Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

高機能電源⑧基板製作 その2

前回の続きです。 回路解説した惰行回路と制動(ブレーキ)回路部品を実装します。

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1.基板製作cont.

惰行回路抵抗100kΩを常点灯電源側からR71/R70/R69/R68の4本直列に実装します。 R69が跨ぐラインを左右GND接続に使い3本のジャンパーで接続します。

R68を実装したラインにロータリースイッチBノッチ1の配線を、2ライン空けてノッチ4の配線を半田付けします。 ノッチ4側からR67/33kΩで右側に、C52/0.1μFを常点灯電源ラインへ、VcompジャンパーでC52に並列にC51/330μFを実装します。(極性注意)

ロータリースイッチB側配線をノッチ1/4に注意して半田付けし、ロータリースイッチと常点灯ボリューム配線完了です。

【前回『高機能電源⑦』より転載】
さて制動(ブレーキ)回路ですが、反時計回り一杯でオープン、スイッチONで100kΩ、時計回り一杯で0Ωになる様な配線が必要です。 現品見ても筆者も解りません(笑)、スイッチ付きボリュームをどう配線すればそうなるかテスターで確認しました、

確認経過は省略し、スイッチ付き100kΩボリュームの前加工です。 裏側スイッチ入力をVcompへ配線します。 スイッチ出力とボリューム右端子間とボリューム中央/左端子間にジャンパーを半田付けし、中央/左端子をR72/R73へ配線すればOKです。

R72/R73、470Ωを常点灯電源から2本並列に実装しジャンパーで接続します。 VcompとR72/R73に配線を半田付けし、ブレーキボリュームに接続します。

これで、回路解説した部分の部品実装が完了しました。


2.部品実装配線確認
ここで基板部品実装と配線が正しく行われてる事を確認します。
2-1.タップ回路
テスタープローブをR51の12V電源側と、R60のオペアンプ3番ピン側に接続し抵抗測定モードにします。

10kΩx2、2.7kΩx8の直列回路なので41.6kΩですが、抵抗には許容差±5%があり、作例は-1.2%の41.1kΩでOKでした。 計測結果がオープンの場合は10本直列抵抗のどこかに半田付け不良があるので発見し修正してください。 また60kΩ前後の場合はロータリースイッチA/B配線が逆になってますので修正してください。

R51側プローブをロータリースイッチA中央端子に繋ぎ替え、端子配線がオペアンプ5番ピンに接続されている事を確認してください。 ノッチOFFでオープンならOKです。

ノッチ1筆者仕様は6VなのでR59/R60を足した約12.7kΩになっておりOKです。
ノッチ2は7VでR58を足した約15.4kΩ、製作者毎の選択仕様により異なります。
ノッチ3は8Vで約18.1,kΩ、お薦め仕様10Vなら約23.5kΩになります。
ノッチ4も9Vで約20.8kΩでOK、万一ノッチと抵抗値が逆転してる場合は、ノッチ1/4の配線が逆になってますので修正し再確認してください。


2-2.常点灯とゼロ調整ボリューム
テスタープローブをロータリースイッチA中央端子からオペアンプ4番ピンジャンパーに繋ぎ替えます。 常点灯VRは反時計回り一杯の状態にします。

ゼロ調整VR/20kΩは納入状態が中央なので約10kΩの計測結果ならOKです。 約20kΩの場合はゼロ調整VR中央と写真下端子ジャンパーの半田付け不良です。 オープンの場合は常点灯VR往復配線とゼロ調整VR端子、または左右GND連結を含むこのライン間ジャンパー6本 のどこかに半田付け不良があるので発見し修正してください。

常点灯VRを時計回り一杯に回し、抵抗値が10kΩ弱増えればOKです。


2-3.加速度調整回路
テスター抵抗計測は内蔵電池から電流を流して行うので、C51/330μFにより分単位、最大10分以上計測結果安定時間が掛かり非効率です。

そこでC51マイナス側(常点灯電源)の半田を吸い取りオープンにしました。 初期条件としてマスコン/ブレーキ共にOFFで試験開始します。

テスタープローブをC51/C52のVcompジャンパーとロータリースイッチB中央端子に接続し、充電抵抗変化を確認します。 ノッチOFFでオープンならOKです。

ノッチ1はR63-R67の合成抵抗約58kΩになっておりOKです。
ノッチ2はR64-R67の合成抵抗約48kΩになっておりOKです。
ノッチ3はR65-R67の合成抵抗約38kΩになっておりOKです。
ノッチ4はR67/33kΩだけなのでこれもOKです。


2-4.惰行回路とブレーキ回路
テスタープローブをロータリースイッチB中央端子から常点灯電源繋ぎ替えます。

この状態で惰行特性C51/330μFの放電抵抗が計測できます。 R63-R71合成抵抗約458kΩになっておりOKです。(0.452MΩ=452kΩ)

ブレーキSWをカチッとONすると惰行回路放電抵抗に100kΩが並列に加わります、計算値は約82kΩですが計測値は88.6kΩでした。 計測値から逆算したブレーキVR抵抗値は110kΩ、VR部品許容差±20%でOK、実用上も全く問題ありません。

ブレーキを最大にすると、ブレーキVR直列のR72/R73、約235ΩになっておりOKです、最後にC51マイナス側を半田付けし直して部品実装配線の確認終了です。


ではまた。

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