冬の関西本線島ケ原
ドライブイン擁壁工作を継続中ですが、単調な作業繰り返しでは記事になりません。 古いTMSからシナリーガイドK氏寄稿記事の紹介です。
島ケ原は三重県山間の小駅です。 当時の亜幹線に良く見られた3線駅で、中線が上下兼用貨物列車停車線です。 貨物扱い駅で本線に並行した貨物側線の他に2本の貨物側線があります。 貨物扱い量が多く停車時間が長く、それが3線駅になった理由だと思われます。
貨物側線1本は駅舎ホームに割り込む通常タイプ、他の2本は斜めに伸び貨物ホームが楔型になってます。 斜めに伸びた側線の1本が2重になり計量台の記載があります、どんな物か興味津々です。 3線駅ですが階段踏切、貨物列車停車中は対向ホームへ行けない??。
線形で気になるのは貨物列車停車線と駅舎側本線の渡り線、貨車入換時に使うのは間違いありませんが、本線有効長が長ければ図面下方向への発車貨物列車もこの渡線を通り、安全側線ポイント経由のルートを使った可能性が高いと、他の同種事例から考えられます。
計量線を始めて知りました。 写真右手前と奥の転轍器切り替えるとオフセットした計量台経路開通になり、計量値から自重を引いた貨物積載量が基準内かどうか検査した様です。
入母屋屋根の古風な駅本屋です。 解説に『庇が回廊型に左の出口へ続く』とありますが、降車専用出口の事で、当社中山平駅舎に使用してる駅前セット駅舎と同じ構造です。
斜めの伸びた貨物側線終端部は駅舎前の横に位置します。 貨物ホームと未舗装でぬかるんだ駅前の道路の段差は-なく、乗入れたトラックから直接丸太が積み込まれてます。『レイアウトの地面の起伏の作り方について考えさせられる点である』と書かれてます。
未舗装道路と壁に看板を掲げた木造2階屋の駅前大通り、正に昭和の風景と言った処です、C58やD51が島ケ原駅を往来してた時代です。
【ウィキペディアより】
記事掲載から57年、とっくの昔に建て替えられたと予想した木造駅舎は、42年後の2007年にまだ健在でした。 ストリートビューで見ると、3本の貨物側線があった場所は綺麗に整地され駐車場になってました。
【ウィキペディアより】
駅構内写真もありました、貨物扱い停止で中央の貨物列車停車線が撤去され、そのまま上下本線間が広く空いた2線駅になってます。 さすがに安全上の問題で階段踏切は廃止され歩道橋の様な跨線橋に変わってます。
ではまた。