もう一つの御柱祭 小宮祭② 木落し
前回の続きです。
難所の上り坂を越え休憩した後は、平坦な裏通りを進みます。 進行が早く余裕ができたので、20-30m毎に乗り手を交替し多くの方に乗ってもらいました。 白い房が付いた御幣を持っているのは木遣り衆です。
女性ラッパ手3名の総乗りです、メドに乗って吹きました。
道路が90度曲がる部分では、梃子と追い掛け綱を操作して御柱の向きを変えます。
12年後か18年後を期待したい世代です。
記憶に残らなくとも、母親に抱かれて御柱に乗るスナップはアルバムに残るでしょう。
木落し後方にはアンカーとしてバックホーを使い追い掛け綱を支持します。
木落し会場では先端1mせり出した状態でセレモニーが行われます。 筆者はここでメドに乗りましたが、2階屋根上から見下ろす高度感と左右に練るメドの揺れに、手掛け根元を握りしめ体勢を維持するのが精一杯でした。
木落し予定時間10時半にGOサインが出ました。 曳き子は柱から離れた位置へ、命綱を担当する若者達は前方へ移動してします、祭の山場の一つが始まります。 御柱に御幣持ちとメド衆5人を乗せたまま坂を下ります。
木遣り・ラッパ・掛け声が交錯する中、御柱はゆっくり坂を下ります。 命綱と後方追い掛け綱を張って安全確保します。 メド衆は揺れる足掛けに立ち、片手で手掛けを握り、胸を張って御幣を振ります、着地衝撃に備える緊張の一瞬です。
メドが左右にブレることなく先端が斜面に接し、美しい形の木落しになりました。
先端が地面に食い込んだ御柱を、「ヨイサヨイサ」の掛け声で曳き、木落し坂から下して午前の部が終了します。
部落夏祭と小宮祭を同時開催にしたので、広場模擬店に弁当・オニギリ・ハンバーガー・フランクフルト・生ビール・ジュース・アイスや、子供向けに綿アメ・ヨーヨー・輪投げが用意され、多くの住民が祭を楽しみました。
木落しが無事終了し、ホッと一息入れた委員の皆さんの記念撮影です。
ではまた、続きます。