北海道乗り鉄旅計画は難産の末に完成 前編
閑散期限定の超お買い得切符で北海道訪問予定の話を5月末に公開しました。
有効期間5日で出発日は9日間だけ、通常は行程を決めて宿を押さえて出発日を決めますが、今回は宿を重複予約して出発可能日を絞り込んでの見込み購入でした。 予定数販売で売り切れになるからで、つまり行程はポイントだけ抑えて後で立案する形になりました。
【大人の休日倶楽部 北海道・東北パス】
これがその割引切符で、星印6個は最大座席指定6回を使い切ってる事を意味します。 往復各1日で正味3日、その中にフェリーで礼文島へ渡る計画組み込むのが最大のポイントになりました。 まずは稚内へ行く必要があり、東京-稚内のルート探索をしました。
現在は新幹線と在来線特急3本乗継で14時間少々の所要時間、東京を朝出ればその日の内に稚内へ到着できます。 60年前に比べれば半分程度になったのではないかと、1966年3月号時刻表で調べました、当時の感覚で稚内は『地の果ての遠い場所』だったからです。
正に60年前の最速列車所要時間の半分でした。 『はつかり』『はくつる』利用で28時間、急行乗継で30時間以上、『ゆうづる』利用だと33時間、夜行列車2回で翌々日早朝着です。 ❶/❷が北海道内DC急行なのに対し、❸は客車急行で足が遅いのが原因です。
北海道内を函館起点で見ると、60年前稚内まで12時間半の所要時間が10時間に2割短縮してます。 また連絡船青森到着までの3時間50分で、ほぼ東京に到着する大幅な所要時間短縮で、新幹線tと青函トンネルの威力の大きさに驚かされるばかりです。
数年前のダイヤ改正で『あずさ』は、新宿終着でなく東京終着列車本数が増加し、新幹線へ乗継が便利になりました。 茅野7:00発『あずさ4号』は東京着9:26『はやぶさ11号』発車10分前ですが乗継はまず無理で、リスクが高過ぎます。
『あずさ』は、東京駅3階高架1/2番線到着で、長いエスカレーターで地階コンコースへ下り丸ノ内側から八重洲側へ人混みを縫って東京駅を横断し、20数番線新幹線改札から乗車する余裕不足なのです、大きな荷物持っての移動なので猶更です。 昼食を含め長旅のお供調達に魅力的なお店が東京駅地階には数多くあり、乗換は30分以上の余裕が必要です。
ギリギリ間に合わず次の新幹線を待つのは芸がないので、茅野発7:39『あずさ8号』で東京へ移動します、冨士見・韮崎に停車する『あずさ4号』より快適です。
接続するのは東京発10:45『はやぶさ17号』、乗換時間44分で丁度良く、多少の遅延は吸収できます。 新函館北斗着15:01、ここから北海道内旅開始です。
確定した初日行程指定券です、信州の田舎から函館まで7時間半弱、初日に何処まで行くかを検討しました。 稚内や網走到達は無理で、候補は旭川か釧路です。
旭川方面は新幹線に接続する『北斗15号』で札幌、『ライラック39号』乗継で旭川着20:25です、翌日の網走方面・稚内方面の足掛かりとして悪くありません。
『北斗15号』が南千歳で石勝線釧路方面に接続すれば、初日釧路入りの手もあると調べたら接続が悪く、1時間40分ロスで釧路着も深夜です。 『あずさ』『はやぶさ』を遅くできる接続で、初乗り石勝線の夜間通過は味気ないので釧路入り案はボツにしました。
従って新函館北斗から『北斗15号』で札幌へ向かう訳ですが、旅の目的の一つ『山線乗車』の可能性がないかと長万部駅時刻表を調べました。 かつて複数の急行列車と特急『北海』が走った函館本線山線は優等列車消滅だけではなく、長万部-倶知安間は普通列車4本/日だけの廃止直前ローカル線に落ちぶれてました。 16:39発小樽行に着目しました。
『北斗15号』は長万部16:28着、小樽行普通列車に接続しており、2時間の大回りで山線乗車を初日に片付ける事ができます。 6月後半の北海道は7時半近くまで明るいく、余市辺りまで車窓風景を楽しめるでしょう。 小樽から電化区間で各駅停車電車に接続です。
そこで往路3枚目の座席指定は『北斗15号』新函館北斗⇒札幌を取りました。 長万部下車で山線乗車予定ですが、土砂災害不通バス代行や運転休止の不測の事態発生時は札幌へ直行する備えです。 これで札幌-稚内間夜行列車『利尻』が存在してれば最高なのですが。
と言うのは今回の礼文島訪問は通算6回目で、トレッキング(体力的に多分無理)や滞在が目的ではないので、稚内港6:30発便で香深へ渡り、島内観光バスを利用、稚内港16:15着便で戻る弾丸ツアーが効率的なのです。 新婚旅行当時は4時間弱の乗船時間で1日2便でしたが、大型高速船就航で2時間弱に海の旅も所要時間が半減してます。
北海道内経路探索すると、鉄道利用の他に航空便利用・高速バス利用経路が頻繁に登場し、札幌-稚内間の高速バスを調べました。 フリーパス適用外追加出費になりますが『利尻』利用客ニーズは今もあるハズと思ったらビンゴ、札幌⇒稚内夜行高速バスがありました。
『利尻』より大幅に所要時間短縮で運行されてます。 横3列シートの豪華バスでフェリーターミナルまで運んでくれます。 運賃¥6,200ですが、ホテル料金考えれば御の字です。 道央高速道旭川手前で旅の初日が終わり、2日目に入ります、夜行便は便利です。
【礼文島内観光バスパンフ】
礼文島ではフェリー到着に合わせて島内観光バスが運行されており、路線バス利用よりはるかに効率的なので利用します。 以前訪問した上記写真の澄海岬では強風を越えた台風並み暴風で、キャップを風にさらわれました。
【北端スコトン岬】・・・2012年撮影
島の最北端スコトン岬や桃岩展望台などを効率良く回るので、『滞在し自分の足で回らないと真の良さは解らない』主義を返上し、今回はミーハー観光客に徹します。 野次馬的興味があるのが最後に行く『北のカナリア広場』で、同名映画の撮影地です。
【島の分校セット】・・・ウィキペディアより
2012年訪問時は映画制作中で、稚内駅正面にポスターが貼ってあり、島南端知床バス停からトレッキングルート林道を少し登った林道脇の草原にポツンと建ってるだけでした。 翌年訪問時は観光施設として整備中で、舗装道路工事中でした。 抜けれると進んだら抜けられず、高低差20mほどの急斜面を草の根頼りに下りました、今どうなってるかの興味です。
【現在の利尻・礼文航路就航船】・・・2012年撮影
観光バスツアーは12時半に香深へ戻り、出航まで2時間近くあります。 馴染みの漁師宿の海の幸諦めた替わりに『ウニ丼』昼食して、公共温泉施設で汗を流すのも良さそうです。 さて、2日目の宿泊地は旭川の予定です。
稚内フェリーターミナル16:15着、特急『宗谷』発車まで1時間半近くあります。 稚内次駅は市街地外れの南稚内、かつて稚内機関区があり天北線分岐駅でした。 宗谷本線は南稚内から勾配を駆け上がり海を臨む丘の上に出ます、利尻島が見える撮影ポイントです。
【抜海駅1988年】・・・出展:風太郎のPな日々
この丘の上に今年3月廃駅になった抜海があります、駅前は何もありませんが2011年訪問時は駅から下った海沿いに集落があり、セイコーマートで買物しました。 タクシー往復可能な時間余裕ありますが1万円前後の出費、天候と懐具合次第になるでしょう。 2014年礼文島訪問時に旭川航空便で入り、宗谷本線乗車してるので19時以降の車窓風景は諦めます。
旭川には21時半到着宿泊、2日目までの行程確定です。 3日目宿泊地は釧路、4日目は旭川/札幌/帯広の何処かで、行動予定検討中です、次回に続きます。
ではまた。



















