Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

明治の貨物小編成

2回に分け公開した鉄道ブログランキングに想うの記事作成時に、訪問経験がなかった多数ブログ記事を拝読し、拙ブログ記事分量が多いと気付きました。 分量も労力も1/10の記事が半分以上でした。 字数で価値が決まる訳ではないので、省力化を考えてます。


1960年代TMS連載に片野氏ペン画の『陸蒸気からこだままで』がありました。 後に書き足されて『陸蒸気からひかりまで』として特集シリーズに加わりました。 新幹線開業の1964年は明治百年に当り、明治は遠くなりにけりと言われ、懐古ブームが起きました。

TMSに掲載された150年前の貨物小編成のペン画です。 明治復古ブームに触発されたのか、この編成に魅せられモデル化された方が居ました。


★作品グラフ

1100型は蒸気機関車スタイルブック非掲載のCタンクロコです。

ペン画から抜け出た様な古典ロコと古典貨車の小編成貨物列車です。

古典ロコのトレードマークは前後の目立つ緩衝器です。

 

無蓋車積荷の石材は、石造り洋風建築が盛んに建設された明治期らしいと言えます。 軸離が短く妻板が山型でなく積載量が少ないのは、当時の線路状況が悪かったからです。

同じ理由で有蓋車も小型になってます。 懐かしいべーカー型カプラーもこうして見るとブレーキホースに見え、結構いけますね。

編成写真になくペン画にあったボギー無蓋車も製作されてます。


★製作記

TMS特集シリーズ『日本型蒸気機関車の製作』に収録された『あなたも蒸機を作れる』に触発された自作蒸機第2作と書かれてます。

資料が乏しく、ペン画から設計図面を起こされてます。

適度に省略し、雰囲気を重視した造形です。

本体は4体構成、当時の最小型縦型モーターDH10搭載です。

スケール11.5mmスポーク動輪が存在せず、つぼみ堂2軸タンクロコ動輪を使っており、残念だと書かれてます。

貨車はペーパー製と思いきや1.5mm/1mm木材加工で、リベット打ち帯板だけペーパー製、床下が寂しくブレーキ装置を製作し装着してます。

積荷石材は版画用ゴム板切り出しのドミノ倒し積、パーツが揃ってる現在と異なり、身近な素材から探して使うのも楽しみでした。

寸法図を見ると入口扉に頭がぶつかりそうな小型有蓋車です。

車体はペーパー製で3x3角材で補強してあり、ドアレールに0.5mm真鍮線を使ってます。

明治期混合列車に描かれてたボギー無蓋車のモデル化です。

こちらも1.5mm/1mm木材車体にリベット打ち出し帯紙製で、ペン画通り石炭搭載です。

最後のワフは関東鉄道竜ケ崎線ワフ50がプロトタイプで、『陸蒸気からこだままで』掲載ではありません。

ワと同じくペーパー車体の角材補強ですが、時代が下がった分だけワより大型です。 サイズが異なる貨車の混成も古典的と言えます。

逆推進運転が似合う好ましい編成です。


ではまた。

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