Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

お恥ずかしい限りの大失策

筆者は慌て者で先日も読者からの制御関係質問回答図面のフィーダー極性間違えて記事修正する一幕がありました。 レイアウト製作では自分の特性を理解してるので注意し、これまで大きなミスをしないで凌いできましたが、ついに大チョンボをやってしまいました。


既に記事公開してますので隠す訳にもゆかず、恥を忍んでの顛末記になります。(滝汗) ドライブイン擁壁ユニットは本線下り勾配を計算せず3mm高くなり調整に苦労、県道ルートが設計通りにならず擁壁➍2スパンカットしましたが、更に超弩級ミスが隠れてました。

擁壁下の側溝を設置し次はドライブイン建設敷地造成、保管してあったドライブインを取り出し現場確認しました。 変です、擁壁➊がドライブイン建物から4スパン飛び出し、神社建設予定地裏まで伸びてます。 2mmや3mmでなく60mm前後設計と違ってます。

擁壁設計の基礎になった検討図で擁壁➊の長さ計測すると19.7mm、縮尺1/10なので全長197mmならばOKす。 その通りできてれば、擁壁はドライブイン建物端で終わります。

そう言えば設計図に寸法入れてなかったと確認すると197mm、擁壁縦横桟を15mmピッチにし、13ピッチで197mmです、どこかが変です。

検討図もう一度見ると違和感があります、ドライブインの建物が大きいのです。 設計図面には300mmの升目を入れてます、2m四方の延伸線エリア各基台が縮尺1/10でA4サイズに収まるからです。 升目間隔は30mm、念の為計測したら何と45mmでした。 北基台西部拡大図なので、見易い様に1.5倍にしてあり、それを1/10図面と勘違いしてたのです。

擁壁➊は131mmを1.5倍の197mm、擁壁➌は117mmを176mmと各66mm/59mmも長く製作してたのです。 もっと早く気付くべきでしたが、擁壁➍2スパンカットで作り込んだのは凄い力業でした。 風景完成後でやり直しできず、何とか問題解決するしかありません。

長いから切れば良いかと言うとそうではありません、別の問題があります。 長い擁壁➌の影響で擁壁➊は本線側一杯に寄せており、右端の斜めに低くなる部分(赤長丸)は犬走りがカーブし擁壁から離れる位置です。


この部分を繋ぐ斜面の傾斜が基準60度を越えそうだが何とか誤魔化そうと考えてました。 しかし、擁壁を短くするとこの部分が垂直になり有り得ない地形になってしまうのです。

この問題を回避し自然な地形にまとめるには、擁壁右端の低くなる2スパンに角度を付けて曲げるしかありません。 擁壁➊/➋の45度は不要で20-30度で十分だと思います。 なお擁壁➌/➍と県道洞門ユニットは現在完成風景の位置関係に図面を修正してあります。

さて擁壁➊の改修ですが、右端から5スパンで土台・側溝まで切断し、側溝は水抜き穴のあるここで終点にします。 横桟は接合面に合わせ下部を短くします。 右端2スパンは本線勾配で高さ不足なので新規製作し、接合部縦桟を共用にします。 1.5倍66mmのミスですが、改修により3スパンと2スパン曲げた分で約50mm短縮します。

5スパンで切断するには、現在3/4スパン間に設置した自立足を6/7スパン間に新設する必要があります。 ベースの1.5mmコルクマットは脆くボロボロになっるのは必定、最悪この写真エリア全体の作り直しになります。 自分が仕出かした事なので仕方ありません。

➊6/7スパン間裏に水抜きパイプを避けて追加自立足を接着します。
➋5スパン目からハイパーカットソーで浅い角度で切り込みます。
➌刃を寝かせて下段横桟上まで切るのが限界でした、この切断面は新製擁壁の裏になり、接合面は切り込みラインの3-4mm左になります。
➍さて次どうするの思案の結果側溝手前に長孔を空けました、刃先で切れないか、最悪糸鋸使えば切れるわいの算段です、これまた楽しです。

この場所の加工が面倒なのは、側溝・擁壁土台・一番下の横桟は新製擁壁との接合面で切断が必要、2.3.4段目横桟も擁壁接合面で切断(これはカッターで切れる)が必要なのに対し、擁壁は接合面に隙間ができない様に長くして置かなくてはならない事です。


側溝・土台を切断する為に長孔を空けたのですがこれでは糸鋸しかダメ、更に刃を逃げる切り込み追加すれば何とか切断可能と解り、カッターとヤスリで切り込みを入れました。

と、ここまで書いて気付きました、新製擁壁を45度接合の他部分と同じ方法で考えてたのですが、浅い角度では無理なのです。 先を読めずに切り込みラインが無駄になりました。

【過去記事より転載】
45度接合でも2枚重ね擁壁台紙を段差に貼り、縦桟プラ板をせり出して接着してます。 20-30度接合ではプラ板接着代がほとんどなくなります。 隙間問題は別に考えるとして、接合部は突合せに変更するしかありません。 まずは側溝と土台の切断からです。 

➊ハイパーカットソーの刃先で側溝と土台を切断します、手元側で横桟に傷を付けると交換が必要になるので注意します。
➋側溝と土台の切断完了、縦桟傷は除去するのでOKです。
➌側溝をベリベリ剥がして撤去しました。
➍コルクマットに接着した土台も撤去しました。

切り込みラインの裏からカッター刃で下段横桟と擁壁を押し切り、擁壁不要部分を撤去しました。 突合せにするなら縦桟残す必要はなく、図赤点線で切断すればOKです。

どうやるか迷った挙句、長孔の切り込み深くして下から切り上げる方法で切断しました。 両側自立足で張ってた板紙はスカスカ切れましたが、今度は自立足片側で綺麗に切れません、カッター併用の切断です。 次に接合する2スパンの新製擁壁の製作です。

新製しかないと考えてましたが、撤去した不要部分は綺麗に切断され原型止めており、ここから切り出し可能です。 手抜きは大好きなので、新製せず廃物利用に方針変更です。

➊まず活用部分を切り出します、
➋不要な縦横桟を切断除去します。
➌新しい縦横桟を貼ります、長さ不足右端の1本も追加しました。
➍オーシャングレー吹いて外形完成、省力化できました。

➊切断した擁壁手前、側溝のフチまで1.5mmコルクマット2枚重ねを接着し、擁壁接地面高さを揃えます、擁壁切断面をタッチアップしました。
➋2スパン擁壁用の頑丈な自立足を作りました。
➌自立足に擁壁を接着します。
➍位置合わせして2スパン擁壁を接着、角度は約25度になりました、擁壁土台も接着、長さが少し足りてませんが土に埋もれるのでOKです。

1.5倍間違えたので設計通りではありませんが、建物とバランスの取れた擁壁になりました。 ドライブイン敷地幅はほぼ設計通り、奥行が約30mm強広くなってます。

2スパンの曲げで60度以下斜面で繋ぎ自然な地形製作が可能になりました。 今回は大チョンボリカバー顛末記で終わってしまいました。


ではまた。

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