Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

HOn2 1/2レイアウトの設計 その3

ナローレイアウト設計はストラクチャとシーナリー設計に移ります。


8.ホームと駅舎
最初はホームと駅舎からです。

ホームは終端駅、中間駅共に長さ15m弱、ガソリンカーと客車1両分です。 そして祖師谷軽便鉄道にはなかった駅舎を手前に設置します。

ホームは古枕木土留めの高さ50-60cmの低い物で、ガソリンカーにも客車にもステップがあるのでこの高さで十分です。 畳1枚分の小さな待合室は4人座れば一杯、雨が降り込まない様に庇の付いた片流れ屋根です。 駅名標の脇に照明が必要になりそうです。

【沼尻鉄道訪問記より転載】
ホーム前にKATOポイントが敷設してあります。 ユニトラック道床間を紙粘土で埋めて平坦にし、バラストの疎らな駅構内線を作り、そこを横切る踏切で駅舎と繋がります。

駅舎は木造小型の2間半x4間、4.5mx7.2mで、サイズは50mmx80mmになります。 HOn2 1/2は1間を20mmmにすれば良く楽です。

このスケールで内部伽藍洞では様にならないので、内部構造案を考えてみました。 標準的事務机750mmx1200mmがこのサイズなのでギリギリ、長手方向半間伸ばすべきかもしれませんが、小規模軽便鉄道なのでこれで良いのかもしれません、常駐駅員は3名です。


待合室には8人掛けベンチが一つ、改札口にラッチはありますが、使われる事はほとんどなく、駅務室窓を開けて駅員が改札と集札をします。


9.駅構内右側
駅構内には様々なストラクチャ配置が必要なので、右側からです。

駅舎横に便所と物置が並びます、いずれも簡素な造りです。 この先小さな流れを越えた場所に給水塔、給炭台、詰所が並びます。 詰所は乗務員、保線係用で、土間に竈と流し、6畳1間に囲炉裏が切ってあるだけの小さな掘立小屋です。

【過去記事より転載】
給水塔は祖師谷軽便鉄道のコンクリート製が製作が楽ですが、どうせ作るなら高山本線飛騨金山駅にあった木製樽給水タンクがナローらしくて良いです。 給炭台がありますが、現役か跡かは未定、蒸機とDL併存はなくどちらか一方、気分で蒸機時代とDL化後選択もアリですが、ナロー蒸機はプラ製品でなく非常に高価ですから、入手可能ならです。

【過去記事より転載】
左に低い丘、右に少し高い樹木が生い茂った山の地形は自然で、設計例も同様になります。 ただ駅舎がない事に加え、木橋を潜った小さな流れが向きを変え、築堤下を右上に流れるのは不自然でないにしても、そのまま手前、駅構内を横切る方がより自然な風景です。

駅構内を小さな流れが横切る風景は良くあり、鄙びたローカル線や軽便鉄道に似合います。 ここで線路敷設面を+25mmにした効果発揮です、川底が基台表面になりTOMIXトラフガーダーで渡ります。 このトラフガーダーは70mm長で、最大支間9mなのでNにはそのまま使えず、延伸線では短縮加工してますが、HOスケールなら6m強でそのまま使えます。


スケール合わせた沼尻鉄道DLを置くとこんな感じで、KATOレールとの相性悪そうですが、何とかなるでしょう。 小川の堤を挟んだ右下は水田で、ここも低くし立体的地形です。 Nに使った稲刈り後水田素材は使えず、面積狭いので田植え後水田にします。


10.駅構内左側
貨物引込線がある構内左側は2案あります。

【過去記事より転載】
a案は祖師谷軽便鉄道に倣い鉱山鉄道としてホッパーを設置する案、この場合終端駅が鉱石積出のヤマの駅になります。 この案を採用するには難点があり、採掘の坑口やベルトコンベア設置の為、レイアウトサイズ長手方向を1240mmから延長する必要があります。


b案は森林鉄道として貯木場を作る案、この場合伐採現場で一次加工した木材運搬の里の駅になります。 引込線手前(レイアウト外)には国鉄駅貨物側線があり、積み替え搬出する想定になります。 貨物側線作るなら1/87、12mm軌間です。 さてどうしたものか、少し考えてみます。


ではまた。

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