Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

Nストラクチャの価格動向 後編

前回建コレとTOMIXストラクチャについて10年前と価格比較し、一部の不人気製品の処分販売を除き、ほぼ倍になってると解りました。 今回はKATOとGMを見ていきます。


3.KATO
KATOは鉄道関連施設ストラクチャは充実してますが、その他は建コレに遠く及びません。 KATOストラクチャは寸法精度が高く、ディテールも良くできてるのが特徴で、価格は高目の設定です。 鉄道関連施設約20棟の他に、商店、民家6棟を設置してます。

【KATO 機関区施設セット】
最初に機関区施設セットを購入しました、一番高額なストラクチャで¥3,400もしました、8棟構成なので仕方ありません。

現在の価格は2倍の¥6,825、建コレ、TOMIXと同じ上昇率です。 物価上昇を大きく上回るストラクチャ価格上昇は、レイアウト製作ハードルが高くなってる事を意味します。 レイアウト製作市場が衰退し、需要が減って高嶺になってるとしたら困ります。

【KATO 信号所建屋】
鉄道関係詰所は機関区施設セットでは不足し、構内建物セットも購入しました、4棟入りで¥1,600でした。 一番長い建物を笠松信号所建屋に使いました、水平な建屋と傾斜した本線ホームを対比させる為です。

【KATO 保線区詰所】
機関区施設セットとの玉突きで、小型建屋を保線区詰所に転用しました。 物置は中山平に設置してあります。

現在の価格は1.75倍の¥2,805、機関区施設セットほどではありません。 照明組み込みで分解したので不確実ですが、機関区施設セットと構内建物セットは完成品でした。

【KATO 木造機関庫】
建屋共通性から機関庫はKATO木造機関庫です、白色樹脂に塗装の建コレに対し、KATOは茶色樹脂なので、照度が低い機関庫は遮光不要でした。 木造機関庫は完成品でなく組立キットで、購入価格は¥1,700でした。

現在の価格は1.9倍弱¥3,179です。

【KATO ローカル駅舎セット】
KATOローカル駅舎はローカル駅に似合わない大きなサイズなのでメインステーション用に使いました。 駅舎ベースに248mm長ローカルホームが一体化してたので切り落とし、幅が広く背が高い近郊型ホームを合体改造してます。 これも木造駅舎と同じ組立キットで、購入価格は¥2,300、2千円超えたのは、機関区施設セットとコレだけです。

現在の価格は2倍弱の¥4,488です。 こうして見るとKATOストラクチャは売れ筋製品は2倍近く、構内建物セットの様な数の出ない製品は上昇率を抑えてる様に見えます。


数年前KATOはレイアウト製作に欠かせないフォーリッジ・クラスターとフォーリッジを、製品名変更し、内容量を変えて実質65%値上げしたのにほぼ準じてます。

【KATO 鉄道感謝】
生野駅中山平方の線路がすぼまってゆく異形の土地に鉄道官舎を雁行配置してます、コレ買う時に何でこんなに高いんだろうと思いました。 同じ小型建物2棟、木造機関庫¥1,700、構内建物4棟セット¥1,600に近い¥1,500だったからです・

現在の価格は2.1倍の¥3,179、何と木造機関庫と同じ、構内建物セットを越えてます。

【生野駅KATO製ストラクチャ群】
給水給炭施設含めKATO製です、購入価格の記録は残ってません。 それでは鉄道施設以外の商店、民家を見ていきます。

【KATO 文房具店】
北町通りが左へカーブしながら生野トンネルに上ってゆく場所に建ってます。 このストラクチャがあって可能だった風景で、完成品で¥1,300でした。 店内を作り込み、内蔵の導光板を利用し照明してます。

【KATO 角店】
これも文房具店と同じ完成品で導光板入りです。 その他に完成品看板建築の呉服店と雑貨店を駅前通りに、延伸線民家Aに使った昭和の民家を裏町通りに設置してます。

【KATO 商店】
最後6棟目は中山平大衆食堂です、角店含め4-5種の中からの選択です。 従来線で使わなかった民家他タイプと商店1棟で延伸線県道沿い集落を形成してますが、今回調査で驚いたのは、鉄道関連施設以外の昭和の香りがする建物ほぼ全てが姿を消してる事でした。


令和時代に入り、昭和の風景再現するレイアウト製作者はごく少数派になり、この様な古臭いストラクチャは商業ベースに乗らず販売中止されたとしたら寂しい事です。


4.GM
GMのストラクチャは成形パーツ打ちっぱなしの未塗装組立キットが普通で、製作には手間が掛かり技も必要です。 延伸線にはローカル駅舎、信号扱所、詰所、6棟入り住宅と多数採用してますが、従来線に採用したのは4棟だけです。

【GM 土蔵店蔵】
神社パーツ目当ての購入で、役場前通りに設置してます、購入価格は¥1,000強でした。 付属品が多いのにお手頃価格です。

現在の価格は¥1,498で1.5倍弱、他より低い価格上昇率です。

【GM 跨線橋】
2セットで長スパン跨線橋製作、補強斜材を左右均等にする必要があり、跨線部は3体構成になってます。 外観が良いGM製を選択、購入価格は記録が残ってません。 

 

現在の価格は¥841と今時珍しい3桁、1.5倍とすると¥600以下ですが、そんなに安くなかった、つまり上昇率は1.5倍未満です。 3/4番線ホーム上屋にもGM製を使ってます。

【GM 木造校舎の学校】・・・体育館は建コレ
大物GM製ストラクチャの木造校舎の学校です。 付属品が多く、更に古いドーム付き屋根のパーツまで付属されてます、都市部では団塊世代入学の昭和30年代前半に、このタイプから木造モルタルへの建て替えが盛んでした。 地方にはまだ沢山残ってました。

【職員室・校長室ユニット】
このキットは組んだだけでは床も壁もないがらんどうで、建物強度も不十分です。 教室ユニットを8個作り照明を組み込んでます。 各学年1クラス、子供の減少で3年後に廃校され、統合される想定の中学校です。 購入価格は¥2,000少々だったと思います。

現在の価格は¥3,366、KATO木造機関庫/鉄道官舎といくらも違わないGMの価格設定が目立ちます。 ストラクチャは車両の様に都度設計と新規金型の開発投資が不要なので、もっと安くできるハズですが、販売手間暇の割に単価が安く、割高な価格になる様です。 それにしてもKATOの古い建物群を廃止し、ビル群を充実する行き方には疑問を感じます。


ではまた。

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