Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

高機能電源⑤ロータリースイッチの加工

間が空いた高機能電源5回目です、前回までに各ノッチ最高速度が決まっている前提で、今回はロータリースイッチの加工を行います。

【上り急行「ろふと」スイッチバック信号所通過中】


1.ロータリースイッチの電気的接続確認
反時計回り一杯がノッチOFF、30度回転毎にノッチ1-4に切り換わるスイッチが2組内蔵されてます。 筆者も始めて使う部品なので、最初に電気的接続確認が必要です。

ロータリースイッチノッチOFF状態でツマミの平らな部分を両面テープで30mmキューブ材に仮止めし裏返します。 中央右上と左下の2端子がスイッチ入力側、周囲の12端子がスイッチ出力側です。 これがスイッチ切替でどう接続変化するか確認します。

右上入力と道通してるのは2時半位置の端子でした。 左下入力と道通してるのは8時半位置の端子でした。 以下ロータリースイッチノッチ1-4で道通確認をします。

結果はこの通りでした。 9時半位置はA入力の、3時半位置はB入力のストッパーで回らなくした空き端子です。


2.各ノッチタップ回路
いきなり回路図で恐縮です、加工する為の必要最小限の説明です。

左端12V電源、右端常点灯電源で抵抗が10本並んでます、両端10kΩで他は2.7kΩ、いずれも通常方式速度制御Hyper-Gの使用品種で秋月調達なら残りが使えます。 中間にA12V~G6Vの7タップが出ており、各ノッチをどこに接続するかで最高速が決まります。

常点灯1.5Vと1.0Vの場合の各タップ電圧(Vcomp)と出力電圧の関係を表にしました。 常点灯電圧により出力電圧が若干異なりますが、誤差範囲なので許容できます。

復習になります。 12V電源の三角波は1.9V~9.1Vの間で振れてます、従って。
①Vcomp1.9V以下:出力電圧0V一定
②Vcomp9.1V以上:出力電圧12V一定
③Vcomp1.9V~9.1V:出力電圧0V~12VにVcomp上昇と共に変化
上の表と見比べると、各タップのVcompと出力電圧の関係が理解できると思います。 まっ、今回工程で重要なのは各ノッチ間に2.7kΩ何本付けるかだけです。

例えば筆者仕様は9V/8V/7V/6VなのでタップD/E/F/Gを使います。 ノッチ1-4間に2.7kΩを各1本計3本です。 12V/常点灯側の残り7本は基板に実装します。

お薦め仕様Aは12V/10V/9V/8VなのでタップA/C/D/Eを使います。 ノッチ1-2と2-3間に2.7kΩを各1本、ノッチ3-4間は直列に2本、残り6本は基板に実装します。

お薦め仕様Bは12V/10V/8V/6VなのでタップA/C/E/Gを使います。 ノッチ1-4間に2.7kΩを各直列に2本計6本、残り4本は基板に実装します。


この他の独自仕様、12V/11V/10V/9Vや12V/10V/9V/7Vを選択される場合は、上記の例を参考に各ノッチ間の2.7kΩ本数を変えてください。 様々なニーズに応えられる自由度と部品品種を減らしコスト削減を両立する設計をしました。


3.抵抗取付
作業自体はあっけないほど簡単です。 筆者仕様で説明を進めます、2本直列の場合は、リード線からげ半田でも良いですし熱収縮チューブで保護すれば完璧でしょう。

ロータリースイッチA側ノッチ1-2、2-3.3-4間に2.7kΩを半田付けしました。

ロータリースイッチB側は各ノッチ加速度変更用に使いますが、ここでは回路説明を省きます。 ノッチ1-2、2-3間に10kΩ、ノッチ3-4間に10kΩ2本並列(写真は重なってます)に半田付けしました。 筆者仕様/お薦め仕様A/B全て同じですのでご安心を。

【『高機能電源④』より転載】
この状態でお薦め仕様Bの加速特性は上記B1になります。 一旦これで完成させ、実際に走行実験を行ってから改修を判断するのが良いと思います。

【『高機能電源④』より転載】
ノッチ1-2、2-3間の10kΩをジャンパーするとB2になります。 ノッチ3-4間の様に10kΩを並列に加える(5kΩ)とB1.5、10kΩを2.7kΩに交換するとB1.8になります。 以上の情報からお好みの加速特性を選択してください。

従来線更新用と延伸専用各2CH、計4個のロータリースイッチ加工完了です。 抵抗付けただけ?って言われそうですが、回路解説資料に手間取りその通りなんです(笑)


ではまた。

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