型にしないと操作性悪そうです。 電気区間選択SW左右切替、ポイントと駐機SWは上下切替、3種類のSWツマミカバー色分けして誤操作防止が必要です。

鉄道模型に電気知識不要になって久しいですが、電装品もユニット化が進みコネクタ接続が当り前、もう10年もすれば半田付け不要になるかもしれません。 Wさんコメントから配線最小化も必要と判断しました。

【『コンデンサポイント切替電気講座 総集編②』より転載】
KATOのコンデンサ切替式ポイント制御推奨回路です、ACアダプタとポリスイッチ、コンデンサと3PトグルSW各19個、難易度高くなくても相当な配線数、半田付けやった事ある程度ではシンドイ作業量です。


★KATOポイント切替SW使用制御
そこでコンデンサ切替式ポイント制御第1案と当社従来線採用方式を発展させたKATOポイント切替SW使用制御第2案をWさんに提案し、配線が楽な第2案が採用になりました。

【KATOスタンダードSX】
KATO制御機器ポイント切替出力は『自社製ポイント全てを切替可能な事』という至極当然な基準で設計されてる様で、スタンダードSXはポイントマシン4個連動両渡線切替可能です。 また依頼実験結果から1A仕様旧型制御機器も両渡線切替可能と確認してます。


Wさん使用KC-1は絶版で仕様確認できませんが、Hyper-DX旧型位置付けの上位機で、同じ基準でポイントマシン4個連動両渡線切替可能と思われます。 筆者提案はほぼ対称形中央駅線形のポイント2個連動切替です。

右行本線は上図の様に対称位置左右ポイントを連動切替します。
1.右行本線:《3番線》または《5/6/7番線》
2.右行本線:《5番線》または《6/7番線》
3.右行本線:《6番線》または《7番線》
4.右行本線:《3番線》または《2番線》

左行本線は上図の様に対称位置左右ポイントを連動切替します。
1.左行本線:《1番線》または《4番線》
2.左行本線:《1番線》または《2番線》
3.2番線:《1番線》または《3番線》

以上7ヶ所の連動(片渡線含め8ヶ所)でポイントSWは12個で済みます。 更にポイントSW配列とレバー操作方向と開通方向を一致させる工夫を加えると使い易くなります。

使い易くするアイディア実施方法を解説します。 KATOポイント切替制御線は2本、赤と黒の被覆線で先端に2Pコネクタが付いてます。

このコネクタをポイントSW裏側に挿すとSWレバー奥(上)で定位直線開通、手前(下)で反位分岐側開通になります。 識別ラベル添付エリア一番右に《右行》《左行》《2番》《機(機関区)》ラベル貼って操作ポイント表示し、レバー付近2ヶ所に《3》《5-7》の様に開通方向表示します。 それでは線路配置に従い配線法を検証解説します。

右行本線《3番線》または《5/6/7番線》、《6番線》または《7番線》、《3番線》または《2番線》の連動3組は、定位が奥側なので連動ポイント切替制御線赤と赤、黒と黒を1本に半田付けしてポイントSWに挿せば、レバー操作方向と開通方向が一致し感覚に馴染みます。

右行本線《5番線》または《6/7番線》と左行本線《1番線》または《2番線》の連動2組は、定位が手前側なので連動ポイント切替制御線赤と赤、黒と黒を1本に半田付けし、更にコネクタ赤黒逆転させてポイントSWに挿せば、レバー操作方向と開通方向が一致します。


コネクタから端子引き抜ければ挿し替えれば良いですし、難しい場合は制御線を切って赤黒逆転に半田付けし直します。

一方、左行本線《1番線》または《4番線》と2番線《1番線》または《3番線》の連動2組は、左右で定位逆転してるので連動ポイント切替制御線赤と黒、黒と赤をたすき掛けに1本に半田付けしてポイントSWに挿します。 レバー操作方向と開通方向の一致には、左行本線《1番線》または《4番線》は右方ポイント基準、2番線Y字ポイントは定位が左右どちらか解りませんので現物確認で基準を決めます。

最後に機関区内ポイント4個は個別切替です。 4個中3個は奥が定位なのでそのまま、赤丸1個は手前が定位なのでコネクタ赤黒を入れ替えてポイントSWに挿せば、レバー操作方向と開通方向が一致します。

Wさんレイアウト制御盤概念図です。 キャブA/B電源出力はキャブコン制御盤で選択されたフィーダーに供給されます。 キャブとキャブコン制御盤の間にポイントSW6個づつ配置してます、5個/7個でもOKです。

ポイントSW配列の私案です、左に左方片渡線と右行本線関係をまとめ、右に機関区と左行本線関係をまとめてます。 やり方解説したので、後はWさんが使い易く解り易い様にアレンジしていただければと思います。


★応用技法-1
Wさん個人へのサポート完了しましたが、折角ですので応用技法解説を追加します。

KATO制御機器ポイント切替出力はポイントマシン4個連動できますので、Wさん中央駅ポイント制御の06と07を統合して4個連動し、左行本線1/2番線切替にすればポイントSW1個削減可能で操作性が向上します。


★応用技法-2
ポイント連動はコンデンサ切替式でも6P2切替トグルSWで可能です。

Wさん採用左右連動行えば19個のポイントSWを12個に削減可能です。 図は左右本線進入側設置例で、制御盤上SW配置をどうすれば解り易いかは工夫してください。


ではまた。

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