Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

生野駅機関庫の改修④

生野機関庫改修も大詰めを迎えました。

【取り外した機関庫位置から北町通り-3】


4-3.庫内明るさ確認
筆者は蒸機時代夜の機関庫を知りません、見た事があっても庫内明るさには注意を払わなかったと思います。 現代の車両基地電車庫より少し暗い程度ではと推定してます。

足元を照らす、工具箱/棚が視認できるのが必要最低条件で、作業時は手元灯を部分照明として使ってたと思います、四角い箱のカンテラです。 まず1mAx4灯の現状確認の為に、梁の上に照明ユニットを乗せて様子見しました。

【LED非固定明るさ確認試験】
LED向きが解らないのでリード線を操作し最大輝度付近の撮影です。 気になる出入口の斜め光照射は照明ユニット天井取付で狭くなります、さてどう評価すべきでしょうか。 色味は狙い通りでOK、明るさは周囲バランスを崩してませんが、前記『必要最小限』より『必要十分』、もう少し暗い方がイメージに合います。

そこで1ランク1/3では暗過ぎそうなので上図の様に3kΩを追加し、電流/明るさ半分の0.5mAが良いと考えました。 照明ユニット外しかけチョッと待てよ、もっと良い方法があると気付き、先に照明ユニット組込みを行いました。


4-4.照明ユニット組込み
前項庫内明るさ様子見で照明ユニットを梁間に通してあります。

これが様子見状態、45mmスパンに対して5mm余裕は長過ぎた様です。

中央2灯の両面テープ台紙を剥がし屋根頂部に左右均等に貼り、両側は出入口近くになりますが若干の配線余裕でそのまま貼りました。 庫内蒸機の顔が良く見え、出入口からの斜め漏光範囲を狭く抑えられるので良しとしました、言い訳っぽいですが。

照明配線を土台穴に通し、配線固定用両面テープを機関庫コーナーに貼ります。

生野駅ホーム側から機関庫奥に配線見える可能性がありますが、配管かパイプに見える様に真っ直ぐ配線を貼付け固定します。 ところで当時の機関庫内部の様子を知りません、資料もほとんどありません。 国鉄労使紛争激化時代で職場規律は緩んでいても職人気質の現場です、様々な作業用具を使いますが整理整頓は行き届いてたと思われます。

本線側壁沿いに工具入れキャビネット2個とジャンク箱からそれらしく見える正体不明の物を取り付けてます。
手前壁際に同じく工具入れキャビネット2個とボンベを取り付けてます。
線路間は基本通路だと思いますが何もないのは淋しいので、これもャンク箱からそれらしく見える正体不明の物を取り付けてます。
一番良く見える入口本線側には鉄くず入れのドラム缶とこれまたそれらしく見える物を置いてます。 解らない事考えても仕方ないので現状のままで組みました。


4-5.庫内明るさ決定実験
庫内明るさは照明ユニットを正規位置取付状態で確認し決める事にしました。 この照明ユニットは直列抵抗有無及び抵抗値でLED電流を変えられるからです。

照明ユニット給電線に3.3kΩと5.6kΩを半田付けして、給電線を基台穴に通して引き出し機関庫を仮置きしました。 左ワニ口クリップ現在位置がLED電流1.0mA、3.3kΩの先は0.5mA、5.6kΩの先なら0.35mAです。

ちなみに5.6kΩ直列時の各部の電圧と電流はこの様になります、理解に必要な電気知識はオームの法則、V(電圧)=I(電流)xR(抵抗)だけです。

背後の北町通り、左横工作室と比較すると0.35mAは明らかに輝度不足です。 0.5mAが許容下限、機関庫内部がぼんやり見えてます。 様子見で明る過ぎると評価した1.0mAは照明ユニットを手前窓に向けてた様で、北町商店街の店内照明が暗い金物屋/漬物屋同等でバランス良く見えます。 出入口斜め出射光も適量です。

角度を変えヤード塔照明が入るアングルで比較しました。 0.35mAは点灯確認できるだけで論外、0.5mA /1.0mAで悩みましたが存在感重視で1.0mAに決定しました。


4-6.機関庫取付
1.0mAに決定で給電線に直列抵抗追加作業が不要になりました。 当社標準ストラクチャ照明給電用ギボシ端子を給電線に取り付けます。

これまで使ってると書いても製作工程見せてないので紹介します。 これがギボシ端子1セット、職人さんご用達ホームセンターで50組数百円です。

電源+をメスにしてショート防止、従ってストラクチャ側+をオスに統一してます、先にカバーを配線に通し配線被覆を剥いて端子にラジペンでかしめます。
かしめ部を半田付け誤、配線をかしめてカバーを被せて出来上がりです。
-側も同じく被覆剝き・端子かしめ・半田付け・配線かしめです。
ー側カバーは+端子を覆う長さになってます、しっかり挿入すれば高信頼性で接触不良事故は起きてません。

今回の様な改修時に便利ですが、唯一の難点は基台に10㎜穴が必要な事です。 ギボシ端子を1本づつ基台穴に通し、機関庫は従来通り両面テープで仮止めだけです。

出口側の地面再製作部分と中央土台に凹みができたので、バラストとボンド水溶液で補修しました。 これで機関庫改修完了、次回完成風景を紹介します。


ではまた。

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