Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

県道沿いの民家A④差別化の小物製作

今回は民家A改修方針で目標とした『ワンポイント差別化または魅力追加』の小物製作を行います。 アイディアと製作法を具体化するのに少々時間がかかりました。

最初はベース加工、建物正面に2mmプラ角棒で幅4mmの敷地造成を行います、10.5mm長5本を右端は2mm他は1.5mm空けてサンドイッチしています。 その結果、1.5X2mm角穴が12mmピッチで並びます、さて何ができるでしょうか?、塀ではありません。

造成した敷地とベース前面をフラットアースで塗装します。 4ヶ所の出入口踏石と便所汲取り口、及び勝手口脇の用具箱はニュートラルグレイで塗装しました、多少のはみ出しOK、地面製作で見えなくなるので端面も塗ります。 ゴミ箱はマホガニー塗装です。

建物前面からコーナーゴミ箱まで、ボンド水溶液を塗りリアルサンド混合砂を撒いて地面を製作します。 ニュートラルグレイで塗装した踏石等とゴミ箱は軽くウェザリングしてテカリを消します。

建物前面に作るのは当時旧街道沿いで見た泥ハネ除けです。 雨や湿雪の後、街道を走る大型車泥ハネによる建物汚れを防ぐ低い壁です。 例示は洒落ていますが、製作するのは業を煮やした家主が道路と敷地境界に設置した、筆者が昔見た機能優先タイプです。

それに伴い各民家ベース位置を民家Aは県道寄り一杯に、民家Bはバス停道路形状に合わせ少し奥へ修正確定します、わずか1mの差でも泥ハネ被害が大きく異なるからです。 民家Dは三叉路カーブで車が減速するので泥ハネ被害は民家Aほど深刻ではなく、民家Cは加えて敷地が高く花壇や庭があるので泥ハネ被害は全くありません。

余談になりますが、県道から少し引っ込んだ民家B前のスペースは、自家用車が普及する20-30年後には中山道本山宿の様に駐車スペースとして利用されることでしょう。 それでは泥ハネ除けの製作に取り掛かります。

最初に泥ハネ除け支柱を作りますが、視力低下し手先が不器用な筆者は簡単確実な製作法を工夫するしかありません。 0.5tプラ板10mm幅の間に1.8mm幅(2mm弱狙い切断計測結果が1.8mmだった)を両端にサンドイッチ接着した50mm長パーツを作りました。

これをカッターで端を切り揃えてから1mm幅に切断していきます、必要な6本を切り出しました。 泥ハネ除け高は60cm前後だったと思います、0.5tプラ板をスジ掘りした62mm長の板を作り、高さは5段で4.4mmになりました、4mm狙いの出来高払いです。

ベース穴を位置決め治具に使い、支柱を差してスリットに泥ハネ除けを通し、裏面接触部をタミヤセメントで一撫でして仮止めします。 支柱すき間から表面接触部にもタミヤセメントを流し完全に接着します。

完全固着後ベースから外し、支柱上部を+0.5mmを目安に切断します、多少凸凹な方がらしく見えます、泥ハネ除け両端は支柱から1mm弱で切断しました。 2.5x4分板先端を尖らせてカケヤで地面に打ち込んだ支柱と、同材5段積みの泥ハネ除け外形完成です。

マホガニーで下塗りし墨入れしました、実物は防腐剤を塗っただけだったのではないかと思います。 最終的には泥にまみれて下地色は関係ないかもしれません。

泥ハネ加工後です、通常のウェザリング技法に加え、尖らせた竹串先に塗料を付けて点描表現しました。 フラットアース、ダークグリーン、RLMグレーで点描し、泥ハネ飛沫がこびり付いた様子を表現しました。

ガラス戸が汚れない高さの泥ハネ除けですが、建物基礎は汚れるかもしれません。 建物前面基礎部にも点描で飛沫跡を付けました。 同時に草も少々生やしました。


仮組して様子を早く見たい(見せたい)ところですが、他の小物製作や照明組込みがこれからなので、お預けにします。


ではまた。

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