Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

3月ダイヤ改正に想う①郷愁編

筆者は2004年-2010年の東京単身赴任時代ほぼ毎週中央東線を利用してました。 その前、諏訪転居1983年-2004年は月1回ペース、更にその前登山に凝ってた1967年-1983年は年数回利用しており、電化後中央東線の変遷を40年以上見てきました。


でも2010年退職後は久し振りにと片道一度利用しただけです。 何しろ運賃高過ぎ、JR片道6千円、高速バス往復5千円弱の半額以下で時間差30分、地元の変動相場制高速バス最安値は何と片道¥1,500、お金で時間を買った現役時代、今は時間でお金節約です。


1.1965年松本電化~1983年
松本電化翌年1966年末に中央本線初の特急「あずさ」が運転開始されました。

【デビュー当時の特急あずさ】
181系で2往復/日、新宿-松本間を3時間57分で結びました。 165系急行「アルプス」が4時間40分の時代です。 当時の国鉄特急は本当に特別な存在で、約束事の様に食堂車連結、もちろん「あずさ」も、「アルプス」はビュッフェでした。

【特急あずさ登場時の国鉄時刻表】
その特別振りは停車駅にも表われ、新宿-甲府-上諏訪-松本です、さすがに東京西南部利用者や蓼科別荘族から苦情が出たのか、翌年ヨンサントウ大改正で八王子・茅野停車になり4往復/日に増発、複線化が進み3時間42分に15分スピードアップされました。

【2016.03.10更新】
ちょうど筆者が新宿23:45発長野行夜行鈍行列車で登山へ出掛け始めた頃であり、夜行「アルプス」も2本、新宿から信州はまだ遠い土地だったのです。

【「あずさ」として長く活躍した183系】
その後1973年に183系置き換えで食堂車廃止、エル特急化で自由席ができ特別な存在から庶民の足になりました。 1975年「アルプス」全電車化でキハ/キロ58と共に小海線急行「八ヶ岳」が姿を消し、1978年には上下号数統一で『午前8時のあずさ2号』もなくなりました。 新宿-松本所要時間短縮は複線化工事進捗によるゆっくりした歩みでした。


2.1983年~1994年「スーパーあずさ」登場
筆者諏訪転居は1983年春ですが、諏訪圏のエポックメイキングな時期に重なります。 前年末の中央道全通で東京との時間距離が近くなりました、7月に辰野大回りを解消する塩嶺トンネルが開通し、新宿-松本間は3時間15分前後に短縮されました。


塩嶺トンネル開通の恩恵を受けない上諏訪-新宿は2時間45分、東京出張は16時前上諏訪発で新宿移動、会社寮に泊まって翌日仕事して帰宅、のんびりした時代でした。

【1990年製KATOグレードアップあずさ】・・・かつて在籍、嫁に出しました
1986年に総特急化(筆者には特急の急行化)が行われ、「アルプス」は夜行1往復のみになりました。 そして翌1987年国鉄分割民営化され、年末に「グレードアップあずさ」が登場しました、座面が約15cm高く、シート座り心地が良く快適でした。

【1993年デビュー1994年スーパーあずさ運用開始のE351系】
1994年登場のE351系「スーパーあずさ」は一番お世話になった車両です、80年代末から日帰りになってた東京出張で、7:19茅野発9:36新宿着、19:00新宿発21:05茅野着を何度利用したか数え切れません、15分の時間短縮と停車駅の少なさがメリットでした。


「スーパーあずさ」登場で新宿-松本は2時間半強に短縮されました。 熱烈支持派の筆者に対し同僚の1/3はアンチ、中央西線機械式振り子から大きく進化したE351系振り子でも「本を読んでると気持ち悪い」、時間より乗り心地の「あずさ」派でした。


3.1994年~2010年定年退職まで
この間スピードアップはほとんどありませんが停車駅が増えました。 日に2本の新宿-八王子-甲府-茅野-上諏訪-松本「スーパーあずさ」で最短時間を確保し、他は停まるは停まるは大昔の準急並み、韮崎/富士見/下諏訪停車が大盤振る舞いされました。


諏訪圏3市2町1村で人口20万、原村を除くJR5駅が全て特急停車駅なんてやり過ぎ、高速バス競合で、利便性と定時性を訴求するしかなかったからだと思います。

【『宙に浮いた鉄橋』より転載】・・・2016.07.27更新
2001年-2002年にE257系が183系を置き換え、同年夜行下り「アルプス」廃止、山屋以外利用者激減だった様です。 2003年定期券自由席利用が解禁され一度利用して懲りたのが21:00新宿発最終「あずさ」、座れたのは大月、2時間半超の長旅でした。 2007年筆者には大事件の「全車禁煙」、新宿駅スモーキングコーナーはいつも満員でした。


4.2010年~現在まで
2011年諏訪圏で最後まで生き残った諏訪丸光百貨店が閉店し、上諏訪駅付近に生鮮食料品販売店がなくなり、市助成で買物バスが運行されてました。 跡地再開発計画の下層階商業施設、上層階住居の複合ビル「アーク諏訪」がこの2月21日オープンしました。

【E353系】
一方中央東線、昨年の今頃、踏切通過待ちで新型車両を見掛け調べたらE353系試運転と解りました、E351系からのバトンタッチは3月でした。 筆者は沿線に住むテツの1人でありながら未だE353系に乗ってません、乗る機会がないかもしれません。 約束あっても余裕見て1本早い高速バス利用すればOKですから。

【長野日報電子版より】
3月ダイヤ改正が昨年末から地元で話題になってます。 全E353系化、停車駅減スピードアップ、全車指定席の3点セットで、全てスーパーになるので「スーパーあずさ」の呼称も消えます。 特に2時間25分を2分短縮する為の上諏訪通過が焦点になってます。


例え日に1本でも再生スタート翌月に、駅歴史初の定期通過列車を見る諏訪市民の思いや如何?と感じます。 蓼科/白樺湖、諏訪大社上社アクセスで茅野が選ばれたと思いますが、時間短縮目的なら単線区間で出口ポイント通過速度制限(60km/h?)がある上諏訪より、複線直線で高速通過可能な茅野の方が効果大きいと思いますがね。


本件に関しては色々感じる事があり続編で書いてみます、あちこち飛び火すると思いますが、その点はご容赦願います。[続く]


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筆者苦情が功奏したと思いませんが、アルゴリズムがより短時間型に変更された様です、時間が止まった感が解消し、自更新が上でフタをする事もなくなりました。 定期更新しないとベスト10から消えてしまいます、やる気出てきました(笑)


ではまた。

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