諏訪で開催された運転会
12月7日(土)夜の県内ニュースで、諏訪博物館で鉄道模型運転会が開催され、親子連れで賑わったと報じられ、翌日まで開催との事なので覗きに行きました。 10年以上前からこの時期に諏訪博物館で開催されてたのは知ってましたが、これまで機会がなかったのです。
ニュース映像では16番組立式レイアウトを疾走する353系やEH200牽引のタンカー列車画像が流れ、インタビューはありませんでした。 ニュース映像は16番だけでしたが、今の時世に16番だけではあるまい、N運転もしてるハズ、『どんなモンだい』と言う処です。
自宅から車で15分ほど、諏訪大社上社本宮の前に諏訪市博物館があります。 到着したのが14時頃でこれが大失敗、建物前面ガラスから西日が差し込み、エントランスホールの運転会会場を照らし、写真撮影が非常に困難な状況だったのです、午前中に行けば良かった。
イベント名は『わくわく 夢の模型列車展』、主催は諏訪地区の鉄道愛好者グループ『諏訪鉄道倶楽部』、『撮り鉄部』が写真展示会、『模型部』が運転会を開催してました。
16番の展示コーナーは3mx5mほどのスペースで、組立式レイアウトではなく、運転会用のコンパネパネルに会員が持ち寄ったレールを敷設した状態で、ストラクチャはホームと跨線橋だけです。 手前が駅、奥がヤードになってました。 諏訪の鉄道ファンらしく、ホームには新旧の特急『あずさ』、353系と257系が並んでました。
エンドレスが4本あり、基本は走行列車を変えて周回するだけです。 長野色塗装の115系も見えてますが4連、実物に即して3連x2ユニットか7連にして欲しかったですね。
60年前の16番市販レールの複線間隔は50mmか2インチ50.8mmでした。 現在は60mmで何故かと思ってた理由がわかりました。 353系外側エンドレスを北陸新幹線が走り、コーナー部クリアランスがギリギリ、車長の長い新幹線車両接触防止で広げたのです。
で、Nの運転会場がこちら、16番とほぼ同じスペースに高架と平面複線エンドレスがあるだけ、しかも真っ四角です。 コーナー全てに90度市販道床付レールを使ってるからで、せっかくの長編成列車がそれらしく見えません。 4コーナーを1000Rカント付のフレキレール敷設にすれば、滞在1時間中に4回発生した脱線事故も減り見栄えも良くなるのにね。
定尺サイズNレイアウトも展示されてました、多分会員の個人レイアウト持ち込み展示なのでしょう、ストラクチャもひと通り配置されてますが、コメント差し控えます。
今回訪問の拾い物がこれ、60年前のの上諏訪駅です。 話すを伺うと、数年前に諏訪市博物館から鉄道倶楽部に依頼があり製作した物で、1960年頃の上諏訪駅を再現してます。
下諏訪方の2線貨物線や終端線は良く再現されてますが、図面があった訳ではなく、おそらく数枚の写真と高齢者会員の記憶(これが怪しいのは筆者証明済)に頼ったらしく、変な処が色々あります。 茅野方安全側線が違う、10線式レンガ造り扇形庫になってますが、実際は木造6-8線式で出口扉が付いてました。 上諏訪区は大機関区ではなかったのです。
多分Pecoフレキレール敷設で、プラ道床の高さを感じさせません。 構内建物を配置し、建物名称ラベルを貼ってますが、GM信号扱所の他は窓のない箱に簡略化してます。
駅の顔である駅舎は実物に似せた造形になってますが、かなり簡略化されてます。 そしてホーム上屋がないのが何とも残念、駅の雰囲気を損なってます。 サイズは2mx5mほどの上諏訪駅を含めた単線エンドレスで、700R程度の曲線半径なので無理がありません。
お話を伺ったのは多分上諏訪駅再現レイアウトに係わった方で、上記筆者感想は伝えませんでした。 気を悪くさせる必要ありませんし、下手にストラクチャ談義して身元がバレるのも得策ではないと考えたからです。
ではまた。










