Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

当社のデュアルキャブコン その2

前回の2列車運転操作でCW高速列車をDC急行にしましたが、DC各停にても交換待避時間が伸び、7分弱が8分強になるだけで可能です、では列車を逆にしたらどうでしょうか?。

初期設定は本線と笠松信号所のセクション選択が異なるなるだけです。

左右キャブの運転操作がほぼ入れ替わるだけで、セクション選択/ポイント切替回数は同じです。 生野駅CW列車先発原則によりCCW高速列車生野駅発車が遅くなった分だけ全体の運転時間が長くなります。 DC急行をDC各停にしても7分強が8分半になるだけです。


◆1人2列車運転-2
2列車運転にはCWとCCW逆方向に走行する場合の他に同方向に走る2列車もあります。 例えばCCW2列車、生野駅CCW本線3番線にDC急行、副本線4番線に各停の場合です。

この場合は先発するCCW高速列車最後尾が【本IN】から出て中山平駅構内【中1】セクションに進入するまでCCW低速列車は【本IN】を選択できず生野駅を発車できません。 列車交換施設間は1閉塞区間、そこには1列車しか入れない実際の鉄道と同じ考え方です。

初期設定は以上の通りで、実際には列車通過したら定位に戻すポイントも運転モードにより反位固定にして操作簡略化を図ってます。

左右キャブ共セクション選択4回、右キャブのみ生野駅4番線ポイント切替4回です。 高速列車2周の間に低速列車1周、余裕十分に見えますが、低速列車生野駅到着で【本KI】を右キャブから左キャブに切り替えた時に高速列車は【本KI】まで10秒、ギリギリのタイミングで、DC急行の速度落すか生野停車時間で時間調整しないと余裕がない運転です。

ではCW2列車、例えば生野駅CW本線1番線にDC急行、貨物待避線線2番線に貨物列車の場合です。 CCW2列車は【本IN】セクションが短いので途中追越待避不要でしたが、CW2列車は【本KI】セクションが長いので、笠松信号所での追越待避が必須になります。

この運転時の初期設定は以上の通りで、本線と中山平駅構内【中2】の4セクション選択と3ヶ所のポイント切替になります。 CCW2列車運転より操作時間に余裕があり、また笠松信号所の追越待避があり面白いので、同方向2列車運転はこちらがメインになってます。

運転操作は上表の通りで、左右キャブ共セクション選択4回、右キャブのみポイント切替8回とCCW2列車の倍ですが、運転時間が倍近いのでむしろ操作は楽です。 貨物列車が1周する間にDC急行は3周します。


貨物列車を4番線発着旅客列車にしても同様の運転が可能です。 貨物列車の場合貨物側線逆方向の中山平通過にすれば、更に操作時間に余裕ができます。 以上の様に様々な2列車運転が可能です、何故長大エンドレス+3列車交換施設かご理解いただけたでしょうか?

できるから楽しいかと言えばさにあらず、単線エンドレスの1人2列車運転には更なる工夫が必要です。 現時点でデュアルキャブコントロールは複線エンドレス用と言って良い様です。 通常電源で定速走行する2列車をグラス片手に眺めるのは至福の時間ですからね。


◆延伸線のデュアルキャブコン
従来線は2列車運転実現目的で基本に忠実なデュアルキャブコントロールを採用しました。 延伸線のデュアルキャブコントロールは建設目的の出発点が違い、更に次第にそれが変化して別物になりました。 本題の前に延伸線建設目的と変遷の経過について脱線します。

レイアウト建設は何を諦めるかの選択です。 諦めたけど諦めきれないや作って始めて解る不満点が多く出ます。 改修可能なら良いのですが作り直すしかない問題もあり、延伸線は従来線でできなかった事実現の為に建設中です。 逆にできた事はもう満足で卒業です。


➊本線直線両渡線通過型スイッチバック駅
廃止された和歌山線北宇智駅が本線非直線スイッチバック駅でしたが例外です。 特に優等列車が走る路線は本線直線でないと様になりません。
➋発着線2線列車交換とフルスペック腕木式信号機設置
発着線1本のスイッチバック、筆者が昨年末訪問した土讃線坪尻駅や新改駅は一方が通過列車の場合しか列車交換できません。

非スイッチバック線路配置に置き換えると上図の様になるからです。 高低2基並んだ場内信号機を通過信号機で代用しましたが、完成して動画や写真撮影すると『これは違う!』ととても気になりました。 現物を知るが故の違和感、趣味のこだわりとはそんな物です。
➌ストラクチャと風景の実感アップ
従来線には100棟近いストラクチャが必要で、昭和の風景に使える市販キットを組んで遮光してLED1灯入れて一丁上りの大量生産でした。 夢のレイアウトの完成風景を早く見たく手抜きになった訳です。 

【2017.01.05更新記事より転載】
従来線もストラクチャ製作先行させましたが、基台と線路敷設完了後は兎に角量産だったので、二の舞にならぬ様にストラクチャを手間暇かけて先行製作してます。 その第1号がわらぶき農家でした。

【2018.01.08更新記事より転載】
もう6年も前です、その後『壊れかけた蛍光灯の野小屋』『倉元駅舎』『曲屋の農家』『県道沿いの民家4軒』のキット加工に加え、フルスクラッチの『県道トンネル2ユニット』『雪崩覆い』を完成させました。

【2019.01.24更新記事より転載】
その後電源・制御関係に浮気してペースは落ちましたが、『信号扱い所』『詰所』のキット加工やフルスクラッチ『県道洞門』『木造機関庫』『ドライブイン』が完成しました。

【同上】
『延伸線』の名前が示す通り、建設決定時は全長30mの従来線通し運転前提でしたが、それは残しますが次第に延伸線単体で楽しむ方向へシフトしてきました。 そう考えると延伸線の機能を更に充実したくなります。


しかし眼病で視力低下し、生野駅ヤード灯や機関庫の改修はした物の延伸線建設は完全に停滞、高齢者には生きがいが必要と第2の趣味で始めた俳句も停滞に拍車をかけました。

【2020.10.04更新記事より転載】
とは言う物の人生残り時間は限りがあり70歳を機に一念発起、3基台をDIYで完成させ従来線接続部線路敷設、更に北基台2風景ユニットで風景製作を楽しみました。 延伸線単体で楽しめる様にトンネル内交換施設追加やカーブポイント採用で線形改善も行いました。

【2022.07.14更新記事より転載】
年寄は気力が続かないのか、単に怠け者なのかは別にして、またまた記事ネタを探しては先延ばしにする日々が続きました。 そんな中でも心の重荷だったArduino制御を捨てアナログ制御開発等は進めてました。

【同上】
2022年になってこれ以上遅らせられないとリ・スタート、仕掛中給水塔を完成させ、採石場ホッパーも完成させました。 遅れるとは時間があると言う事、線形再検討で倉元駅引込線現役化や貨物側線追加が可能になり、延伸線単体で楽しめる幅が更に広がりました。 後は実行あるのみなのですがね。 経過レビューで本題は次回に持ち越しになりました。


ではまた。

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