北海道乗り鉄旅 初日
大人の休日倶楽部フリーパス利用旅計画をブログで紹介しましたが、6月28日-7月2日の日程で出掛けてきました。 その様子を写真中心に紹介します。
6月28日(土)茅野7:39発『あずさ』で東京へ、8分前発車甲府行普通列車は2駅先の冨士見で特急通過待ちします。
定時に到着、週末なので茅野からの乗車客は30人前後でした。
小淵沢から甲府へ向かう途中で甲斐駒ヶ岳が良く見えました。 『あずさ』は昔から荻窪-新宿間ノロノロ運転です、立川・国分寺・三鷹で先行国電を追い越しますが、その先待避駅がなく、前が詰まるからです。 新宿9:46着、9:48発でした。
新宿-東京間もノロノロ運転、2009年頃工事中だった御茶ノ水駅がどうなったと思ったら、一番問題だった狭いホーム幅はそのまま、総武緩行線にホームドア設置されただけでした。 中央線側にもホームドア設置余裕がなく、結果的にグリーン車増結可能になりました。
東京10:01着、すぐに回送列車折り返しです。 運転間隔が短く、2線しかない東京駅中央線に特急乗り入れるには、他に手段がない様です。
長いエスカレーターで下りた地階コンコースは、ラッシュ時過ぎたにも関わらずこの混雑、乗換案内が10分で新幹線乗換不能と判断したのは無理もありません。
乗車予定『はやぶさ』10:45発、新幹線改札にまだ表示されてませんでした。 東北新幹線は10:26発新青森行、10:30発盛岡行、10:37発盛岡行とかなりの頻度で運転されてます。
朝食早かったので早お昼用弁当と飲み物仕込んで発車21番線へ、東京駅新幹線到着から発車までの折り返し時間はギネス物と聞いてましたが、15分間隔でした。
牛タン焼肉弁当をいただきました。 去年仙台で買ったのは非常に旨かったのですが、値段も違うので昨年は特上、今年は並みだった様です。
1年間放置してたカメラ用バッテリーを車内で充電しました。 東京発車後上野・大宮停車で次は仙台、県庁所在地宇都宮も福島も通過です。
8分先行盛岡行『やまびこ』を宇都宮で追い越し、1時間半少々で仙台到着でした。 この先一ノ関・盛岡・八戸・新青森に停車です。 一ノ関の先では早池峰山などの北上山地が眺められました。 東北地方も好天でした。
最速『はやぶさ』は東京-新函館北斗間4時間弱で、一ノ関・八戸には停車しません。 乗車列車所要時間4時間16分だったのは、新青森から各駅停車だったからでした。 奥津軽いまべつと言う新幹線駅の存在を始めて知りました。
次は青函トンネル抜けた北海道側の木古内、その昔松前線から江差線の分岐駅で、空路函館旅行で訪ね、停車列車の少なさに驚かされました。 奥津軽いまべつも同じですが、東京行は日に5本、盛岡行と新青森行区間列車入れて、日に7本のローカル駅です。 青函トンネルは標準軌新幹線と狭軌貨物線併用の3線式で、木古内に狭軌乗入ポイントがあります。
新函館北斗到着の車内アナウンスが流れる頃、右手に函館山が見えました。 函館はその昔は主要交通路、連絡船廃止と市中心部が新幹線ルートから外れてしまいました。 新青森も市中心部から外れた弘前寄りに設置され、函館と似た境遇です。
新函館北斗15:01着、『北斗』乗換3番線へ移動しました。 写真1番線は『函館ライナー』用折り返し線、1/2番線は架線があり電化され、3/4番線は非電化です。 この先21時までの行程考えると食糧調達が必要です。 3/4番線には何もなく、2番線のセイコーマートに戻りました。 15時では弁当販売終了かと思ったら、運良く一つだけ残ってました。
残念ながら懐かしい長万部カニめしとはメーカー違いましたがほぼ同じ味わい、+おにぎり2個、大人の休日俱楽部フリーパス提示で1割引き、2千円強でしたから結構なお値段です。 味は合格、ショウガが利いて旨かったです。 食事は旅の楽しみです。
大沼公園先では駒ケ岳が秀麗な姿を見せてくれました。 昔のキハ58/82とは異なる野太いエンジン音を轟かせて噴火湾沿いを快走、1時間少々で長万部に到着しました。
長万部駅は、右島式ホームが室蘭本線、左島式ホームが函館本線です。 バリアフリー施設がなく、重い鞄持って跨線橋階段登り、そこからの撮影です。 発車した札幌行『北斗』が遠ざかっていきます。 新型DLが牽く貨物列車が特急待避してました。
接続する山線普通列車は、昨年のドライブ旅行でお目に掛かったJR北海道標準仕様キハ単行です。 2扉、中央クロスシート、扉付近ロングシートの20m車で、中国四国で良く見た17m級キハは北海道に存在しない様です。 ここから小樽まで3時間強の長旅です。
このキハは冷房完備で客室窓は空きません、沿線風景撮影には運転席脇の前面展望が有効で、ズームして貫通扉窓越し撮影が中心になりました。 単行列車乗客10人足らずなのに、他にも乗り鉄/撮り鉄さんが乗車しており、ポジション取りが難しい事がありました。
ワンマン運転で運転席前側ドアしか開きません、料金はこの様に表示され、料金箱脇に両替機があります。 初渡道の札幌ユースホステルで黒松内町出身Yさんと親しくなりました。 Yさん曰く『僕の住む町はクロマトナイ町、アイヌ語で▼▼▼の意味で、黒松内が当て字』でした。 しかし現在ではクロマツナイと表記・発音されてました。
黒松内駅は跨線橋設置の2面2線対向式ホームの立派な駅でした。 現在は上下各4本の普通列車だけ、その昔は準急停車駅でした。
長万部から1時間15分でニセコ17:55着でした。 ニセコ駅入り口側に転車台が残っており、静態保存D51があったのですが、撮り損ないました。
ニセコの先では均整の取れたコニーデ火山羊蹄山が姿を見せてくれました。
ニセコから2駅で山線最大の町倶知安です。 小樽方面からニセコまで区間列車が運転されており、倶知安駅に昔の面影は全くありませんでっした。
島式ホーム1面2線式の仮営業中の姿で、大規模な駅改修工事中でした。 何故なら倶知安に新幹線駅が設置されニセコリゾートへのアクセス駅になるからです。
【鉄道運輸機構資料より】
長万部から倶知安・新小樽・新札幌までが延伸ルート、倶知安駅発車後の山線脇は、広大な土地に多くの重機が盛土する高速道建設現場の様相を呈してました。
山線蒸機写真に良く登場する銀山駅を後方貫通扉窓越しに撮影しました。 銀山駅は倶知安から峠を越えた先山の中の駅で、構内線とホーム一部が曲線上にあります。 カーブのから顔を出したC62の写真を覚えてます。 18:50、
銀山から次第に山が遠のき然別(しかりべつ)19:05着、10分停車の列車交換です。 乗客はほとんど下車し体を伸ばしました、筆者はタバコ一服です。
然別駅は完全オフセット踏切接続の対向式ホーム駅ですが、上下線間隔が広くなってます。 これは昔中央に貨物待避線を持つ3線駅の名残ではないかと2線間を点検しましたが、痕跡は発見できませんでした。 でもね、証拠がありました。
交歓列車が到着した上り線が1番線、交換待ち下り列車停車の駅舎ホームが3番線(通常駅舎ホームが1番線で逆です)、2番線が撤去された貨物待避線です。
然別19:15発、北の大地に遅い日暮れが訪れ、薄雲が夕陽に染まってました。
小樽手前の余市19:25着、跨線橋とホーム上屋がある立派な駅でした。
余市から20分で終着小樽、普通運賃¥3520、3時間10分の山線完乗です。 10分接続で札幌行普通列車と思ったら、小樽始発新千歳空港行で、札幌から快速運転でした。電化されてるのでロングシートの通勤電車、混んでましたが優先席に座れました。
小樽出てすぐ小樽築港に停車、昔大機関庫所在地駅です。 外は暗く何も見えず(見えても開発で多分痕跡は何もない)、疲れてたので駅名標だけです。
大都会駅に変貌した札幌20:42着、乗車列車は『空港ライナーXXX号』に名前を変え、当日中に全国各地に到着する最終フライト客を乗せて走り去りました。 大通りバスセンターへ徒歩で向かいました。 記憶に残る55年前の札幌とは様変わりしてました。
バスセンターで発券・乗車手続き完了が22時前、近くのセイコーマートで野菜卵サンド朝食と飲み物を仕入れ、店内喫煙室で一服してから22:40の乗車時間を待ちました。
最後列10D予約、10Cは予備席でブロックされてます。 通常高速バスは中央通路で左右2席ですが、シートは同じでも左右と中央の3列シートで狭い通路が2本あり、各席をカーテンで完全に覆う事ができる様になってます、23:00発車、すぐに眠りに落ちました。〔続く〕
ではまた。





































