Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

四国探訪記➑四万十川と仁淀川

四国の旅は8日目に入ります、気は若いつもりでも体は正直、3日続きの強行軍はできません。 5日目を乗り鉄とレンタカー1時間移動だけの半ば休養日に当てた様に、この日も四万十川観光だけのスケジュールです。


★8日目:11月29日(火)雨
予報通り起きたら雨、天気が周期的に変わる季節です。 最初の雨は高松ステイ、次の小雨は乗り鉄、そして10日旅程3回目のこの日は四万十川観光だけです。 巡り合わせが悪く雨の中の撮り鉄だったらと思うと非常にラッキー、日頃の行い?、それとも悪運が強い?。

四万十川遊覧船は一度経験してます、レンタカー営業所入手パンフでこの日11時便予約です。 毎時定期運航との事なので10時便に乗るかと8時半過ぎ出発、ナビ通り30分で9時過ぎ中村へ着きました。 県道50線橋渡って左が乗船場の説明、でもサッパリ解りません。

【観光川船『四万十の碧』さん】
電話で問い合わせるも、要領を得ない説明でした。 更に進んで町工場の人に聞いたら方向は合ってる、更に4-5分走ったGSで確認するとこの先看板あるから左折、念押しに車で何分と聞くと何と15分の答え、それ早く言ってよ~です、中村から20kmも上流でした。

事務所から20m近く下の船着場、手前は団体ツアー昼食付クルーズ受入れ準備中、奥が10時定期遊覧船です、10時少し前に乗り込みました。

【貸切遊覧船】
10時に乗客一人の貸切船で出航しました。 ちなみに後で『11時便7名』の無線連絡がありましたから、予定通りの行動なら10時便欠航、11時便8名、これもラッキーでした。

観光地で『晴れてれば・・・』は良くありますが、今回は雨で良かった、川霧が墨絵の様な幻想的風景を見せてくれました。

乗客一人でも老船頭さんのガイド付きです。 四万十川の四国山脈源流から河口までの直線距離は51km、そこを4倍の194km蛇行して流れており、水量調整するダムが一つもなく、両岸が切り立ってる事で沈下橋が必要になるほど水位変化が激しいのだそうです。

行程半ばで帰港する9時便とすれ違いました、乗客2-3人でした。

今年は台風時に3回沈下したそうです。 また長野県で信濃川が氾濫し、全国に大きな被害を与えた3年前台風14号では、遊覧船業者1社の事務所上まで水位が上がり廃業に追い込まれたそうです。 長年地域で暮らす人にも想定外気象変動の証拠がここにもありました。

夏場には遊覧船通過に合わせ沈下橋から飛び込む子供達が大勢居て、中には華麗な技を決めて乗船客から拍手喝采を浴びる子も居るそうです。

1時間弱の遊覧船観光を終り下船すると団体客が到着した処でした。 ツアーバスに加え11時便乗船客の車で、筆者レンタカー1台だけだった駐車場が一杯になってました。

【トヨタレンタカー中村に遊びに来る猫ちゃん】
チャーター遊覧船での四万十川観光を終え11時半にレンタカー返却、宿毛で貰った当日/翌日有効おもてなしクーポン¥3,000を使いました。

雨で大きい荷物、昨夜はヘビーな海の幸で軽くうどんで昼食にしました、本場香川で修業して中村に帰りオープンした店の様です。

かき揚げうどんをいただきました、店名に恥じないコシがありました。

高松駅みどりの窓口で一括手配したこの日の乗車券です。 乗車券は高松まで、特急券はこの日の宿泊地伊野までです。

遊覧船1時間早めたので余裕がありました。 乗車する特急『あしずり』は停車中列車の折返し、松山-宇和島の『宇和海』と同じ2両編成、1号車半分が指定席も同じです。

1/2番線間にある前写真手前は給水栓、洗面所やトイレ用水補充用、そして背が高く表示板付いてるのが給油栓です。 合理化策として停車中に作業可能な設備追加した様です。

 

2/3番線宿毛方ホーム端からかつて機関庫だったのではないかと思える建屋が見えました。 帰宅後調査で中村に機関区置かれた事はありませんが、ローカル線でも終着駅、高知機関区の支区が駐泊所が置かれ、DF50/DE10もしかするとC58が出入りしてたと推定されます。

中村-伊野間定時運転14:53着です、いきなりド派手な駅名標が出迎えてくれました、車両だけでなくここにもラッピングなのでしょうか。

伊野駅はホーム2本3線の国鉄標準仕様駅ですが2/3番線に上屋がなく待合室だけの簡素な設備です。 その他に興味を惹く物が二つありました。

最初はホーム端に設置されたスロープ踏切です。 跨線橋や地下通路駅はバリアフリー化の為にエレベーター設置が盛んですが、スロープ踏切は最初からバリアフリーです。 駅舎も踏切側ホーム端に寄って建ってます。 金も資源も電気も使わない優れ物だと思います。

2番目は変形嵩上げホームです、1番線ホームは乗降側が30cm高く、中央から奥がスロープで低くなってます。 国鉄時代ステップなし新型車両優等列車登場でホーム中央部を30cm嵩上げしたのが当社生野駅や今回の多度津駅です、それとは成立過程が違うと思います。

引いて見るとハッキリ解ります、始めて遭遇しました。  国鉄末期伊野にはキハ58系急行が停車してましたが各停はキハ20系等ステップ付車で嵩上げは見送られました。 分割民営化後、各停もステップなし車両に置き替わり、乗降時段差はバリアフリー上も要改善、しかしJR四国は赤字続きで金がない、資材・工事費最少の対策がこの方法だった様です。

【亀の井ホテル高知HPより】
宿泊地は高知でも良かったのですが、大都市のビジネスホテルは味気なく、近くの町に良い宿ないかと探し、土讃線仁淀川鉄橋脇の丘の上に建つここを見つけ即決しました。 鉄橋に近い高層階をリクエストし、9階建ての8階一番鉄橋側の部屋を押さえる事ができました。


今年7月までは『簡保の宿』だったのですが、8月から亀の井ホテル高知として営業してます。 宿毛国民宿者だった椰子の湯もそうですが、使い易い公共の宿が姿を消してます。

【部屋からの眺め】
チェックインした808号室からは足元に仁淀川と土讃線鉄橋、その向こうに伊野町中心市街地を望めます。 河口から約20km、古くは仁淀川水運中継地として栄えた町です。

下り列車を斜め上方から俯瞰できます、予土線より本数が多く5-6列車撮影しました。

期間限定の担々麺夜食サービスをやってました、21:00-22:30です。

風呂上がりに頂戴しました、うどん続きの中華麺も良い物です。

【伊野町夜景】
翌日のハードスケジュールに備え早目の就寝準備、23時頃の夜景です、中央山が低い部分の空に高知の街灯りは反射してる様です。


ではまた。

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