Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

露太本線のわら束製作法

3日連続真冬日は堪えます、四日市や広島で大雪のニュースを見ましたが、長野県北部は大雪でも、諏訪は雪雲が迂回してくれたのか、舞う程度で降雪1-2cmでした。


今回はわらぶき農家の差し掛け下に薪束と一緒に配置した、わら束製作法の紹介です。

【『小川のほとり』より転載】
従来線には1,000に届かなくても500をはるかに超えるわら束を配置しています。 闇に浮かび上がる2枚の水田のわらぼっちだけで100以上です。 わら束製作法の先行事例を探しても見つからず、独自の方法で製作しています。

材量はKATOフィールドグラス麦わら色、百円ショップの万能糸草色とタミヤセメント、工具はピンセットとハサミだけです。

【巻結び】
この製作法には巻結びが必須で、②でも②”でも結果は同じです。 ロープ端を棒などに止める結び方で、引くほど締る特性があります。 フィールドグラスは柔らかく滑り易いので、③の補強法を加えた結び方を使います。

フィールドグラス目分量1掴みを巻結びで縛ります、糸両端を引けば締りますが力を抜くと緩みます。 筆者は糸両端を強く引き、右足親指で結び目を押さえて補強結びをしています。 これで結び目は緩みませんが、横方向に引くとすっぽ抜けてしまう状態です。

最終的にはこの様に4ヶ所縛ります。 ほぼ左右均等に、狭い間隔が約4mm、広い間隔が10-11mmです。 巻結び完了状態の例示です。

実際の製作は、2回縛ったら結び目をずらして4mm間隔にしてタミヤセメントで結び目とフィールドグラスを固着して、乾くまで他の束の同作業を繰り返す方法で行います。

反対側2ヶ所を縛ってタミヤセメントで固着、一度にまとめて製作します。 多少の太細は気にしません、寸法も中間の10mm以上さえ守れば修正可能です。

カッターで4ヶ所を押し切る様に切断します。 ハサミで切断すると、刃先がフィールドグラス繊維で滑り切り口が真っ直ぐにならないのでNGです。 中間2個はこれで完成、両端2個はカーター押し切り、またはハサミ散髪で形を整えます。

長さ約7mmのわら束ができました、太さ形にバラツキがありますが、水田わらぼっちには揃った物、あるいは切り揃えて使い、不揃いの物は積み上げ用に使います。

袋に入れて保管します。 延伸建設で多分500個以上使用します、根気が必要な作業ですが、冬場の内職には向いています。

両端のわら束を長目に切り、自作はざ掛けにも使っています。

わら束製作でフィールドグラス切り滓が大量に発生します、縛る時に外れた長いままの物も含まれます。 これは貴重な建設資材なので、摘まんでハサミで切りを繰り返し行い、2-3mm以下になるまで細断して袋に入れて保管します。

【『踏切から線路沿いに』より転載】
細断フィールドグラスは、水田に撒かれて鋤き込みを待つ粉砕稲わらやわら塚の製作素材で、わら束製作余剰では不足するのでフィールドグラスを細断して使っています。

フィールドグラスを縛った糸くずも出ます。 従来線はレイアウトルーム工事前だったのでゴミとして捨てていましたが、色も質感も植物素材として使えそうです。

細断して保管します、草むら表現用に市販品にない味が出そうです。 この作業に使ったハサミは百円ショップ調達のコスメ用商品、つまり鼻毛切りバサミです。


ではまた。

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