Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

2021年を振り返る

新型コロナに振り回された2021年が暮れようとしてます、年末恒例の年間総括です。 重症化リスクが高い高齢者ワクチン接種は7月に終り、1-3月に3回目接種が行われます。 生命危険リスク優先の措置ですが、一番の被害者は現役勤労世代と子供達だと思います。

【新規入線長野式集煙装置付D51】
前回書いた様に2021年に延伸線建設は停滞し、結果的にシリーズ物や古い雑誌紹介、雑感で食いつないだ1年になってしまいました。


◆Wさんレイアウトで遊ぶシリーズ
現代の平均的鉄道模型趣味人、電気が苦手な知人Wさんの依頼を受け、フィーダー/ギャップ設置と駅構内線形設計を請け負いました。 昨年末の1回含て8回、今月の給電レール長検証含めると9回のシリーズになりました。 ユニトラック敷設レイアウトの参考資料です。

図面のない文書情報メールコミュニケーションの難しさがあり、何度かやり直しがありましたが、今となっては笑い話です。 当初依頼のフィーダー/ギャップ設置より、筆者ツールによる線形設計で建設目途が立ったと大変喜んでいただけ何より嬉しい事でした。


◆大苦戦の湖南電源シリーズ
『がおう☆』さん湖南工場に業務委託した入線整備バーターでお約束した湖南電源完成に大苦戦した1年でした。 元はと言えばコンパレータ2回路あるから2CHにした貧乏人根性が諸悪の根源で、昨年末にはラッチ回路応用の新安全性保証回路が完成してました。

【右側に追加した安全性保証回路基板】

連載7回で組込み・動作確認・走行試験を行い、追加入線整備依頼車輛と共に3月納品しましたが検収試験で問題発生、返送される事になりました。 調査すると常点灯時20V前後ヒゲなど指摘事項以外にも2CH化起因要改善点が見つかり、自分の甘い判断を呪いました。

【常点灯性能をを劇的に改善する奥の手回路】
動作理解自信がなく非公開自社用奥の手回路(推奨しません)で常点灯と蒸機速度表示問題を解決、ノッチ加速度をスローに改修、最大出力電圧確保の損失低減、ヒゲ退治を経て新基板製作まで17回連載しました。 結果的に計24回1/5が電源関連記事になりました。

ところが視力低下が進み基板半田付けに自信持てなくなりました。 LED照明付拡大鏡作業台発注ミスと再発注納期遅れがあり届いたのはつい先日、年内送品できなくなりました。

一方で当社から委託した入線整備はとっくの昔に完了し7月末には届いてます。 完成した8620や新型キハ58編成見たいですが開封してません。 湖南電源改修完了して送付し検収試験合格するまではと封してます。 『がおう☆』さんもう少しお待ちください(滝汗)


◆半世紀前の鉄道雑誌シリーズ
ネタに困ったら著作権切れ鉄道雑誌紹介は拙ブログ常套手段で、今年も使ってます。 でも若い読者には新鮮に映る事もある様で、記事作成で読み込む筆者にも発見がありました。

元旦に始まり春先までに、この2冊で8回記事作成してます。

その後の3冊TMSで7回記事作成しました。 共通テーマは筆者レイアウト製作方向性を決めた摂津鉄道です。 思い出深い作品で、ああそうだったと夢中になって読み返しました。

鉄道ピクトリアル誌からは9600とD50/D60特集号を7回に渡り紹介してます。 まだ8620とC55/C57特集号が手元にあり出番待ちです。 以上半世紀前の鉄道雑誌で22回記事作成しました、読み込むと忘れられた様々な出来事があったからで、食い延ばしではありません。


◆時刻表をしゃぶり尽くしたシリーズ
東海道新幹線開業前夜、1964年9月号の時刻表復刻版を入手しました。 サン・ロク・トウ大改正後で従来線主役の最後の月です。 車両種類や優等列車数はヨン・サン・トウ大改正後に及びませんが、準急廃止・特急大安売り・夜行列車減少があり一番好きな時代です。

【1964年9月時刻表復刻版】
5月末から9月末の間に数回に分け、旅の思い出やら廃止路線・時刻表分析など思い付くまま書き続け、『国鉄黄金時代回想録』シリーズは19回に及びました。 長距離旅客輸送を航空便に、貨物輸送をトラック/宅配便に奪われる前の国鉄が輸送の主役だった時代でした。


◆フィーダー給電距離調査シリーズ
ジョイナー接触不良による電気区間境界部速度差問題発覚は4月でした。

【問題発覚した中山平入口】
疑問を感じると何が起きてるか解明したくなるのがエンジニアの性、70過ぎてもその習性は変わらず9月末に確認実験を開始しました。 その結果、ジョイナーとポイント内部SW接触抵抗は予想以上に大きく、それが敷設後の経時変化で更に大きくなる実態が解りました。

フィーダー/ギャップ設置法は電気関連記事で解説済みですが、フィーダー給電距離=設置密度は公開情報がないので、新しい基準として給電レール長を造りました。 経時変化含めるとジョイナー1ヶ所がS248相当、ポイント内部SWがS248x2本相当の結果でした。

そして誰でも簡単に使える基準として、走行列車による給電レール長の目安を公開しました、問題発覚から計測・まとめまで15回、従来線改修工事で4回、計19回のシリーズになりました。 長年ユニトラック遣ってきた筆者も盲点で、2021年の成果だと考えてます。


◆生野駅建設シリーズ
当社メインステーション生野駅は写真で頻繁に登場してますが、ブログ開設など全く念頭になかった初期の製作で記録がなく、これまで一度も製作について紹介してませんでした。

残ってたわずかな写真に図面作成や新撮写真を加え、市販キット加工・組合せ使用した生野駅製作法を紹介しました。 KATOローカル駅舎と近郊型ホームのドッキング、嵩上げホーム加工、長スパン跨線橋など筆者のこだわり満載で、全7回シリーズになりました。 

以上6回のシリーズ連載で年間更新125回中99回の8割を占める異例の1年になりました。 さて来年はどうなりますことやら、皆様どうぞ良いお年をお迎えください。


ではまた。

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