Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

大失敗調達の拾い物はトンダ物

本更新は1月27日予定でしたが緊急性の高い「FさんのHyper-G製作サポート記」を優先し本日になりました。 生野機関庫改修庫内レールにS45.5端数レールが必要になり、急遽手配しました。 ヨドバシは送料無料なので、1点でも気楽に使えます。

ポチッから1日半で届く便利な世の中です。 不思議に思うのは誰が送料負担してる?、宅配業者と件数不問の大口年間一括契約、メーカー納入価格値引きで相殺の推定ですが、以前まとめ発注の中でKATO釘(¥10)だけ別便で届いた時は驚きました。

空けてビックリ!、S38とS33端数線路セットBが入ってました。 端数線路はS45.5とS29だけ、前はBなんてなかったは後の祭り、1年以上小物新製品チェックを怠った情報収集と発注前確認不足の自己責任で、また不良在庫作ってしまいました(涙)

必要な端数線路セットは現在ヨドバシ調達不能、送料負担の第二調達先に在庫があったのでそちらから調達、更に2日日程ロスしました。

ついでに機関庫改修に流用した延伸線用ピットレールと車止も調達しました。

送料薄める為に何か目ぼしい物ないかと物色すると、KATOから点灯式車止が発売されてました。 延伸線用は点灯加工する計画だったので渡りに船、お金で手間省く選択をして3個調達しました、発注ミス帳消しの拾い物でした。

3個は図赤丸上下本線と駐泊所に使い、非点灯式を図橙丸鉱山引込線廃線跡に転用します。 S45.5入手したので機関庫改修に戻るべきですが、点灯式車止がどんな物か調査しました。 そのまま使えないので用法確認を兼ねてます。

ケースから取り出すと生野機関庫で標識なくして交換するやぐらタイプでした、標識足が太く後部が丸く出てるのは点灯機構/回路収納の為と思われます、さて仕様は?

台紙裏面に必要情報がありました、レール給電と消費電流です。 標識灯は夜間一定輝度点灯するので、非給電/列車停止時消灯では使えません、下に書かれた進路確認云々は苦しい言い訳に聞こえます。 レール給電なら多分LED室内灯クリアと同方式です。

【『N車両消費電流を計るその1』より転載】・・・2019.03.07更新
過去記事のKATO LED室内灯クリア消費電流計測結果は14mAでした。 消費電流同じなので、車止用に室内灯クリア回路をそのまま移植してるかもしれません。

上記がその回路で、定価¥990製品に専用設計したくないので共通化は当然です。 実はここで嫌~な予感がしました、以降はそれを確かめる実験になります。

点灯試験電源にはN-1001-CLを使います、速度調整VR MAXで照明電源と同じ完全直流非PWM 12Vが得られるからです、KATO Hyper-Dは15V PWMなので使えません。

予想通り12Vでは非現実的、改修したヤード塔に迫る高輝度です。 キハ52ノッチ1 MAX 5.92Vヘッドライトより明るく、色味も白過ぎます。

色味は別にしてどこまで輝度下げれば許容限になるかと速度調整VR回しました。 4方向矢羽根が識別できるこの程度が上限だと思います。

その時のPWM出力電圧は1.3V常点灯域です。 電圧にして約1/9、LEDは3倍1ランク法則なので2ランク輝度低下させてやっと許容限が評価結果でした。 嫌~な予感完全的中、調達1個にして置けば良かったと思ってもまたまた後の祭りでした。


常点灯から最大速度まで電圧比例で2ランクしか輝度変化しないのは、PWM電源LED照明として素晴らしい性能です。 しかしDC12V電源で輝度調整して使おうとすると、実に使い難い仕様なのです、当方の都合でKATOの責任ではありません。

LED、ブリッジダイオード、CRD損失足すと約5V、実際は4V付近から薄っすら点灯始めますが使い物にならず、14mAまでの輝度変化はわずか0.21V幅、5.21V以上はCRDにより輝度一定、つまり2個直列接続しても輝度変化なしです。


ジョイナー使わずレールに照明配線して2個直列、明る過ぎたら抵抗加え輝度調整の筆者思惑は外れ、このままでは使えず改造必至になりました。

構造解らないままの分解は危険ですが、破損覚悟で裏蓋こじると簡単に外れました、基板にレール集電バネ機構と回路、LEDまで実装されてます。 室内灯クリアLEDの横出射に対し通常タイプ、部品は共通ではありません、詳細に確認します。

◆レール集電バネ
KATOはたった14mAでも両持ちバネ、更に面接触させる為に接点部ポツ押し出し付きの高信頼性設計です。 何度でも言います、70-80倍の電流流すポイント接点に線接触片持ちバネや、機構部品コイルバネ代用の信頼性無視オモチャ設計がTOMIXです。
◆LED
拙レイアウトにも採用してる高輝度白色LEDが使われてました、推奨動作電流70-80mAなのでディレーティングは十分です。
◆ブリッジダイオード
室内灯クリア採用のシリコンダイオードブリッジ、損失1.1-1.2Vと思われます。
◆抵抗&CRD
右の20125チップが抵抗だと思ったら000表記のチップジャンパー、片面基板に収める為に必要だった様です。 上の素子抵抗計測結果が150Ω、抵抗入りCRD?。

回路は道床内で完結しており、標識取付穴真下にLEDが位置します。

つまりこの標識柱は導光パイプで太くしてあります、標識部にはミラーかプリズムが内蔵されてて前方へ出射する構造です。


レイアウト設置時行う改造は以下の様になります。
輝度調整を困難にしてるCRD削除。
損失にしかならないブリッジダイオード削除。
輝度調整の為に直列抵抗変更。
レール集電バネを取り外し基板直接給電。
何の事はない、基板でそのまま使う部品はLEDだけになるトンダ買物になりました、でも当初計画は標識内LED組込、導光/反射光学系買ったと思えば安いかも。


ではまた・

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