Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

電車と車の寿命に想うこと

右眼の手術が無事終り裸眼視力1.0に回復しました。 左眼黄斑変性、右眼黄斑上膜治療継続ですが、とりあえず見える様になりました。 手術で工作や実験ままならず、随想や雑感で間を持たせてます(汗) 2-3m以遠は良く見える様になったのですが、老眼鏡の度が合わず安定するまで作っても無駄との事、何とも不便です。


先日3月ダイヤ改正に想う③に新型車両は寿命半分、値段半分、重さ半分の使い捨て電車の話を書きました。 技術進化速度が早い時代に、より良いサービスを提供し続けるにはそれが理に適っているからです。 一方、自動車は全く逆の道を歩んでます。

【『3月ダイヤ改正に想う③』より転載】
老朽化した103系置き換え目的で開発された209系は、103系より早く17年で姿を消しました。 103系量産は1964年-1984年、引退は2017年で本当に寿命半分でした。 


★小さな春Vol.3

【チューリップ】・・・3/13
11日の雪が融けた庭を見たらチューリップの葉が顔をのぞかせてました。

【融け始めた大地】・・・3/13
厳冬期は敷地北側が10cm以上凍み上がり、ストックヤード扉は3ヶ月全く開きません。 ようやく融け始め、長靴でガンガン踏み固め扉が開く様になりました。 



★長寿命化した日本車
1970年代から1990年頃まで車の寿命は10年/10万キロと言われ、実際それまでにボディはガタピシ、塗装劣化で錆びが浮き、アチコチ故障が多発する、車とはそんな物と誰しも納得し受け入れてました。 中古車価値を持つのは名車でない限り6-7年まででした。

【ファミリア1500ターボカタログ】
日本車信頼性向上を受けて新車車検が3年に延長されたのは筆者諏訪移住の1983年でした。 愛車の排ガス規制前有鉛仕様GTO2000が8年12万キロでエンジンブローし、発売直後の1983年型ファミリアターボを買いました、赤のサンルーフ付きです。

【金メッシュ社外アルミを履きシビエ大型フォグ付けてました】
良く走る車でしたが初車検3年4.5万キロで道路段差でボディが軋むヤレが出てとても乗り続けられません、友人が同時期購入したシビックSiも同じでした。 海外評価が高まっても当時の日本車はその程度でした、乗り方が荒かった?、それは否定できませんね。

【ファミリア1600ツインカムターボ】
で、後継モデル1986年型に買い換えました、四駆は高いのでパス、松本まで往復100km通勤に使い、9年21万キロでエンジンブローしました。 毎日乗る長持ち用法でしたが、この頃から国産普通車のボディ剛性と塗装寿命が改善し長く乗れる様になりました。


と同時に欲しい車に手が届かないほど値上がりしました。 当然と言えば当然、買い替え需要が多い車が長持ちしたら、メーカーは点検修理だけでは食えません。 価格3-5割高くても倍使えればユーザーはハッピー、昔はスクラップされてた10年10万キロ車が商品としてロシアや東南アジアに輸出されるほど長寿命になりました。


★進化著しい軽自動車
では日本独自規格の軽は?、地方暮らしは主婦も車が必要で、嫁さんは免許取得しスズキの軽を5台乗り継いできました。 その軌跡から軽自動車の進化が如実に解ります。

【①スズキ アルト FF/4MT 1984年型】・・・1986年~1990年使用
最初は擦ったりするだろうと2年落ち中古車購入、維持費が安い形ばかりリアシートボンネットバン、当時は軽自動車の大多数が4ナンバーでした。 動けば良い盆地内移動道具で、タイヤは小さな10インチ、最初から高速道走行は想定しない車でした。

【②スズキ アルトエポ 4WD/5MT 1990年型】・・・1990年~1993年使用
【③スズキ アルトエポP2 4WD5MT 1993年型】・・・1993年~2000年使用
運転も慣れたし6年目で車にもガタがきて、軽自動車規格が550ccから660ccに拡大直後に嫁さん初新車アルトエポを購入、税制変更で5ナンバーでした。 ちなみに彼女はMT限定免許(笑)、初車検3年4万キロでガタピシ、MCされた1993年型に買い替えました。


660cc化直後モデル3年、同型末期モデル7年7万キロまで元気に走りました。 当り外れ?、いや見えない処で改良が続いてたのでしょう。 12インチタイヤで4WDならと、一度2人で東京往復に使いましたが談合坂ベタ踏みでも80km/hのパワー不足でした。

【④スズキ Kei 4WD/5MT ターボ 2000年型】・・・2000年~2011年使用
1998年に衝突安全性向上の為に軽自動車規格が長さ100mm、幅80mm拡大されました、新規格で高速道でも使える様にと選んだのがスズキ80周年記念車ターボ仕様でした。 コレ大当たり、燃費が良く高速料金も安い、120km/h巡航が全く苦にならず、最遠出雲大社まで出掛けました。 唯一の欠点は貧弱なシート、長距離では腰が痛くなりました。


14インチタイヤで最低地上高が高いのも雪や悪路に強く文句なし、故障知らずで11年9万キロ、どこも悪くないけど先は長くない、生産は2009年で終ってる。 と、2年/7千キロ最終型Bターボをネットで発見し即購入、11年車下取り5万円にはビックリでした。

【⑤スズキ Kei 4WD/5MT Bターボ 2009年型】・・・2011年~現在も使用中
同型でも9年間に改良され、欠点のシートは腰をサポートする様改善され、中速トルクが太くなり高速で気を許すとリミッター作動(笑)、北海道一周旅行の足になりました。 10年で5万キロ弱、ひょっとするともう10年行けるかもと思えるほどです。


★まさか愛車が軽になるとはね
現役時代は周囲の目もあり軽は選択対象外でした。 最後の普通車はファミリアSワゴンスポルト4WD、単身赴任中もあり年2千キロが2年続きました。 ハイオク仕様x燃費で倍以上違う、「使わないから私の車で行って」「了解」それで何も不満なしでした。

【スズキ セルボSR 4WD/CVT フルOP 2008年型】・・・2011年から筆者愛車
車庫で眠る愛車も哀れ、乗れない自分も哀れ、愛車にできる軽はないものか?、ワークスって歳じゃないし・・・、で見つけたのが生産中止直後のセルボSR 4WDフルOP本革シート仕様、初車検前7千キロの上物を見つけ希少車なので姫路まで買いに行きました。

【3/1 70880km】・・・掃除しないから埃だらけ
5月に11年目車検を迎えますが7万キロ少々、ボディも塗装も問題なし、体に馴染む本革シートにヤレが出た程度、後2車検15年10万キロは軽く行けそうです。 って視力問題もあり、いつまで車に乗れるか???、ひょっとすると最後の愛車になるかもです。

【同年式同仕様中古車】
いくら寿命が伸びても11年落ち軽の中古車なんてないよねとググッたら、何と同仕様がありました。 3.9万キロしかメーター回ってないとは言え修復歴有で68万円!、驚きました。 愛車もスズキスポーツの下品な面相を+5万円でノーマルに戻してます。

【同年式レスOP仕様中古車】
レスOP8.3万キロでも43万円、じゃ愛車は中古市場で50万円近くなる?。 低グレード買物車でも10年以上落ちが20-30万円で流通しており、現代の軽自動車恐るべしです。


★所感
安く、軽くでも寿命半分になった鉄道車両、一方高く、重くでも寿命倍になった自動車、進化の方向は反対ですが辿り着いた寿命が約20年と符合するのは単なる偶然とは思えません。 どんな先進技術を投入した新製品でも陳腐化し退場を迫られる『時代進化の賞味期限』が20年とも思えるのですが如何でしょうか? 無駄話で失礼しました。


ではまた。

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