Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

建設中の露太本線➐

風景製作端末処理の続編です。


3-4.手前に発生した端末処理
前回レイアウト背景板前の端末処理事例を紹介しましたが、本来発生しないハズの手前側でも場当たり的な風景製作で発生させてしまいました。

【生野南中学校完成】
頭を悩ませた南西コーナー端末処理が中学校建設で解決、設計図のある線路奥側と白紙の手前側、ドーナツ型敷地レイアウトの鉄則『製作は奥から手前へ』に従い製作しました。

【西基台南線路奥側】
ここには建売住宅・建築中の住宅・県営住宅を配置する設計で、ストラクチャ製作・配置しながら周辺風景を製作する楽しい工作でした。

【線路奥の風景完成形-1】
北側と違って住宅地で道幅が狭くセンターラインなし、中学校通学路なのでガードレールと歩道スペースがあります。 線路脇の道は途中から中学校校門へ向きを変え曲がります。 線路手前側が建設されてないので、はるか遠景に中山平駅や峡谷鉄橋が見えてます。

【線路奥の風景完成形-2】
駅側から順次建設を進め、余った奥側スペースを中学校駐車場に、中途半端な線路際三角地は冬野菜の畑にしました。

【線路奥の風景完成形-3】
築堤下水田が見えてる何もない更地に何を作るか?、設計開始からこの時点まで『何とかなるさ』と一度も考えた事ありませんでした。

【白紙だった土地の入口】
この場所は鉄路柵から基台端まで200mmありますが、駅構内線路の広がりにより次第に幅が狭くなり、450mmで線路沿い斜め配置の構内建物に突き当たる、使い難い形状です。


詰所の多い駅裏には資材搬入口があったハズのアイディアが最初に浮かび、でも中学校側踏切は普通車しか通れない幅と否定し、住宅地でも良いが使えるキットを使い果たしてたので『駅裏工業団地』として工場群、と言っても完成は2工場のみの製作を決めました。

【鉄工所完成】
生野町が企業誘致策として駅裏を開発した工業団地の想定にし、南側には鉄工所を作りました。 すでに完成してる南側踏切の拡幅も、狭い通学路を工場や建設中現場に出入りする大型車を通す事もできず、駅裏開発に伴い新設された産業道路を作る事になりました。

【小川への農道分岐】
駅裏開発前は中学校校門までが舗装路で、未舗装の細い道が踏切を渡り水田の中を小川堤防まで続いてました。 駅裏開発に伴い校門から先は2t車が通れる様に拡幅舗装され、道筋も産業道路方向へ変更され農道はそこから分岐する形になりました。 広い道幅の新設産業道路と農道改修で道筋変更した狭い道の違和感がない接続が端末処理問題になりました。

【産業道路終点】
駅裏工業団地は新開地、この様な場所では開発の手が入った境界部に風景の不連続点が発生し、それが新開地らしさでもありました。 産業道路は南基台畑の前で突然途切れ終点にしました。 田畑や荒れ地を潰して道路や工場敷地を作れば、境界部として違和感がないからです。 終点看板前に危うく事故を免れた車のブレーキ痕を付けたのは遊びです。

【産業道路終点 夜景】
突然途切れて90度曲がるこの場所は交通事故の危険性が高いので、角に街灯を建て『産業道路終点』看板が夜間良く見える様にしてます。

【工業団地用地】
2工場で工業団地は恥かしいので建設現場1区画ともう1区画は猫の額の申し訳程度、でも手前側は工場1棟分の敷地が想像で拡がってます。

【完成形-1】
2棟の工場が駅裏の雰囲気を出すと共に、背の高い鉄工所が遠景を隠し、その陰から生野駅へ向かう列車が姿を現す風景になりました。

【完成形-2】
線路沿い斜め配置詰所群と工場間の風景整合と駅裏資材搬入口設置を可能にする為、鉄道官舎2棟を雁行配置して解決し、その結果産業道路を15度曲げ、コントロールパネル上に張り出して処理しました。 右下産業道路端まで全体を張り出し、工場建設現場にしました。


3-5.ビニールハウス先の道
東基台の道は中山平駅前から南に向かい踏切渡って鎮守様、左折して信号所前、下って踏切を渡り中山平駅前に戻るエンドレスにして端末処理問題を回避してます。 お寺は谷奥で行き止り、南側踏切から分岐の農道は基台前端で途切れるので端末処理問題がありません。

【農家前三叉路】
唯一端末処理が必要だったのが信号所から下り農家前で分岐してビニールハウスがある高台へ上ってゆく農道です。 私道の様な農道でも端末処理失敗の違和感は避けるべきです。

【森影に消える道-1】
車が入るビニールハウスまで1台通れる道幅で轍を作り、その先から車通行不可の小径が逆S字に曲がって北東の山に向かう形の端末処理です。

【森影に消える道-2】
上から見るとこの通りで、逆S字で森に吸い込まれた先は作ってません。


3-6.端末処理を諦めた道
自然に見える風景端末処理を配慮してる当社で、どうにもならない場所がありました、増設した生野街並の役場前通りです。 駅前大通りが町役場に突き当たり横に伸びる道路です。 天井高900mm弱で作業スペースがなく、通常鑑賞方向ではないの理由で諦めました。 

【役場前通り 南方】
作業・撮影用の役場前通り北端背景板をずらして撮影した役場前通りです。 バスや車を置いてるので違和感なく見えますが、奥の背景板で突然道が途切れてます、方策なしです。

【役場前通り 南方 車両なし】
目隠し車輛なしの風景です、奥行900mmあり近い視点が物理的に不可能なので、道路先が下り坂で視界から消えてる様にも見えます。 反対側役場前通り北方も途切れてます、北町商店街背景に見える旧市街地へ下ってゆくハズの道ですが、端末処理不能です。


ではまた。

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