Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

KATOキハ52の車両加工④キハユニ組立難航

部品加工が完了したのでキハ20系4両の組立を開始します。 最初に編成に加えるTOMIXキハユニ26から着手しましたが、大苦戦になりました。 

KATOカプラー移植台車を下回りに組んだらいきなり大問題発生、カプラーが床下に干渉し台車が前のめりに傾いています。

台車を外し干渉部分を限界まで削り込みました、カプラーポケット上側残り肉は0.5mm弱、これ以上削るとカプラーを支持できません。

再組して確認するとギリギリセーフ、何とかKATOキハ52と混成できそうです。

このキハユニ26は在庫切れで中古品購入したまま放置でした。 前ユーザーは付属品類未装着です。

タイフォンと幌枠を取り付けました、信号煙管は小さ過ぎて諦めました。 ボディ裾回りに軽くウェザリングを加えてみました。

先頭部分下回りです、片流れ型スノーブローは単線に似合いませんね、キハ58リニューアル用手配時にV字型に交換します。 写真で台車のプラ質感が気になりました。

台車を黒鉄にフラットアース薄め液をを混ぜて塗装し、ウェザリングマスターシルバーでお化粧すると中々いい感じです、床下機器も相応に汚しました。

ボディを組んでキハ20と並べてみました。 幌枠があるだけで表情が引き締まります、下回り存在感は別次元、ラダーやカプラーは少しトーンを落した方が良さそうです。

TOMIXの欠点の一つは室内灯配光特性です、点光源状で車内が一様に明るくなりません。 満足できないけれど何とか我慢できる左KATO室内灯クリア色差しキハ52と、点灯してるだけで全く問題外の右TOMIXキハ20を比較すると差は歴然です。

更に間が悪い事にキハユニ26LED位置は荷物室内です。 そこで照明ユニットの荷物室室内側と客室天井側にアルミ箔テープを貼り改善を試みました。

KATOキハ52と連結し夕景で比較しました。 まず絶対的な明るさ不足です、それに加えKATO電球色に対しTOMIX白色で判定NG、改善しないと編成に加えられません。

急遽TOMIX電球色照明ユニットを調達しました。

電球色で多少改善、KATOキハ181系で実施した対策。室内パーツ白色塗装もしましたが輝度不足は変わりません。 制御機器性能・M車走行性・室内灯、TOMIX電気設計は全て落第点です。 ついに堪忍袋の緒を切り室内灯LED増設を決めました。

幸いキハユニ26は郵便荷物室があるので照明増設回路収容スペースがあります。 入力極性に係らずLEDを点灯させる基本回路です。 手持ちシリコンダイオードはVfが大きく低速点灯しないのでショットキーダイオードブリッジとリード付LEDを使用します。

①増設室内灯用ウオームホワイト色リード付LED¥40、老眼の強い味方です(笑)
②発光面にクリアオレンジ色差しをします。
③平坦にした導光板先端面に両面テープで貼り付けます。
④アルミ箔テープでLEDとポリウレタン線を導光板天井面に固定します。

ここで点灯試験と色味確認します。 OKなのでLED部アルミ箔テープと導光板に瞬着を流して固定し発光部完成です。 続いて駆動回路を製作します。

①超小型ショットキーダイオード、秋月で20本¥200でした。
②カソード・アノード・ポリウレタン線を半田付けした物を2組作ります。
③それをブリッジに組み、片側に820Ω抵抗を半田付けします。
④LED配線を半田付けし郵便荷物室部導光板に両面テープで仮止めします。

照明ユニットを車体に装着し増設回路電源を接続して完了です。 再度点灯試験後、駆動回路をニュートラルグレイ塗装し、両面テープ仮止め部を瞬着固定しました。

【Before】
同一条件Before/Afterです。 TOMIX純正は常点灯域では暗くて解らないので、実走行時に相当する約4.5Vで比較しました。 点灯してますがKATOより相当暗いです。

【After】
格段に明るくなりました、4.5VではKATOキハ52より明るいくらいです。 そして2灯式メリットで車内が均一になりました、KATOにも補助照明を追加したくなります。


難航したTOMIXキハユニ26をKATO混成可能にする車両加工が99%完了しました。 気になったラダーやカプラーのトーンは、キハ52組立時に一緒に調整します。 小さ過ぎて手に負えないと敬遠してた車両加工もやってみると結構面白いと感じました。


ではまた。

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