Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

生野街歩き-7 難関突破の風景製作

製作時期は大きく異なりますが、風景としては前回の続編です。 工事中断理由は、生野町張出しスペース端に位置する狭隘部風景製作アイディアが浮かばなかったからです。


生野駅1番線ホームと背景間距離は88mmで、道路を通すとほとんど余裕がありません。

張出し部と南側背景を、自然な形で接続する課題も同時クリアする必要がありました。 先を急いでもロクな事にならないと、アイディアが熟成するまで時間を取りました。

狭隘部道路印刷データです。 初期製作の北町通りは板紙マスキングに筆塗りでしたが、横断歩道など手に負えず生野駅前以降印刷に切り替えました、少し青味の入ったグレーを使っています。 横断歩道が出荷蔵角街灯の場所、その先で右へカーブしながら道幅を狭くし狭隘部を通過させる算段です。 路側帯間道路幅は、6mの表通り規格から4.5mセンターラインなしの裏通り規格へ、少し減速してすれ違い可能な道幅になっています。

道路が通過できても背景接続は別問題です。 左右背景間を雑木林画像でつなぎ、手前に樹木を配置して背景と一体化させる方法にしました。 ここで困ったのが樹木スペース、必要は発明の母の言葉通りで「広葉樹もどき」発祥の地です。 右側緑色広葉樹もどきで背景境界を隠し、コーナー部に針葉樹、左側に明緑色広葉樹もどきを植樹しています。

コーナー部から道路は背景と離れますが狭小スペースです。 雑木林連続は芸がないので小さな社を建てました。 鳥居は鎮守様余剰部品の小型化、自作祠の奥は背景画のまま、左に2本植樹しました。 御柱はKATO部品ランナー2種、実物に準じ太さ高さを変え先端の冠落しも再現しました。 北国の街生野に”御柱”の伝統があるとは考えにくいですが、露太本線所在地の文化をレイアウトに取り込む遊び心があっても良いと思っています。

駅前から左へ30度、道幅を狭めてながら右へ15度、歩行者通路は横断歩道で反対側へ、その先は生野駅構内柵に沿って進みます。 また、横断歩道から手前へ緩い傾斜で下っています。 微妙な曲がりと傾斜、小さな社が風景を引き締めるワンポイントになり、難関を突破して、何とか自然に見える風景製作ができたと感じています。

街灯が歩行者通路側にポツンポツンと並んでいます。 生野駅は敷設時の反対運動で生野町南東の隅にある設定です。 駅前や町役場付近、北町はそれなりに賑わっていますが、駅南側は街外れの外れで道幅も狭く商店もありません。 大きな駅を出るとすぐに街並みが切れ田園風景に変わる車窓からの眺めは、当時良く見たものです。

空撮です、ホーム・道路・背景の関係と共に、広葉樹もどきの薄さが解ります、通常樹木と混植すると、レイアウト鑑賞視点から全くと言って良いほど解りません。 道路面に舗装補修跡を追加しましたが、ウェザリングだか汚しているだけなのか判然としなくなり、数ヶ所で止めました。 横断歩道と駅敷地の三角地は草が生えた空地になっています。 ここにコンデジ縦置きが可能で、生野駅進入列車撮影ポイントとして使っています。


ではまた。

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