Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

著作権に思うこと

前回紹介した『田園の夕景』の様なスライドショウ動画を数編製作しましたが、著作権問題で公開していません。 昭和の雰囲気にベストマッチするNHK紀行・旅番組テーマ曲を編集してBGMに使っているからです。(個人で楽しむのは合法) 動画サイトは著作権保護が進んでおり、音声削除事例も散見しますが、著作権フリー音源など環境も整っています。 一方ブログは、全世界への情報発信行為(著作権法の公衆送信権)という認識が希薄で、「公開された物は自由に転載可能」という誤解が蔓延している様に見えます。


音楽・写真・小説等著作物は著作権者死亡後50年間保護されており、TPP加入で今後70年へ延長される情勢です。 書籍類(雑誌を含む)は発行50年後年末までと定められ、1966年以降の雑誌著作権は出版社に帰属しています。 表紙・目次・記事ダイジェストさえ保護対象で、たとえ公的機関でも許諾を得ない公開は著作権法違反になります。

【中山平貨物ホーム付近】・・・これも著作物です。
ネット・オークション出品写真は、平成21年に画像密度等条件を満たせば許諾なく掲載できる著作権法改正が行われましたが、ブログは収益有無による特例や例外規定がなく、法的には出版社と同じ扱いの様です。 現状は出版社が気付かない、広告になると黙認、影響なしと見逃すのいずれかだと思われます。 雑誌掲載記名写真は著作権譲渡か使用権許諾のみか確認が困難で、それにより保護期間も異なります。 『微かな光の中の蒸気』で源イメージになった加太越え重連蒸機写真の転載を、安全を見て取り止めました。


度々改正される著作権法は、より篤く権利保護の方向へ動いており、いつどこでブログ界の著作権問題が火を吹くのか?、これまで問題ないからこれからも大丈夫とは限らないと感じています。 ネットで調べると、万一訴訟を起こされるとほぼ確実に負け戦になり、慰謝料・訴訟費用の経済的負担は相当高額になる様です、皆さんお気を付けください。


話が変わりますが、本日から28日まで留守にします。 頂戴したコメントへの返信が遅くなると思いますので、予めご承知置きください。


ではまた。

田園風景-10 里山周辺

田園風景シリーズ最終回は、北東コーナーの里山です。 これからも個別の田園風景を撮影し、改修などがあれば紹介しますが、ブロック毎シリーズは一旦完結とします。


レイアウト敷地の形状に係らず、コーナー部を山にする事例が多い様です。 トンネル設置、風景変化、見せたくない物を隠す、様々な目的達成に山は非常に便利です。 4コーナー全て山になり易いドーナツ型敷地の露太本線では、風景製作の工夫をしました。

【『ループ線と峡谷八景』より転載】

ループ線がある北西コーナーは、ゴツゴツした「急峻な岩山」が峡谷まで続きます。 梁を稜線で隠し、ループ線内保守スペースを確保する為には他の選択がありませんでした。

【『鎮守様から山のお寺に』より転載】

お寺がある南東コーナーは、針葉樹が植林された「普通の山」にしました。 農家1から山門・本堂に至る斜面と整合した延長線上に稜線があります。 今回紹介する北東コーナーは、差別化する為に「なだらかな里山」を目指しました。 本当になだらかにするには膨大なスペースが必要なので、あくまで見え方・雰囲気重視ですが・・・。

峡谷鉄橋を渡った北東コーナー入口です。 地質学的に正しいかどうかは別として、対岸は浸食が進んで岩山と深く抉れた峡谷になり、此岸は岩石層上堆積層の浸食が進まずに、なだらかな地形が残ったという設定です。 不自然に見えないので良しとしています。

線路脇にズームすると、小さな尾根と谷がゆるやかな起伏を繰り返す草地に切り株が点々と並んでおり、伐採跡地だと解ります。 当初は樹林帯にする計画でしたが、列車が見えなくなる、天井が低いなどの理由で植樹を諦めて伐採跡地にしました。

伐採跡地先、稜線が梁の下を潜る場所から尾根が派生し、トンネル出口上を通って製材所裏まで続き、峡谷と中山平をエリア区分しています。 伐採された樹木がこの製材所で加工されたかどうかは別として、風景関連性を持たせたいという製作意図がありました。 稜線と尾根は合板切り出し、地形骨格は粘着テープとジオコレ箱、プラスタークロスで表面を固めて紙粘土で細部修正、最後にレイアウトマット貼り合わせで製作しています。

稜線は梁の下から小ピークを経由して、高さを抑える為10cmほど前へ出た最深部へ続きます。 各ピークから尾根とその間に谷が広がる地形にして、お椀を伏せたレイアウト山を避けています。 稜線にフォーリッジクラスター塊で遠景樹木を表現し、遠近感を演出しました。 茂みが点在する広い草原は、コースターフ枯草色・明緑色にフラットアース薄め液グラデーションを加え、山から里へ季節が移り変わる様子を表現しています。

最深部から南に下った場所が笠松信号所上り方トンネル出口です、その手前下に引上げ線終端部石垣が見えます。 トンネル出口は3例目の自作コンクリート擁壁で、プラ製石垣パネルでは造形不能な形状です、型紙を取り癖付けして製作しました。 上部にループ線と違うタイプの雪崩防止柵2段を設置してあります。 そのまま下り続け信号所へ至る原計画でしたが、全背景高山の単調さ回避と背景用連続写真に大きく写る高圧鉄塔を消す為に、再び小高い丘にしました。 鞍部から八ヶ岳連峰北端の蓼科山が見えています。

背景の都合で生まれた台地をもっともらしく見せる為、戦国の昔、ここに山城があったという想定にして、「笠松城址」の看板を立てました。

笠松信号所から北東コーナーを眺めたアングルです、こうして見ると決してなだらかではないようです。 本線と引上げ線が離れながら次第に標高差を増す風景、コレが見たくてスイッチバックを作ったと言っても過言ではありません。

Nゲージレイアウト国鉄露太本線11「田園の夕景1

田園風景を舞台にしたスライドショウ動画『田園の夕景』をアップしましたので、よろしければご覧ください。


ではまた。

水田の表情豊かな季節

【中山平製材所付近】・・・記事内容と関係ありませんが鉄分添加剤として。

【同夕景】

露太本線の季節設定を晩秋にしたのは、稲刈り後の水田の表情が変化に富むからです。 晩秋と共に水田の表情豊かなのが今、田植え前のわずか10日ほどです。 散歩道に広がるこの季節の水田風景を紹介します。(他の地方では連休前後だと思います)

連日見られる風景がコレ「しろかき」です。 半月ほど前に「田おこし」した水田に水を張り、土を更に細かく砕いて水と馴染ませる田植えの準備作業です。 昔は牛馬と人力、昭和30-40年代に耕運機が普及し、平成に入ってからはトラクターが主役の仕事です。 今週末から来週末にかけてが田植えのピークになりそうです。

この地域では農業経営基盤強化の為、平成一桁時代に大規模な圃場整備が行われ、機械化効率が良い真っ直ぐでビッグサイズの水田が整然と並んでいます。 記憶に残っていませんが、それ以前は昭和の香りが残る”非効率な”田園風景だったと思います。

圃場整備後に5年以上耕作放棄された水田もあります、後継者不足なのでしょうか、草を茂げらせ放置すると、水田に戻すには2-3年かかるそうです。 彼方に見えるのは、諏訪大社御神体の守屋山を含む1400m級の山々で、露太本線南側背景として使っています。

田植えを待つ水田に挟まれたこの水田は冬越し姿のままで、今年は休耕になる様です。

ここから下側3枚の水田(同農家と思われます)は、田おこししないで水を張ってありました、去年の稲株が水面から顔を出しています。 このままトラクターでかき混ぜて田植えする様です。 親世代が引退すると兼業農家になる例が多く、省力化でやむを得ないのかもしれませんが、田おこしには殺菌や土造りの目的があったはずで???です。

この水田だけ田植えが終っていました、単に陽当りが良いからとも考えられますが、早稲の冷害に強い品種かもしれません。 高冷な当地では、コシヒカリ等収量が多く単価も高いが冷害に弱い品種での全滅を避ける為、保険を掛ける場合があると聞きました。

こちらは「苗代」、苗床で種籾から発芽させた稲を、田植えまで育てます、これで農家1軒分でしょうか。 近年分業化が進み大型ハウスで育てた苗を、田植え時期に開設される苗受け渡し所で受け取る農家が増えています。 種籾から育てる米作りから、田植えから始める米作りへの変化が進んでいる様です。

幅90cmの大型用水路と給水口です。 緩やかな傾斜地ですが、圃場整備で水田幅を広くしたので畦の高さは平均1m、水田毎に2-3箇所の段差で給排水高低差を作っています。

その結果、排水はこの様に畦の中を通したパイプを通して行われています。 露太本線の段々水田にこのタイプを取り入れました。 田に水が入る連休明けはカエルの恋の季節、連夜大合唱が聞こえます。


ではまた。