Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

ドツボにハマリ苦しい選択(滝汗)

前々回更新に『あれやこれやで間が空いた』と書いた種明かしです。 奇妙な現象に遭遇し原因解明できず一週間ドツボにハマってました、電気専門家の看板下ろした方が良いかもです。 緊急避難的解決策で性能確保と先に進む事はできましたが冷汗三斗です。

【木製の橋が架かる農道】


★奇妙な現象に遭遇
ロータリースイッチ組込んでノッチONして速度計表示を確認したら様子が変でした。 速度上昇がゆっくりでノッチ4で60km/h弱で飽和してしまいます。

【同じ場所の電圧計測結果が違う!何故?】
速度計入力端子をテスター確認すると設計値、動作確認時の速度を正しく表示してます、速度計表示は正常値の約40%、同じ場所で2台の電圧計の計測値が大きく違う謎です。


★原因解析するも判明せず
速度計用電圧計は従来線電源で使用実績があり、高機能電源用新回路方式の使い方に何か問題があるのだろう、調べればすぐ解ると軽く考えました。

【『高機能電源⑨速度計の設計』より転載】
共通化禁止の電源GNDと測定端子マイナス、プルダウン抵抗R80/10kΩが低過ぎたかと100kΩに変更しても変化なし、その後筆者電気知識で考え得るありとあらゆる可能性検証実験をしましたが原因特定できず正常表示しません、お恥ずかしい限りです(滝汗)

【破損したPM129Aの表示】
検証実験中に露出したPM129A基板に高機能電源基板アルミ電解コンデンサ頭が触れた様です、一瞬でPM129Aが昇天しました。 急遽予備を含め2台発注し、届くまで2日間頭を冷やし考えても解りません、到着した1台が初期不良交換のオマケ付きでした。


電圧計で電圧を正しく計測できないなんて!初歩的な問題で原因解明不能は非常に悔しいけれどギブアップ!、方向転換する事にしました。


★緊急避難措置
原因解析を諦めた今も狐につままれた様な気分です、さてどうするか?、読者に納得していただくと共に、まず自分自身を納得させるロジックが必要です。

苦しい言い訳の対症療法と解ってますが、難局突破には他に手段がありません。 速度計設計思想の精密に分圧し正確に計測するからの大転換です。 行きがけの駄賃ですが、④の校正VR調整で表示/実速の感覚補正自由度が広くなるメリットがあります。

校正VRは基板裏の半固定ボリューム102(1kΩ)で、100mV入力で100mV表示する様に調整出荷され取扱説明書に触るなと書いてあります、約±15%の感度調整が可能です。

さて緊急避難措置の分圧比変更、R76~R79は車種ギア比補正に影響し触れません。 R74/R75で分圧比を変更し合わせ込むには102.7kΩを39,9kΩにする必要があります。

このままだと最終仕様はR74 2.7kΩ⇒10kΩ、R75 100kΩ⇒33kΩになります。 でも原因解ったらすぐ戻せるし、校正VR調整OKなら行けるハズと、R75/100kΩに100kΩパラ付けして52.7kΩとし校正VR調整したらできました。 見栄えは悪いですが問題発生時の回路設計進捗手段とお考えください、肝腎の結果です。

【ノッチ4分圧比補正後】
補正したので当然ですが、テスター表示と同じ速度表示になりました。 なお検証実験中に速度計を壊したので、ロータリースイッチ取付前の制御盤パネルを使ってます。

【ノッチ3分圧比補正後】
ノッチ3も差は1km/h未満でOKです。

【ノッチ2分圧比補正後】
もちろんノッチ2も。

【ノッチ1分圧比補正後】
ノッチ1は多分テスター写真が完全飽和前で1km/hプラスの差がありますが誤差範囲です。 安定動作する様になりましたが、理論的裏付けがなく気分は晴れません。


★筆者仕様変更に伴う基板修正
前号最後でお伝えした様に4ノッチ割り付けを9V/8V/7V/6Vから8V/7V/6V/5Vに変更する事にしました、基板固定前に修正が必要です。

作業としてはR59/2.7kΩ位置をR55/R56間に移動してR56とし、R56~R58の部品番号を繰り下げれば良い訳で、ロータリースイッチ側の変更は不要です。

で、R59/2.7kΩとロータリースイッチA側の配線を取り外します。

旧配線位置にR56/2.7kΩを、ロータリースイッチA配線位置を変更して修正完了です。

基板固定前に新ノッチ1 H:5Vの速度表示確認、キハ58/52は登り勾配フルパワーでこんなに出ませんでしたが、従来のノッチOFFで速度調整するよりはるかに実感的です。

SL/DLモードは50km/h弱、でもコレはDL、常点灯0.7VのSLは52km/hというところです、重連貨物列車としては少し速いですが、筆者仕様の速度計表示/実速換算値は0.82-0.91なので、校正VRチョイと回して50km/h弱へ視覚的改善は簡単にできます。 な~んて、自分でも負け惜しみに聞こえます(笑) モノはできましたがお粗末な結果でした。


ではまた。

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