またやったのねTOMIXさん
前回のTOMIX製140mmスパンデッキガーダー橋で全長420mmの思い付きに大きな期待がありました。 KATO製橋梁の1スパン1形式に比較しTOMIX製橋梁は品揃えが充実してるからで、既にお世話になってます。
【過去記事より転載】
TOMIX橋梁はKATOにない長スパン複線トラス橋、上路式トラス橋、ポニートラス橋、短スパントラフガーダー橋のワイドバリエーションです。 延伸線の小さな沢を越える場所に、トラフガーダー橋を採用してます。 この形式橋梁の最大スパンは9mなので、70mm長製品を短縮加工し架橋してます。 自作大変なのでTOMIX様々で大いに助かりました。
【過去記事より転載】
その後カーブ鉄橋KATO製スパン短縮改造で不要になった部材を加工して手摺付き通路追加で見栄えも良くなり、大変気に入ってます。
で、TOMIX製品紹介ページ見たら目が点になりました。 スパンが長いのでKATO同等かそれ以上必要な桁高は2/3しかなく、更に橋脚支持部の桁高が半分に絞られてます。 強度的に有り得ない形状のデッキガーダー橋で、全く使い物になりません。 何故実感無視の設計なのか、TOMIXが他でやった事と、KATOと比較すれば簡単に解ります。
当社従来線峡谷に架かるデッキガーダー橋とトラス橋の3連鉄橋です。 トラスは線路上部が大きく、逆にデッキガーダーは桁高分だけ線路下部に張り出してます。
すると接合部橋脚は必然的に段差ができます。 KATOデッキガーダー橋は実感的外観製品ですが、橋下クリアランス確保が難しく、線路立体交差に使い難い製品で、その場合は更に15mm登らなくてはなりません。 TOMIXは使い易さ優先で実感を捨ててます。
桁高低くした分だけ橋下クリアランス稼げますし、橋脚部を更に低くする事で、デッキガーダー橋とトラス橋接合部にも段差なし共通橋脚が使えるのです。 少しでも実感的にとS60ポイントレール用意のKATOに対し、非実感的複線間隔に拡げるやり方と同じです。
当社従来線南基台小川に架かるKATOプレートガーダー橋です、186mmスパンなのでデッキガーダー橋より桁高が高くなってます。 TOMIX呼称で下路式ガーダー橋になるこのタイプの桁高を調べ様と思ったら、TOMIX鉄橋ラインナップから外されてました。
【TOMIXスルーガーダー橋】・・・現カタログ非掲載
念の為『TOMIXガーダー橋』でググったらTOMIX製スルーガーダー橋がヒットしました。 桁高はKATOより少し低く、スパンが短いので理屈に合ってます。 橋下クリアランスと橋脚共通使用問題がないので、実感的な姿にできたのでしょう。 ところが・・・。
【実感的ですか?TOMIXさん】
他の橋梁と組合せセット販売可能な上路式デッキガーダー橋追加発売時に無理な設計をしました。 上路式と連続2連ガーダー橋が不自然極まりないので、販売中止したのかもしれません。 ユーザー不在のメーカー論理です。 いずれにしろ、TOMIXの手抜き設計で筆者目論見はボツになり、KATO製デッキガーダー橋使用前提で考えるしかなくなりました。
【前号より転載】
124mmスパン3連バックアップC案は簡単にできます。 C案採用時ゴミになる89mmスパン改造品を追加工するB案は失敗しても大丈夫なので、挑戦する価値があります。 桁下部を切ったとしても後処理が問題、再改造跡が目立つ様ではアウトです。
【スパンが異なる2連ガーダー橋】
写真は跨線部クリアランス確保の為プレートガーダー採用の2連ガーダー橋です。 スパンの長い跨線部桁高が少し高く、仮にクリアランス問題がなければ、低コストデッキガーダー2連になり、その場合でも境界橋脚には桁高差分の段差ができます。
延伸線カーブ鉄橋89mmスパン部は124mmより28%短スパンなので、桁高差は推定2-2.5mm必要です。 従って塗装完成した橋脚の少なくとも2個を改造しなくてはなりません、何だか気が重くなってきました。
ではまた。










