露太本線のJAM初訪問記
定年退職後にレイアウト建設を思い立って5年になります。 これまで一度も鉄道・鉄道模型イベントに行った経験がありません、人ごみの中へ出掛けるのも億劫、古い街並みを見に行く方が楽しいと思ってました。
今回ひょんなキッカケで引っ掛かりができて初のJAM訪問となりました。 筆者の興味のおもむくまま、かなり偏った訪問記を紹介します。
楽しみにしていたのが宮下洋一氏の作品展示です。 この写真を最初にしたのは筆者興味は風景製作にあり、車両は風景の一部、車両単体には興味がないからです。
しっとりと落ち着いた実在感が素晴らしいです。 一定レベル以上の細密さは必須、でもそれ以上重要なのは全体が醸し出すバランス、統一感だと感じました。
露太本線想定時代から10年ほど遡った昭和30年代の記憶に残る風景です。
何となく大井町線単線が走っていた大昔の二子橋を連想しました。
ただただ溜息が出ます。
出展者コーナーから目を引いたものをいくつか紹介します。
1.13mmゲージ
プレ新幹線時代の憧れの特急151系こだまを狭軌でやられるとグッと来る世代です。
2.1/87 12mm
軌間12mmと言うとかつて1/120スケールSゲージが存在し、Nに淘汰されましたが、この1/87 12mmや1/450 3mmをこれまで全く知らず、長いブランクの浦島太郎状態を実感しました。 筆者好みのローカル線モジュールレイアウトです。
発煙装置付き9600重連が走ってましたが、まともな写真は取れませんでした。 細部を作り込みレイアウトも作れる限界サイズ、とても魅力的です。 しかし車両キットは発売されていても、ストラクチャフルスクラッチはチョッと手が出ません。
3.スイッチバック
通過型スイッチバックを2ヶ所設置予定の筆者としては見逃せず・・・、でも折り返し型スイッチバックでした、モジュールでは通過型は難しいですね。
4.母校鉄研
在学中はなかったハズと話を聞くと来年40周年との事、筆者卒業3年後の創部でした。 しばし後輩達と電気談議を楽しみました。
その他気になった展示や風景製作参考事例です。
1.導電カプラーとスーパーキャパシター
いずれNサイズでも可能になるのではないかと思います。 室内灯チラツキが解消し、何と言ってもレールクリーニングの手間が大幅に軽減するでしょう。
これまで部品小型化は信じられないスピードで進んできました、これからも進むでしょう。 Nにスーパーキャパシタを搭載できれば常点灯がほとんど不要になります。
2.実感的な竹
素材はアスパラの葉、我家の庭に生い茂っています、試作してみようと思います。
3.崖下の流れ
これは海、川沿い崖上を走る県道製作の参考になります。
4.棚田
棚田も延伸線で製作予定、先行事例を見るとイメージが膨らみます。
5.水門
農業用水路逆流防止水門製作予定です、ここまで頑丈じゃないけれど興味が向きます。
そして最後にJAM初訪問のひょんなキッカケの種明かし。
『た625さん』ヤードポイント一括転換開発プロジェクトに巻き込まれ喜んで参加しました。 解る人にしか解らないマニアックな展示ですが、今後可能性が広い技術です。 右端に映る説明用チラシは納期3日前に親爺ぃさんから作れと厳命が下り、何で今頃なんだよ~!とブツブツ言いながら筆者が作成しました。
表面は「た625さん」の開発に懸けた想いです。
裏面はメンバーからの一言、何とかJAMに間に合いました。 「た625さん」、ブログ掲載に使ったので、超特急料金込みのチラシデザイン費用はタダにします(笑)
★筆者所感
①「国際鉄道模型コンベンション」???
国際(International)じゃなくて国内(Domestic)、せいぜい全日本。
海外メーカー出展働きかけやバイヤー招待して、本当の国際的ショウに育てたら?
②メーカー提案がほとんど見られないのは残念
「開発技術発表」や「近未来コンセプト公開」がないと夢のあるショウにならない。
実態は「展示即売会」兼「モデラー年一回の晴れ舞台」に留まってませんか?
③最後に
疲れたけど面白かった、同好の士にお目にかかれたのも収穫でした。
この様な機会を作っていただいた「た625さん」に感謝感謝です。
ではまた。