Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

ポイント電気講座④KATO その1

ポイント電気講座4回目です、宿題の中間テスト解答と解説からです。 


4-5.中間テスト解答と解説
《中級問題解答》

①最初に着目するのはエンドレス左側P1とP5トング側が背中合わせの部分です、双方の分岐先に給電するにはこの位置にフィーダーが必要です。
②フィーダーから時計回りにP5、P4、P3とトング側が続き給電可能です。
③反時計回りにP1、P2とトング側が続き、フィーダー1ヶ所から全線給電可能です。
④P1/P3分岐側が対向しているのでギャップ1を設置します。
⑤P2/P3分岐側が対向しているのでギャップ2を設置します。
⑥P2/P4分岐側も対向しているのでギャップ3を設置します。

以上が解答です。 間違えがないかフィーダー基準展開図で確認します。 左右に並んだポイントは全てトング側、そして分岐側対向部に3ヶ所のギャップがあり、『ギャップとフィーダー設置法』を充たしている事が確認できました。
この問題正解者は70点、評価【良】です。
中級問題解けなくてもがっかりして諦めないでください、少し難易度高かったかもしれません。 この解答解説と前回記事を復習すれば、理解が進むと思います。


《上級問題解答》

①最初に8の字エンドレスを考えます、着目するのは左側P1とP5トング側が背中合わせの部分です、双方の分岐先に給電するにはこの位置にフィーダーが必要です。(F1a)
②フィーダーから時計回りにP5、P4トング側が、反時計回りにP1、P2トング側が続き、8の字エンドレスと終端駅入口まで一つのフィーダーで給電可能です。
③8の字エンドレス上でP1/P4分岐側が対向しているのでギャップ1を設置します。

ここまで正解者は78点、評価【優】に今一歩の【良】です。


④次にP4、P5定位側で結ばれた直線を考えます、走行シミュレーションすれば解りますが、これは終端駅出発列車が逆向きで戻ってくる為のリバース線です。
⑤リバース線の基本に従い、両側にギャップ2・3を設置し専用フィーダーF2をを設け、F1とは別のディレクションスイッチ出力に接続します。

ここまで正解者は85点、評価【優】です。


⑥さて困るのが終端駅の線形、機廻し線でP2/P3分岐側が対向しているのでギャップ4・5が必要になります。
⑦P3給電はトング側からしかできないので補助フィーダーF1bを設置し、F1aと一緒にして電源出力へ接続します。

ここまで正解者は95点、評価【秀】です。 
はて満点へ残り5点は何でしょうか?


⑧ギャップ4・5はP3フログに近い場所が条件です。 P1反位でF1aから終端駅に給電されなくても、P3開通方向の駅構内へ給電され本線走行列車と共に走行するからです。
ここまで正解者は100点満点、【特待生】です。
P3トング側を延長して機関庫を設置したい場合は、F1b⇒F1a間にON/OFFスイッチを設け、機関車の暴走を防ぐ配線が必要になります。

中級問題同様にフィーダー基準展開図で確認します、左右に並んだポイントは全てトング側、リバース線は両側ギャップと専用フィーダー、機廻し線には補助フィーダーです。 この様に線形展開図作成によりギャップとフィーダー設置が正しい事が確認できます。


さて『ギャップとフィーダー設置法』は理解できたでしょうか、中間テスト成績はいかがだったでしょうか?。 Pecoユーザーは習得必須知識ですが、TOMIX/KATOユーザーにも複数電源複数列車運転レイアウトの設計に役立つ知識だと考えています。
理解できた貴方は既に『電気の壁』を乗り越えました!


5.KATOポイント
KATOユーザーの皆さん、お待たせしました(笑)

【『Nレール選びについて考える』より転載】
この線形で『KATOはショートが発生せずTOMIXと同じ様に問題なく走行可能です。』と解説しました。 KATOユーザーの中には何となくユニトラックで鉄道模型始めたけど、ギャップなんて気にせずレール繋いで困った事ほとんどない方が多いと思います。
それはKATOが使い易い電気設計をしているからです。
本項ではそれを具体的に解説します。


5-1.市販品状態の電気特性

筆者所有KATO4番ポイント右です。 レール・道床塗装技術が拙く切替不良発生交換用の予備です。 電気的信頼性は高くても切替不良耐性がKATOの弱点だと思ってます。 もっとも吹き付け塗装でなく筆塗りの過酷条件なのでKATOの責任とは言えません。

Pecoエレクトロフログは3電気ブロックですが、KATOは7電気ブロックの構成になっており、両外側レールを切ってないのがTOMIX完全選択式との大きな違いです。 細かく電気ブロックを分けたのは、道床式のメリットを活かして使い易くする為です。

ポイント裏に基板銅箔ギャップをショートさせる電気特性選択ネジが3ヶ所あり、市販品は『選択』『フログON』の状態です。 ネジは通電部品ではありませんが、面接触で1A程度の電流には十分です、筆者は未実施ですが心配なら半田を盛れば完璧です。

KATOポイント内部にはソレノイド鉄芯に連動するスイッチが内蔵されてます。 この写真は分解調査された『親爺ぃさん』から提供を受けました。 ユーザー誤使用破損防止用サーモスタットが内蔵されており、安全性に配慮した設計になってます。

KATO/TOMIXの内蔵接点・スイッチを同縮尺比較すれば一目瞭然です。 TOMIX完全選択式スイッチ(右端4接点)が薄い板バネ先端線接触に対しKATOはご覧の通り、2MテープLED室内灯装備10連で1A近く流れる赤丸接点(コイルバネ代用なんてヒド過ぎ!)はネジ締め式KATOには存在しません、通電不良リスクは1/1000以下と推定されます。

KATO市販品状態の定位反位電気極性はこの様になっています、ポイント開通方向のみ両極性が給電され走行可能になる『選択式』ポイントです。 Pecoとの違いは非開通内側レールがフログ同極性でなく開放に(青点線)なっている事です。


『gyan9775さん』から頂戴した情報によりTOMIXは現在の完全選択式になる前に『片側選択式』と称してKATOと同じ電気特性のポイントを販売していた事が解りました。
★選択式ポイント:開通方向のみ両極性通電し走行可能にするポイント。
★非選択式ポイント:分岐全方向へ両極性通電し走行可能にするポイント。
★片側選択式ポイント:ナンセンス造語、電気音痴TOMIXらしいと言えるかも(爆)
選択式派生のこの方式を『非開通内側レール開放式』と命名し本講座を進めます。

Pecoショート箇所検証使用線形で確認します。 PecoでP1-3定位時に同極性になっていた待避線と留置線の片側が開放に変わり、この違いが大きな効果をもたらします。

PecoはP1反位で待避線下側とエンドレス上側がショートしましたが、『非開通内側レール開放式』の特性でショート事故は発生しません。

P2反位も同じです。

Pecoで3ヶ所ショートしたP3反位でも『非開通内側レール開放式』の特性でショート事故が発生しません。

P3右分岐も図示しましたが大丈夫です、ショート事故は発生しません。 『な~んだKATOもギャップ不要ならTOMIXと同じじゃん』と思った読者、その通りです、この線形ならばね。 『非開通内側レール開放式』でKATOが使い易くしてくれたからです。 『じゃKATOとTOMIXの違いは何?』当然の疑問です。

TOMIX批判してるlofthonsenが何言い出すんだと思われるかもしれませんが、正しく設計され確実に動作すれば『完全選択式』は素晴らしいコンセプトなのです。 ギャップとフィーダー設置法を知らなくても下記要領で複雑線形の大レイアウト製作が可能です。


①線路配置を決めレール・ポイントを敷設します。
②リバース線がある場合はリバーススイッチボックスNで指示通り配線します。
③本線上のここで良いかな~のアバウト位置にフィーダーを設置します。
④試運転しポイント切替で走行不能になる場所に追加フィーダーを設置します。
⑤ショート事故多発場所が出た場合は公開情報を参考にギャップを追加します。


つまり『完全選択式』は電気が苦手でも大レイアウト製作可能にするメリットがあり、『非開通内側レール開放式』のKATOにこんな魔法の様な芸当はできません。 KATOで同じ事すればショート箇所が増えますし、ポイントトング側給電が必要なのでフィーダー設置位置自由度がTOMIXほどありません。 もう一つあります。

TOMIXのどこでも設置可能なフィーダー(外観は別にして)方式に対し、KATOはS62フィーダー線路なので、線路配置設計時にフィーダー位置決定が必要です。 それでもKATOはPecoに比較すると相当『電気の壁』が低い事がご理解いただけたと思います。


★連休明けの梅雨もどき
GW明けは雨続き暑さを感じた気候から肌寒い気候へ逆戻りです。

庭のチューリップは最後に咲くピンクだけになりました。


★温暖化の波が長野にも!?

5/9地元紙一面トップです、ついに公立学校の全教室に冷房設置になる様です。 って、これ県内で松本と並び飯田の次に暑い長野市の話し、長野県ではありません。 軽井沢の次に涼しい諏訪地方でこうなる時代は何年先?、その時皆さんお住まいの地域は・・・。 


ではまた。

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