Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

ススキ製作大苦戦

雪崩覆いから県道洞門の間の原はススキを植えるだけになりました。 その前に前回最後に杉10本を植えた西端山地を仕上げます。

更に杉12本を稜線に植えて草を生やし完成形に持ち込みました。 結局西端は雪崩覆いユニットに植えてあった分を含めると60本近い杉国有林になり、杉の在庫が底を尽きました。

さてススキの素材はKATOフィールドグラスです、開封した在庫があるハズですが、見つかりません。 いずれ水田ワラボッチで大量消費するので、在庫の尽きた樹木素材プランツシート2袋と一緒に調達しました。


このプランツシートは、『KATOさんそりゃーないでしょ!』に書いた通り、フォーリッジをパッケージ変更と品名変更、内容量を減らし(容積表示と重量表示で解り難くする小細工してますが、2/3に減ってます)値上げした、KATOらしからぬあくどい商法です。 今回調達分は単価が2割ほど上がっており、9年前¥500フォーリッジの2倍以上でした。

当社は季節設定が晩秋なので、ススキはなくてはならない植物で、従来線のあちこちに生やしてます、これは野小屋の脇です。

他の植物と形状が違うので素材も違い、KATOフィールドグラス麦ワラ色を使ってます。

製作が容易なので150本のススキ原も作りましたが失敗作、地表下地にプラスタークロスを使ったのが失敗の原因で、クロス網目が邪魔して思う様に植える事ができませんでした。

従来線ススキの製作法は、ピンセットでフィールドグラスを20本ほど摘まみ出し、4本の指で両端を支持してタミヤセメントを1滴垂らします。 手早く両端を持って縒り上げると縒った部分に滲み込んで約5秒で縒りが戻らなくなり、数分放置でカチカチに固まります。


縒る時に先端を拡げないと先が開いたススキ形状にならないのがコツと言えばコツです。 縒って固まった部分の中央で切断すれば、固まった部分が根になり両側が地上部分のススキになる製法です。 ところが、ところが、何と5秒で固まったのが1分でも固まりません。

フォーリッジは単なる値上げでしたが、フィールドグラスは外観と手触り同じでも素材繊維を変更した様です。 予告なしの仕様変更はメーカーの権利なので苦情言えません。

業を煮やして瞬着使ったら全くダメ、縒った先まで滲み込んでカチカチに固まり接着範囲制御不能でした。 タミヤセメント1分で固まらなくても縒りが戻らない程度にはなります、保持し続けるの難しいし、固めようと縒りを強めるとキンクします、困りました。

で、考え出したのがこの方法、2x10mm工作材2枚にフィールドグラス挟んで工作マットごと大型クリップで押さえ、縒りを入れて戻らぬ様に中型クリップで押さえます。 タミヤセメント1回では固まらず、乾いたら塗りの3回塗布で使える状態になりました。

そうやって両側に縒ってタミヤセメントで固めた場所を作り2セット完成、真中と固まった部分の中央を切断し8本に切り分けます。

そのままでは地上部の長さがバラバラなので、植えた時の地上部が10-12mmになる様に小型ハサミで切り揃えます。 ここでもう一つ困ったのは、先端が開いてないのでススキに見えません。 旧製法では縒る時に指で先端広げてましたが、それができなかったからです。

長さを揃える刈込するとフィールドグラス切りカスが出ますがゴミではありません。 別の用途があるので大切に保管します。

別の用途とは稲刈りが終わった水田に粉砕して撒かれた稲ワラの素材です。 さて先端が開かずススキに見えないのをどうするかです。

先端に指を突っ込んで力を加えても癖付けできず元に戻ってしまいます。 ならば熱を加えればの着想で、指で押し広げてファンヒーター吹出口で10秒ほど焙ってから常温で冷ますと御覧の通り先端が開いてススキらしくなりました、こんな工夫も楽しみの内です。  


簡単に作れる前提で『10-20本でなく50-100本』と書きましたが、ザッと10倍の製作時間が掛かり、更に植え込む根部分が細く硬くないので植えるのも大変そうです。 50本はとても無理、大幅にオマケしようと方針変更です。 兎に角、単調なススキの製作を続けます。

少しでも生産効率を上げ様とこんな事もしました。

最初の製作時に撮影してなかったススキの先端を開く作業です。 少し熱いと感じる50℃程度で焙って冷ますと開いた形状が保持されます。 旧フィールドグラス製作時はピンセットで摘まんでる部分が細くて硬く、1.0mm穴で良かったのですが大きな穴が必要そうです。

とりあえず出来上がった20本ほどを植えました。 やはり根元が太くて柔らかく、植えるのも大変でした。 様子見すると、20本でもそれらしい雰囲気が出てます。 これ以上面倒な方法での増産考えると気が重いので、大幅に譲歩しこれで良い事にしました。(汗)

前写真でそれらしく見えるのにはトリックがあり、20本は数本づつまとめて県道洞門に近い側半分に植えてあります。 全面ススキ原の予定が半分になりましたが仕方ありません。


ではまた。

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