Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

レイアウトに合わせた機関車製作

レイアウト製作には『経済力』『時間』『技術・工作力』に加え『情熱』が必須条件である事は今も昔も変わりません。 60年前に比較すると『経済力』は数分の一に軽減し手が届く範囲になりましたし、部材が潤沢に揃い『技術・工作力』の壁も低くなってます。


しかし趣味人生にの一大事業である事に変わりはなく、先人達の足跡はスケールやコンセプトに係りなく現在でも参考になる部分が多々あります。 60年近く前のTMSに掲載された個人レイアウトを紹介します。

【設計記事より】
北郡鉄道と命名されたこの16番レイアウトは森林鉄道で、相応しい機関車としてギヤードロコを製作してます。 製作車両が似合うレイアウトではなく、レイアウトに似合う機関車の考え方に親近感覚えます。

折り畳み足の付いた1200x1800mmサイズで、最小曲線R400、最急勾配3.5%、平坦と直線区間がほとんどない線路が3段に立体交差してます。 和室に絨毯を敷いた時代を感じさせる室内で、背後のふすまは一方が隣室への出入口、一方が押入なのでしょう。

市販品やレイアウトに合わせた自作1号機、サドルタンクロコを走らせてましたが、問題が発生しました、集電性能改善クリーナー塗布でスリップし牽引力が低下したのです。 当社でもレールクリーナー塗布時にループ線でオハ35系5両牽引D51がスリップしました。

スリップ影響は大きく、つぼみ堂Bタンクはクリーナー塗布後は2両牽引不能です。 トビーマレータンクとカツミハイスラーギヤードロコは海外向け製品を入手した様で、本機が自作ギヤードロコです。 前出2機と併せ3-5両編成を牽引可能になってます。

こちらが自作ギヤードロコ、大きく見えますが全長150mmなのでC11同等サイズで、牽引力向上用ウエイトがギッシリ積まれてたハズです。

左右は対称形です。 ギヤードロコの左右シリンダー位相角度差も90度だったのでしょうか、詳しくないので解りません。

趣味のこだわりはある意味聖域で、この様な特殊なロコが好きな人にとっては、メカニカルな動きの走行姿が溜まらないのだと思います。

自作用に様々なパーツが揃ってたのは、市販車両車種が少なく、ない物は作るしかなかった時代だったからです。 特殊な車両まで市販され、更にカスタマイズやディテールアップ用パーツもある現在のNの方が、作る楽しみを別にすれば恵まれてると言えるでしょう。

ストラクチャ類はまだ充実しておらず、海外製採石場が設置されてます。 輸入ストラクチャ多用や、『西ドイツ』の国名に時代が表れてます。

このレイアウトは数年前完成しており、線路配置はミキストに掲載された上図本線とリバース線、終端駅と引込線のプランで1列車運転です。

実際は本線を三重に折り畳み、機廻線付き終端駅になっており、更に引込線1本を増設可能に下端へ出してあり、TMS記事は増設計画発表とギヤードロコ製作記です。

これが増設計画で、750X1200mmサイズに森林鉄道始発駅が追加されます。 始発駅-終端駅間折返し運転、リバース線で終端駅で2回機廻しすれば始発駅にロコが方向転換して帰着し、転車台設置整合性が取れる運転の楽しさが倍加する線路配置になります。


行き違いや追越はできませんが、始発駅構内・終端駅構内・本線・リバース線の4電気区間に分離して2列車運転を可能にしてます。


ではまた。

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