Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

倉元駐泊所ユニット構想➏灰置場を作る

駐泊所ユニット構成パーツでは詰所だけ早く完成、給水塔が完成し照明付き車止、機関庫の仕上げ、ピットレール加工と準備が進んできました。 路盤設計も完了し、この辺で図面引いてユニット製作着手したい処ですがまだ構成パーツが残ってます、今回は灰置場です。

下り本線2番線は機関庫の右側、間隔未定ですが建築限界一杯になる可能性もあります。 アシュピットが詰所前、その前にあるべき灰置場は詰所反対側2番線側になります。 すると機関庫屋根軒端と機関庫線路建築限界内、図矢印14mmが灰置設置エリア候補案です。


もっとも14mmならば機関庫屋根軒端内に収まるという目安で絶対条件ではありません。 灰置場枠を作るだけなら2mmプラ角棒3段重ねして1mmプラ角棒の柱建てれば簡単ですが、それでは実感的ではありません。 灰置場の材料は古枕木と相場が決まってるからです。

【5/25更新アシュピットより転載】
5/25上新記事で紹介したこの例が一般的、半分に切った古枕木を縦に並べて囲いにしてます。 写真左解説にある様にこの事例はピットがなく、コンクリート製短い枕木間に灰を落とす方式です。 都度灰除去の必要がありそうですが、こんなやり方もあったのですね。

従来線にはKATO給炭台・給水塔付属の砂置場左と灰置場右を設置してあります。 4番線と機廻線間隔広さを埋める目的で、砂置場は前面出入口、灰置場は側面出入口になってます。 既製品レール敷設の都合で使用したスライドレールをアシュピットに見立ててます。

➊素材は2mmプラ角棒でも良いのですが、木質感を優先し2x2mm工作材を選びました。
➋90cmの1/2本を古枕木にします、全長4コーナーを軽くヤスって丸味をを付けました。
➌137mm長を6本切り出しました、計算上残り78mmですが材料余裕で残り88mmです。
➍137mm長6本をボンドで並列に接着しました。

➊6本137mm長から7mmx7個を切り出しました。
➋計算上137-7x7で残り88mmですが切代で82mm、88mm長は灰置場骨格に使います。
➌82mm長から16mm長5本切り出します、切代込みでギリギリです。
➍端面ヤスリ仕上げで15.5mm長にし縦横5段積みして予備枕木です。

2mmx6本で12mm、枕木15.5mm長なら片側1.75mm突出ですが1mmくらいしか突出してません。 6本並列幅を計ると13.3-13.5mm、接着代が各0.3mm近くある計算になります。

で、未加工の1本を計測すると2.2mm、表示2mmで1割も大きいサイズで工作材精度はこの程度なのでしょう。 この寸法差が灰置場設計に大きく影響する事になりました。

灰置場設計は6本並列枕木7個を奥に3個、左右手前L字に各2個配置し0.5t帯板で止めて15mmx37mmの設計でした。 機関庫屋根軒端より1mm出ますが予備枕木15.5mmとほぼ同サイズにして並べる予定だったからです。 12mm⇒13.3-13.5mmで見直しが必要です。

当初設計通り組み立てると16.5mmx41.5mmになり、奥行16.5mmは予備枕木より大きく、灰置場が2番線間隔制約条件になるのは避けたい処です。 Bの様にL字組合せを変更すると奥行14.5mmでOKですが出入口幅が13.5mmと広くなり過ぎます。 横方向45.5mmも長いので、B案の奥から枕木3本抜いて全長39.5mm、出入口幅7.5mmで進める事にしました。

➊灰置場の台紙に薄くて丈夫な0.3t硬質紙を使います、真鍮パイプの包装材流用です。
➋灰置場内部サイズ9.5mmx29mmに切り出しました。

➌88mm材から25mm切り出し奥に接着、壁になる枕木合わせてアリャリャ、L字組合せ勘違いし29mmでなく33mmでした、やり直しも考えましたが全長詰めてこのまま進めます。
➍左右に9.5mmを切り出して接着、側壁になる6連枕木を接着しました。

➊奥壁を接着しました、計算ミスで3本抜きでなく5本抜きです。
➋手前左右壁は1本抜きになります、出入口付近を斜めに落とした2mm材を接着します。
➌左右側壁を寸法合わせの為1本抜いて接着しました、計算ミスで長さが4mm短くなりましたが駐泊所灰置場として違和感ありません。
➍台紙に使った0.3t硬質紙を約0.8mm幅に細く切り、枕木壁帯板として周囲に接着しました、前面は全長に貼り不要部分をカットしてます。

外形が完成したので予備枕木と一緒に塗装しました。 マホガニーを吹いてからフラットアースに近い明る目の茶色をサッとムラ吹きしました。 左奥は2mmプラ角棒で製作した従来線移動可能な予備枕木で、素材の違いで木質感が改善したのが解ります。


灰置場に貯蔵した灰を追加すれば完成ですが、標高900mでも連日30℃超えの猛暑で夏バテ気味、今回はここまでにします。


ではまた。

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