Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

峡谷鉄橋の風景

関東内陸部の群馬・埼玉や、お隣甲府盆地に比べれば随分と涼しいのでしょうが、標高850mの信州もクソ暑いです。

峡谷鉄橋は右手県境トンネルで峠越えする手前の谷に架かってます。 深い侵食谷で最深部は35mの高さがあります。 鉄道敷設時代の架橋技術で長スパン橋が難しかったので、崖上に橋脚を建て、両側デッキガーダー、中央トラスの全長74mの3連鉄橋です。

谷の奥には県境峠峰続き山脈のピークが聳え、数日前に降った初雪が残ってます。 谷には大きな砂防ダムがあり、深く抉れてゴツゴツした岩肌の間に川が流れてます。 峡谷底部は左右基台枠の下にコンパネを貼って、両基台より120mm低くなってます。

鉄橋は奥から手前へ16.7‰の緩やかな下り勾配になってます。 峠を越えた蒸機列車が足取りも軽く下って来ます。

逆方向は生野から25‰勾配ループ線で登り切って一息ついた位置にあり、ここを通る下り重量貨物列車には生野から補機が付きます。

鉄橋両側でS字カーブになっており、通過列車の表情変化が豊かです。

ループ線側の山に登った俯瞰アングルです。 山と天井隙間からカメラを差し出し、ファインダー見ず(見れず)に撮影した1枚です。

最近ドローン画像でお馴染みのバードビュー、谷の深さが実感できます。

峡谷は凸部分を板紙から切り出して並べ、プラスタークロスを被せて製作してます。 茶系グレインペイントにコーヒー滓をタップリ混ぜて塗り、着色、岩肌質感表現、クロス網目隠しを同時に行ってます。

夕刻、鉄橋はループ線山陰に入り宵闇に包まれました。 鉄橋袂の保線小屋付近はまだ夕陽に照らされてます。


ではまた。

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