Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

露太本線中山平散歩

新年明けましておめでとうございます。 今年も露太本線を紹介しながら、感じた事などを綴って参りますので、よろしくお願い致します。 最初に、半世紀前の国鉄ローカル駅の思い出を少々。 土埃が立つ未舗装路を歩き、小さな駅の待合室で列車を待っていると、色々な音が聞こえました。 初夏の夜は対向ホーム裏の水田からカエルの大合唱が、夏は蝉の鳴き声が幾重にも重なって聞こえ、一層周囲の静かさを際立たせていました。 駅務室からチンチンと鉄道電話が鳴る音、「○○レ閉塞」などと隣駅と連絡を取り合う職員の声、ガッシャンと閉塞機から通票を取り出す音、梃子小屋からガタンというポイント・信号機の操作音も伝わってきました。 やがて改札掛が現れて「只今から何時何分発上り△△行きの改札を行います」と待合室に声を掛け、数人の乗客が改札口へ向かいました。 この様なローカル駅はその後、貨物扱い停止・集中制御化を経て無人化され、現在ではポイントを撤去され、対向ホーム跡が草に埋れている駅も少なくありません。 中山平は旧国鉄ローカル駅の、当時の雰囲気再現がテーマです。

時間が止まった様にのんびりした昼下がりの中山平駅前、北側線路沿いの風景です。 小さな駅ですが駅前周辺にポツポツと建物が並んでいます。 ジオコレ中心に好みに合うストラクチャを選択しています。 ウェザリングと遮光・照明組み込み、せいぜい小物追加程度です。 建設ストラクチャ数が膨大なので、個々の品質アップより集団としての雰囲気醸成優先と言い訳けしています。 タクシー会社は国際交通というネーミングのアンバランスさが面白く、そのまま使いました。 当時の未舗装路の様に、微妙に曲がり、傾斜し、雨が降れば水溜まりができる凸凹感を狙っています。

貨物エリアの先、中山平郵便局手前に売地の空地があります。 ここは駅進入通過列車撮影用のカメラ台設置場所になっています。 固定式レイアウトで実感的な低視線画像を撮影するには、予めカメラ設置位置、画角、風景を確認して建設を進めなければなりません。 天井高が低い露太本線では特に重要なポイントで、これもその工夫の一つです。

郵便局・床屋・民家の夕景です、照明光の色、強弱を意図的に変えています。

通りの突き当りはジオコレの製材所です。 フォークリフトを配置したいと通販で入手したところ、大型ダンプ並みのサイズにビックリしました。 ダメ元覚悟で分解していじりまわしたら、離れれば何とか見られる物ができました。

ビフォア・アフターです。 レイアウト建設開始時の可能な限り市販品利用で自作回避の方針から、不器用なりにやれば何とかなるを経て、自作でオリジナルは面白いかも?への転機になった工作でした。

夜景はこんな感じ、事務所、倉庫、渡し屋根の作業場に照明を組み込んであります。


ではまた。

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