Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

天井断熱の工程設計

前回検証結果に基づき天井断熱の工程設計を行います。
1.目標
《小屋裏受熱量寄与率の33%(1/3)以上に断熱材を貼る》・・・直角日射条件
可能ならば50%を目標にしたいのですが構造的に無理があります。 未対策半分以上では効果が限られますが、2ヶ月近い作業不能期間短縮ができれば良しとします。

2.素材と施工法
40mm厚スタイロフォームを梁間天井板に貼ります、50mm厚採用予定でしたが、梁ボルトと干渉するので、断熱性は2割落ちますが施工性を優先する事にしました。 従来線で高温耐久性実証済み厚手両面テープ天井貼り+突出ビスボンド+両側梁圧入フリクションで支持し、問題があれば梁にストッパーを取り付け脱落防止します。

3.採寸
断熱効果発揮の為には、すき間なく梁間にスタイロフォームを貼る必要があります。

延伸線ブロックの南屋根梁間は、棟側からS1=633mm、S2=508mm、S3=510mm、S4=510mm、S5=502mm、S6=500mmでした。 梁ボルト天井板間隔は43mmです。

一方北屋根梁間は、N1=630mm、N2=510mm、N3=506mm、N4=508mm、N5=510mmと微妙に異なり、北端は建物背骨に当る太い鉄骨がありN6=270mmになっています。


南北(東西も)に各6ヶ所の梁に囲まれた、台形の発熱/放熱パネルとも言える天井板があり、如何に効率良く広い面積に貼れるかが今回の工事結果を左右します。

4.板取り
スタイロフォーム短辺910mm基準で施工する事にしました、長辺1820mm基準では搬入が難しく、板取りも悪く無駄が多いからです。 たとえば、633x2+510=1776mm、また510x3の余り270mmはN6にピタリですし、2枚接着で510mmへも効率良く使えます。 一枚当たりロスは910x40mm未満、97%以上の利用率を目指します。

5.搬入法
問題は633mm幅スタイロフォームの搬入法、600mm幅床材コンパネ搬入に苦労した昇降階段入口を、通過できるかどうかです。

633mm幅を斜めにして一旦従来線ブロックへ搬入し、スイッチバックで延伸線ブロックへ搬入する方法を取れそうです、最悪入口蓋を外せば何とかなります。 510mm幅は、直接あるいはスイッチバックなら確実です、いずれにしても裁断後の搬入です。

6.調達と運搬
床材を調達した近くの店で調達でき運搬用軽トラも貸してくれます、しかし置場がありません。 2-3枚づつ購入、店に場所を借りて裁断し、愛車に積んで運搬・施工を繰り返すピストン工法を採用します。 当初「危険回避天井工事」と「環境改善断熱工事」を別に考えていましたが、検討結果により「天井断熱工事」に統合します。 結果的に、費用も手間も予想をはるかに上回わる大工事になってしまいました。


7.効果はかなり期待できる?
電気工事時に電工業者さんと雑談した際、「夏場は暑くて居られないでしょ」と質問されました。 天井にスタイロフォームを貼る計画を話すと「そりゃ全然違う」、断熱小屋裏なら夏場も何とか作業できるが、断熱なしは10分と居られないとの事でした。 もっともこの話は完全断熱屋根の場合で、筆者の1//3+α施工には当てはまりませんが、小屋裏を仕事場にしているプロの言葉として、おおいに期待できる情報でした。


ではまた。

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