本日はお休みします TMS1961年3月号
本日は同窓会で東京へ出かけます、設計作業も遅れていますのでお休みします。 かなり以前に書いた、困った時のストック記事を投稿します。
筆者がレイアウト熱に取りつかれた頃の情報源は鉄道関連雑誌しかありませんでした。 高校生になってTMSを毎月購入し、小遣をやりくりして特集シリーズやバックナンバーを漁りました。 ン十年振りにダンボール箱から取り出してみると、手元に残る一番古いのは1961年3月号でした。 雑誌著作権期間50年を経過していますので記事にします。
表紙はメイン記事「或るレイアウトの一日」のシナリー写真で、水力発電所がある湖に架かるガーダー橋を2軸トロリーが渡ってゆく図です。
表紙をめくると天賞堂、鉄道模型社、カツミ、つぼみ堂模型店、マルタ模型店の広告が掲載されています。 左ページは海外輸出モデルの国内販売で、時代を反映しています。 カツミD51は3月下旬発売の予告広告で、引き続き17m級鋼製客車、9600形蒸機発売予定という記載がありました、価格情報はありません。
巻頭作品グラフ、製作記は本文記事にあります。 C51、C59、D62国鉄大型蒸機3両、真鍮製キット上回り・下回り・テンダーなどバラ売り部品を使って製作されています。 3軸ボギーのタキ50000は、米国向け蒸機テンダー台車流用のスクラッチモデルです。
「プロトッピックス」として、電車化される急行なにわ号用サロ152と、京阪新2000系の新型車情報が掲載されています。 筆者は1964年1月、大阪-東京間の急行「よど」一等車サロ152に乗った(父に乗せてもらった)経験があり、懐かしく感じました。 右ページはどれから読もうとワクワクした目次です。
メイン記事を読むと、24畳の新レイアウト建設の為に、無償譲渡された1.2mx1.8m小型16番レイアウト取得者(当時のTMS有力ライター)の紹介記事でした。 Nスケール換算640x960mmのデスクトップサイズ、半世紀前個人レイアウトの標準サイズでした。
当時のレイアウト製作は、現在の十倍近い資金力と労力、そして工作技術と情熱がなければなし得ない事業であり、正に『夢の存在』だったのだとつくづく思います。 それから半世紀、当時夢見たレイアウト製作が実現するとは思ってもいませんでした。
裏表紙です、カツミの1号機関車、ED70、C51の広告が載っています。 ちなみにC51はモーター付き¥4.950、貨幣価値換算すると4万円程でしょうか。 精密成型技術の発展により、低価格で豊富なモデルからお気に入りの1台を選べる現在の鉄道模型マニアは幸せです。 TMS定価は¥100でした。
ではまた。