Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

採石場ホッパーの設計➋

拙ブログは最近記事余裕がない自転車操業(苦笑)、同時進行故の失敗ややり直しプロセス含めて記事ネタにしておりますのでご了承ください。


◆高い買物
採石場専用貨車の社紋・社名インレタ貼りにトラ55000では都合が悪く、品切れ中トラ45000が1セット必要になり、買える処で調達しました。

【プレミア付きKATOトラ45000】
送料込み¥4,400のプレミア価格、定価の3倍ですが仕方ありません。 今回調査で¥7,000や¥9,950の出品があり、後でそれ買わされるのは御免、再生産をアテにできません。


さて設計条件から構造を決め三面図が完成した採石場ホッパーですが、倉元駅舎横からホッパーへ通じる道路の風景整合性検証が必要です。

風景製作図面で確認すると駅舎横から砕石ホッパーまで450mm、前回設計図面の駅舎前とホッパー上部標高差が44.5mmですから平均10%勾配の急坂になります。 定規で引いた様な坂はなく、最初と最後は勾配緩いので、一番急勾配部は13%-14%になりそうです。

【TMS1967年6月号より】
それだけではありません、摂津鉄道作例の様に砕石運搬トロッコ軌道敷設を予定してますが、その路盤になる採石場地表面はホッパー上部より更に高く、50mm近い高低差がないとこの風景再現できません。 前回のホッパー設計では風景整合性NGと判断しました。

【TMS1967年6月号より】
前回記事で摂津鉄道作例ホッパー高さが建築限界を1000mm(16番12.5mm)割ってる話を書きましたが、ホッパー梁を建築限界遵守すると図赤枠坂道が非現実的急勾配になるのを避ける為に、意図的に低くしたのではないかと思えてきました。 設計修正開始です。

建築限界遵守前提なので漏斗形状ホッパー底と吐出し口見せるのを諦めて、梁高さ29mm、実寸4350mm、建築限界+50mmに下げ、ホッパー木製柵高さも1mm低くしました。 この設計修正でホッパー位置が5mm下がり、全高が6mm低くなってます。

5mm低くしたら扁平なイメージになりはしないかと思った側面は、長さを感じますが主柱と補強柱開口部が正方形に近付き、強度的には納得性があります。 点線で示した様に漏斗形状はコンクリート内に隠されてる想定で、吐出し口が梁下面と同じ高さになってます。


摂津鉄道作例もホッパーコンクリート内部が漏斗形状想定だったかもしれませんが、だとすると3ヶ所斜め配置の吐出し口が解せませんし、間隔が異なる吐出し口5ヶ所から貨車1両に均等に積載するのはやはり無理で、小川のある風景の土手道なしと共に永遠の謎ですね。

トラ45000置いて見ると吐出し口から荷台までの高さは同じですが、高い位置から落してる印象がかなり薄まりました、梁位置が下がった事による視覚的効果が大きい様です。

機関庫と並べました、背が高い印象だった砕石ホッパーが6mm低くなりバランスが良くなりました。 でも駅前からホッパー上まで450mm道路で44mm登らなくてはなりません。

道路勾配をシミュレートしました。 駅前から50mm毎に4%/8%/12%と傾斜を強め、最後50mmを4%で44mm、6%で45mm登れます。 12%は現実的な限界値で、10%に収めたかったのですが見え方次第です。

【倉元駅舎ホーム側】
ホッパー高はこれで決定です。 採石場への坂道勾配を緩和するには、駅舎ホーム側突出部がレール面踏切ですが、左側階段2段降りた部分を踏切にするか、または突出部を切断し階段2段設置して駅舎床面を3mm持ち上げる事が可能です。 これは隠し玉にします。

設計修正でホッパー漏斗形状は見えないので作りません。 柱と梁完成塗装後にH材溝に0.8t板紙製ホッパー底に吐出し口付けて塗装したパーツを嵌め込みます。 こうする事で梁から下が完結し、構造制約なしにホッパー製作して乗せるだけの工法が可能になります。

採石場ホッパー上部構造について設計案をまとめました。
➊ホッパー本体:
2x10mm工作材を7.5x194mmに切り出し組合せ、塗色は明灰色です。
➋ホッパー底板:

素材不問(例:3mm合板)を本体内側に接着、塗装は不要です。
➌砕石毀れ防止柵:

STウッド2枚重ねを2mmプラ角棒に並べ接着し塗装後取り付けます。
➍軌道橋脚:
0.8mm真鍮線を路盤真鍮角線に半田付け後曲げ、ホッパー内固定です。
➎軌道路盤:
脚上に0.8mmを真鍮角線2本配置し6.5mmフレキを敷設します。
上下独立設計ですので細部は作りながら、軌道橋脚固定は砕石下なので方法は自由です。 最後の課題は1/150、6.5mm軌間の砕石運搬トロッコ、全く目途が立ちません。


ではまた。

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