カーブ鉄橋の改造 その1
カーブ鉄橋の改造は桁下材を切り取って保管し、桁高を2mm低くしてから再取付する面倒な工程になりました。 これなら自室工作可能です。
失敗許されるとは言え、成功可能性が高い方法を考えなくてはなりません。 特に細い桁下材を真っ直ぐ垂直に切断するのが鍵になり、プラ鋸では無理なのでハイパーカットソー使用を決めました。 厚手プラ板の真っ直ぐ垂直切断の感覚を掴む練習からです。
切り取って保管し再取付する桁下材は89mm長で約1.5mm角です。 折損や紛失は即改造失敗ですし、切断したら上下判別さえ困難な視力です。 そこで桁下材の補強貼付け板を使う事にし、切断練習をを兼ねて1.2tプラ板から89mm長、6mm幅を4枚切り出しました。
橋脚接合部は深さ4mm、2mm低くすれば2mmしか残らないので、干渉する両端を1.5mm幅に切り落としました。 ここは狭い幅切断練習でしたが8ヶ所全て上手くできました。
桁下材補強貼付け板はこの様に桁高低くした後のデッキガーダー橋に取り付けますが、白色外観は目立つので、先に塗装します。
接着面を除く全面、端面を含めて緑色に塗装しました。
ファーストトライなので非通常鑑賞方向の手摺側でやりたいのですが、桁下材切断時固定が困難になるので、この様に両面テープで仮固定し通常鑑賞方向桁下材切断から行う事にしました。 桁下材境界部を真っ直ぐ垂直に、桁下材側を切り込むのは絶対にNGです。
練習の1.2tプラ板は難なく切断できましたが、本番はデッキガーダー橋縦桟が刃に引っ掛かって、切り進むのが困難でした。 切り終えてすぐ治具にセットした補強貼付け板に接着しました。 切り始め右側から2/3は真っ直ぐですが、左側1/3は太くなってます。
細くなるズレ絶対NGの意識過剰でこの結果になった様で、最後まで刃先部分に注意しないとダメと解りました。 太い方は削れば大丈夫なのでヤスリで修正しました。 桁高短縮2.0mmですが、2回切断ハイパーカットソー刃の切り代0.6mm引くと1.4mmです。 桁下材ヤスリ修正部は切断量1mm弱になるので、切断せず削る方法を選択しました。
気長に寸法確認しながら削り、桁下材切断起点側は、橋脚接合部材面まで削り込みました。 桁下材再取付前で4.0mm短縮になります。
反対のヤスリ修正側は桁下材が若干厚く、橋脚接合部材を少し削り込む必要がありました、ノギス計測しまがらの作業です。
桁下材補強貼付け板を接着しました、まずまずの仕上がりです。
接着前計測では11.4mmでしたが、接着固着後計測では11.6mmでした、許容範囲です。
橋梁接続部材で124mmスパンデッキガーダー橋と繋げてみました。 桁高2mm短縮の段差がハッキリ解り、イメージ通りになりました。
改造法のイメージが掴めてので次は手摺側です。 接着した桁下材に力が加わらない様にセットして手摺側桁下材を切断します。
今回は曲がらない様に細心の注意をしたので、高さ差は0.2-0.3mmに収まりました。 一度ほぼ真っ直ぐ切れたからと言って次も上手く行く保証はないので、桁高2.0mm短縮はヤスリで行いました。
11.5mmになるまで気長に削り込み、桁下材を接着しました。 写真では目立ちませんが、削った接合面境界が多少気になり、わずかにはみ出した接着剤が光ってます。 また桁を削るヤスリ作業で手摺付き通路支持材に小さな傷もついてますので補修塗装が必要です。
ようやく4連デッキガーダー橋89mmスパン1個の改造が完了しました。 外観にダメージを与えず改造できる可能性が出てきました。
ではまた。















