TMS特集 楽しい鉄道模型②ストラクチャ編
TMS特集『楽しい鉄道模型』の紹介は本文記事に進む前に脱線しましたので、今回はストラクチャ製作記事中心に紹介します。 厳寒期で屋根裏工作は無理、自室の電子工作も目の具合が思わしくなく、他人様のレイアウトやTMSネタで食いつないでます(滝汗)
【前号より転載】
現在のレイアウト製作は、駅舎・ホーム・鉄橋等にどのメーカーのどれ使うの選択ですが、半世紀前はほぼ全て自作するしかありませんでした。 自作するにも形状・寸法等をネットで簡単に調べられる環境はなく、TMS掲載ストラクチャ製作記事は貴重な情報源でした。
①機関庫
普段目にする機会が多いホームや駅舎は形状・寸法推定可能でも、駅構内に散在する鉄道関連施設になるとそうは行きません。
前号レイアウト紹介掲載の明昌鉄道機関庫製作記です、寸法図があり現地取材や車両/建築限界を確認して図面引く手間が省けとても便利です。
3線式の大型サイズですがディテールは簡素、ウェザリングされてる様子もありません。
なるほどこんな素材・構造かと眺めましたが、1/80世界に嵌ってた7年間、ストラクチャ製作の経験がありません。 レイアウト作ったらアレもコレも作りたいと夢想してました。
これも明昌鉄道の3線扇形庫製作記、TMS誌上を飾るには簡素なタイプ、車両とストラクチャ細密度は比例し過去50年間に大進化した様です。
②ホーム
現在は使用ホームに合わせ線路を敷設しますが、当時は線路に合わせてホーム自作です。
これも明昌鉄道ストラクチャ製作記です、終端駅と本線上通過駅にホーム設置してます。
ホーム壁部分に飾りの付いた建築内装用材を使っており、カーブホーム製作法が解説されてます。 入浴後の風呂に一晩漬け、部屋の壁コーナーで撓ませて1日乾燥、重しに火鉢使ったと言うのが時代表してます。
組立式でこれだけストラクチャ設置事例は他になかったと思います。 収納も大変だったでしょうが手前に4個見えてるポイントマシンは当然電動、線路敷いてストラクチャ配置してフィーダー/ポイントマシン配線する運転準備には3-4時間掛ったのではと思います。
③給炭台
給炭台も蒸機給炭中写真から推定するだけでサイズ感把握が難しいストラクチャでした。
当社はTOMIX/KATOからKATOを選択購入して置いただけ、レイアウト製作ハードルが低くなった事をこんなところにも感じます。
ところでこのタイプ給炭台への給炭はどの様に行われてたのでしょうか、機械化対応装置が見当たらないので多分人力だったのでしょうね。
④鉄橋
構造材が外から見える鉄橋は製作が難しいストラクチャの代表格でした、現在はカラバリを除いても20種近い鉄橋が各社から発売されてます。
ここでは『やさしく』の枕詞通り道床付きレールをそのまま使ったガーダー橋製作法を紹介してます。 下から見ると構造材なし平面ですが、お座敷運転の雰囲気盛り上げアイテムと割り切ってます。 写真の高架用橋脚製作法も本誌に掲載されてます。(割愛しました)
実際に製作しなくても製作記を読み『これならできる』と自信を持つ事が、レイアウト製作に必要な引出しの数が増えた様に感じました。
素材がペーパーと工作用木材、竹ひごも良く使われてました。 現在一般的なプラ製素材はほとんどありませんでした。
車両を書いたイラストがあると寸法は推定できましたし、サイズ感も把握できました。
⑤貨物ホームと上屋
貨物ホームを車窓から眺めていてもいざ製作となると寸法や細部構造が解らない物です。
これはTMS山崎氏の製作記事で、ローカル線でよく見た古いタイプのモデル化例です。
⑥ディーゼル給油場
中には『へーっ、こんな施設もあるんだ』と製作記で知る事もありました。 寡聞にして実際のディーゼル給油場を見た経験ありません。
図右端にある様にカワイ2軸タンク貨車バラキット流用だそうです、貨車キットが当時あったとは知りませんでした。
蒸機キット追加工のパイピングもそうでしたが、本体箱物に追加した配管類は細密感向上に大きな効果があると思います。
給油口はかなり細かな工作です、形状的にはスポートに似てますね。
作品グラフに完成写真が掲載されてました。 ほとんど実施例を見ませんがローカル駅構内アクセサリーとして面白い施設です。
ではまた。