Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

60年前の鉄道P誌 新緑と水辺

鉄道P誌1964年5月号からは、新幹線や新線建設、及びアナザーストーリーをお伝えしてます。 5-6月号掲載の『新緑』、『水辺』と題した特集写真を紹介します。

【鉄道P誌1964年5月号表紙】
表紙は伊豆急乗り入れの国鉄113系と伊豆急車輛の、伊豆多賀駅での列車交換風景です。

新緑の最初は箱根から、箱根登山鉄道です。 前年碓氷峠アプト式廃止で、粘着運転急勾配日本一(碓氷峠一部に68‰がある)の座を失いましたが、1997年長野新幹線開業時に碓氷峠が廃線になり返り咲いてます。


毎年正月は箱根駅伝を見てます。 昔はコース上に箱根登山鉄道踏切があり、ランナーが来ると電車が待つ光景が見られましたが、最近踏切がなくなった様です。 道路付け替えで立体交差化されたのでしょうか。

近鉄名古屋線三重県西部の青山高原の風景です。 山の中のポイントは、単線区間に設置された信号所の様です。

坂本ケーブルは比叡山鉄道線が運営する索道線の通称で、全長2,025mは現在日本一長い索道線になってます。 中間点で交換した車内からの撮影だと思われ、天気が良ければ下に琵琶湖が見えるのかもしれません。

阪神電鉄武庫川線のこの車両は、正面側面共に屋根張上げ部までの大きな窓で、『金魚鉢』の愛称で呼ばれてた様です。

北陸本線親不知かなと思いましたが、函館本線小樽-札幌間の急行『大雪』でした。 鉄道路線が海沿いを走る場所は意外と少なく、間に道路を挟んでる事が多いからです。 北海道の急行列車は次々とDC化され、1964年には『まりも』を残すだけになってました。 

青函連絡船夜行便に接続し、青森を5:05に『白鳥』と同時発車した『はつかり』は、8:16盛岡発車なので、8:20頃の撮影でしょう。 キハ81は国鉄最大の失敗作だと思います、サングラスしたヤーさんの様な面相と、故障運休が多かったので好きになれませんでした。

本州最南端潮岬近くの景勝地橋杭岩を通過する急行『紀州』です。 上りは新宮方面なので列車最後尾が写ってます。 紀勢本線上に横に伸びるのが国道、国道沿いの大っきな建物2棟は食堂と土産物屋でしょう。

南海電鉄沿線に広がる水田に立つ風車は何でしょうか、おそらく灌漑用水を汲み上げるポンプを回してると思われますが、他地方でこの様な風車を見た事がありません。 特殊な環境で稲作する為の設備かもしれません。

武庫川と言うと関東では学園名としてしか知られておらず、実際の武庫川を知る人はほとんど居ません。 調べたら二級河川ながらそこそこ川幅のある川と解りました。 阪急の鉄橋見るとかなりの大河に見えます。

最後は山陰本線餘部鉄橋です、鉄橋通過列車から日本海を眺めたかったのですが、若い頃の訪問時は旅程の都合で夜間通過になり、眺望は楽しめず、鉄橋通過音を聞いただけでした。 旧鉄橋供用末期に車で訪問し、雄大な姿を見上げました。 写真橋脚足元をうろつき、左端の港から眺めましたが、このアングルは海上です、漁船チャーターしたのでしょうか。


現在はコンクリート橋に架け替えられ、旧橋の一部がt展望台『空の駅』として保存されてます。 昨年秋の中国四国旅行に組み入れようかと考えましたが、足を伸ばしてもガッカリするだけと思い止めました。


ではまta.

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