Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

県道沿いの民家C⑧花壇の製作

民家Cが完成直前で足踏みしていたのは、正面花壇に植える花製作法が暗礁に乗り上げていたからです。 何とか目鼻が付き完成させましたのでプロセスを紹介します。

【中山平駅構内】
中山平駅ホームの花壇はフォーリッジ+花びらで製作しました、わらぶき農家花壇も同じ方法です。 生垣の陰になるわらぶき農家に対し、民家Cは正面の非常に目立つ場所なので、もう少し実感的な花壇にする工夫をしたいと考えました。

【『ローカル駅舎⑦室内製作』より転載】
ローカル駅舎駅務室の花瓶に飾ったビニール被覆線製自作品を、小さく作って植えるのが最初のアイディアでした。 しかしビニール被覆線は腰が無く触れただけでグシャッと潰れます、室内に使えても花壇には使えません。 半田上げ強化や、手芸店で見つけた極細フラワーアレンジメント針金も試しましたが満足できる物が作れず困り果てました。

【生野北町踏切脇歩行者通路の花壇】
そこで窮余の策、サイズが大きく使えないと考えていたトミーテック草花黄色を加工して使う方法を試す事にしました。 従来線各所に植えてあり、背丈が高い草花形状をしていますが、葉のプラ材がテラテラして質感が不十分なのが難点の製品です。

半分強未使用で在庫していた黄色い草花です。

花1列分を台になっているプラ布から切り分けました。 この写真から解る様に、隣接株が台の裏で繋がっており、一つの株は左右の株から半分づつで構成される構造です。

この状態で葉のテラテラ感を改善する為、ダークグリーンを塗りました。

台のプラ布を切開して取り除くと、茎・葉・花弁の左右株半分づつのU字型パーツに分解します。 U字頂部前後を瞬着で固着し、更にバラバラに分解するのを防ぎます。 この過程で花弁がポロポロ落ちますが気にせず作業し、落ちた花弁を集めておきます。

茎と葉先を瞬着で濡らし、集めた花弁溜まりに突っ込み、花弁を復活させます。 これを半分に切った小さな株を花壇に植える算段です。

花壇塗装時に撒いたカントリーグラスが建物工作過程で剥げ落ちていたので、植栽の下地加工として濃い目のボンド水溶液でカントリーグラスを再固着しました。

最初は1mmから順次試し最終的に1.4mm穴を花壇に開け、小株を挿入して裏からピンセットで引き、高さを半分弱にして様子を見ました。 実寸換算ではオーバーサイズですが見た目は良好、バランス的にもこの程度で良さそうです。

引き続き5株植えました、花壇らしくなってきましたがまだ1/3です。

各小株は裏から瞬着を流して固着し、余分を小型ハサミでカットしました。 後は細かく根気が必要な作業を繰り返します。

15株で花壇全長に植え終りました、高さはあえて揃えず適度に凸凹させています。

葉のテラテラ感が気になる部分をダークグリーンで修正し、レンガ積みをハッキリさせる追加墨入れをしましたが、こうして拡大すると拭き取りタイミングが遅かった様です。 とにもかくにも難産の末に花壇が完成しました。


ではまた。

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