Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

オハ35系室内灯改修実験

先日のKATOキハ52系車両加工で室内灯を改修し、より均質な室内照明ができました。 そうなるともう一方の旅客列車D51牽引オハ35系の室内灯が気になり出しました。 県道洞門製作着手はまたまた先送り、趣味は気の向くままですから。

アラカン世代以上でないと白熱灯照明旧客乗車経験をお持ちの方は少ないと思います。 車内で時刻表は読めましたが新型車に比べ相当暗く、照度はおそらく1桁下ではなかったかと思います。 露太本線では旧客室内灯に以下理由で白熱球を採用してます。


①高演色性ほのぼの照明
LED色差しと白熱球では色味は近くてもムードが違います。 往時を知る者としては少し頼りなく温もり感のある照明にこだわっています。

②車両間の明るさバランス・・・隠れた大きな理由です、気にする人は少ない?
前回走行電源で説明した様に、蒸機をDC同速度で走行させるには約30%高い電圧が必要です、双方LED室内灯装備だと、オハ35系がキハ181系より明るくなってしまいます。 通常方式電源で上図の特性なのでギア比差があっても明るさ逆転は起こりません。


③ディレーティングで長寿命
最高9V走行でも消費電力は12V定格の56%(9x9/12x12)、通常7V上限なら34%で一度も球切れしてません。

キハ52LED室内灯改修後に改めて眺めると、やはり1灯式の弱点が目立ちます、特に夕景では左端1/4は消灯してる様に見えます。

夜景なら光が届いていると確認できますが不均一さが目立ちます。 そこでキハ52系と同じ方法で均質化を図れないかという二匹目のドジョウ狙いです。

入腺時のカプラー交換と室内灯取付以来初分解です。 茶色の天井にアルミテープ貼って両面テープで導光板を止めてます。

①ムギ球直径は3.2mmでした、導光板に下穴開けて・・・と考えてると声が聞こえます。
②精密ヤスリセット中央の丸ヤスリが「私を使って」と囁きかけていました。
③ヤスリ径はドンピシャ3.3mm、これで様子見ながら導光板をギコギコやりました。
④職人のウデが悪く仕上がり約3.5mmですが、ムギ球セット凹みが完成しました。

①不要な古い両面テープ滓を落してから、凹みにムギ球を瞬着固定しました。
②点灯試験OK、アルミ箔テープでの遮光・反射はセットしてから判断です。
③導光板台形断面斜辺に短冊状に切った両面テープを貼ります。
④保護紙を剥がし配線を接着、両端を瞬着微量で固定します。

室内灯ユニット配線にリード線を半田付けしました。 今回はガッチリ天井固定する為、建材仮止め用両面テープを使います。(←裏表逆に貼ったと後で気付きます)

室内灯ユニットをセット、事前に導光板から出た配線と室内灯ユニット背面をマホガニー塗装しました。 貫通幌面から室内灯ユニット背面白色が見え気になってたのです。

早速点灯して様子見と思ったら、導光板が天井に干渉してセットできません、裏表間違えてました。 強力両面テープ剥がし再組立、今度は太い配線の剛性が高くデッキスペースに収まりません。 仕方なく導光板先を0.16mmポリウレタン線に替えました、目立たないマホガニー塗装したから老眼で見にくいの何のって(笑) 量産する際は白熱球側でポリウレタン線にした方が取り回しが楽で良さそうです。

導光板を仮組みして未加工車と夕景で確認、左端は明るくなりましたが中央が暗い。

夜景も中央が暗く均質とは言えない期待外れでした。 追加白熱球遮光不要と確認できた事が収穫です。

実験なので本組立の前に考えられる事をやってみました。 導光板中央切り込み部斜辺をヤスリで削って表面を荒らし、光拡散効果を狙います。

車体取り付け仮止めテープ位置を導光板両端の光源近くにします。 半透明テープでアルミ箔反射を抑え明るさ均質化に効果があるかもという淡い期待です。

最終確認です。 1灯式より2灯式が良いのは確かですが、明るさ均質化となると疑問、キハLED2灯化に比較すると感覚的改善度は1/3です。 

ウーン最後のあの手この手も効果があったのかどうか? LEDと白熱球2灯化効果の違いは指向性差だと考えられます、つまり白熱球は近場を広く照らすが遠くまで届かない。 スハニを含めて残り5両、改修するかどうか悩ましいところです。


オハ35系室内灯改修は、実験としては成功、ただし改善効果不十分の結果でした。


ではまた。

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