HOn2 1/2レイアウトの設計 その4
どうも読者の皆さんのナローへの興味は低い様で、アクセスも伸びませんが、好きな事にこだわるのが趣味です。 前回貨物引込線のある駅構内左側をどうするか悩みました。
10.駅構内左側(Cont.)
まずこの軽便鉄道を鉱石運搬路線にするa案です、終端駅は鉱山のある終着駅になります。 個人的にはこちらに魅力を感じてます。
レイアウトサイズを60mm延長して1300mmにすれば、坑口から出た610mm、2フィート軌間トロッコラインとホッパーでまとめる事ができますが、前提条件変更になります。 トロッコラインはHOスケールでZゲージレールが使えるので好都合です。
終端駅からエンドレス連絡線を赤線の様に変更し、ホームや駅舎を60mm右へ移動すれば、レイアウトサイズ変更せずに可能です。 この場合引上げ線が短くなり、ロコ・貨車・客車編成ならホームに客車を残せますが、列車全体引上げが必要なロコ・客車・貨車編成では有効長が不足しNGです。 鉱山鉄道にするにはやはり1300mm必要です。
【木曽森林林鉄道過去記事より転載】
b案は森林鉄道です、伐採現場は山の中で常に移動するので、終端駅は始発駅になります。 それにしても木組み路盤の線路敷設はスゴイです。
貨物引込線の脇は貯木場と事務所になります。 貯木場下は国鉄駅貨物側線、小型クレーンで無蓋貨車に積み込みます。 軽便鉄道駅は国鉄駅構内の端にあり、駅舎隣に何でも扱う商店を作ります。
無蓋貨車で木材を運ぶ、先日『運材列車がゆく』でトラ45000/トラ55000のに積みましたので長さを計測すると48mmでした。 150倍して実寸7.2m、1/87すると82.7mmです。 建物は1間を20mm(1/90)で製作するので、貯木場に並ぶ木材は長さ4間、80mmです。
【木曽森林林鉄道過去記事より転載】
運材台車に80mm長の木材積んで貨物列車なら4両、混合列車なら2-3両と客車で列車長400mm程度で運転する事になります。
商店はこんな感じかなと作図してみました。 ガラス引戸が並び、ガラガラ巻き上げ式の庇がある、1階半分以上が店舗、2階が住居の何処にでもあった商店です。 当時は塩も専売だったので、専用看板があったハズで、それも探して取り付けたいです。
11.トンネルと橋梁
終端駅周辺のストラクチャとシーナリーの決着が付いたので、その他の部分へ移ります。 最初はトンネルと橋梁です。
トンネルで線路を隠す必要がありますが、地形とのバランスを取って最小限にし、5ヶ所のトンネル出入口を上図の様に配置します。 一番短いトンネル長は400mm、最長列車が長くなる場合はそれに合わせます。
橋梁は祖師谷軽便鉄道の木製橋脚を取り入れ、終端駅裏手の谷を渡る場所に架橋します。 レイアウトメインストラクチャであると共に、奥の風景を隠さない効果を持ってます。
【祖師谷軽便鉄道過去記事より転載】
トンネルポータルの一部には木製を取り入れたいですね。
12.右側手前
次に詳細なシーナリー設計、まずは右側手前です。
右側2ヶ所のトンネル出口は擁壁になっており、リバー線のエリアに標高200mmの山頂があり三方向に尾根が張出してます。 急峻でもなだらかでもない何処にでもある里山で、手前は森林が生い茂ってます。
中央トンネル脇の谷から流れ出る小川は、上流を森林で隠し砂防堰堤からリバース線築堤と堤防に挟まれて流れ、駅構内を潜ってレイアウト手前端に至ります。 中間駅から築堤の斜面を階段で下り、小さな橋で川を渡り堤防側に出られる様になってます。
【祖師谷軽便鉄道過去記事より転載】
右下は石積築堤で、構内線が+25mm、エンドレスが+70mm、リバース線が+53mmなので、祖師谷軽便鉄道のこの風景とほぼ同じです。
【祖師谷軽便鉄道過去記事より転載】
木橋はオリジナルの240mmを延長し330mmで設計しました、高さはほぼ同じです。 ストラクチャとシーナリー設計は図面引かないとどんな物を作るのか伝わらず非常に手間がかかります。 それは自分の頭の整理にもなるのですが、兎も角今回はここまでです。
ではまた。










