Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

大ヘマをやらかしました

当初本記事その2以下を9/26更新予定でしたが、Hyper-Gテスターによる動作確認法執筆中にトンデモナイ大ヘマを発見しました。 まずはお詫びとその内容報告からです。


★大ヘマその1:思い込みって恐ろしい
『AさんのHyper-G製作記』で完成した基板のテスター動作確認予備実験として、オシロスコープで波形観察したところ異常を発見しました。

約20kHzの整った波形であるべき矩形波発振回路出力が、11kHzで立ち上がり立ち下がりが鈍っただらしない波形になっていたのです。

完成済みHyper-Gの矩形波出力波形です。 オペアンプIC初期不良を疑い交換するも変化なし、0.01μF(103Z)リード加工時クラックを疑い交換するも変化なし、1日悩み途方に暮れました。 そして思いも寄らぬトンデモナイ間違いを発見しました。

配線をかき分け完成済みHyper-Gを確認するとLM358NでなくNJM4580DDがICソケットに付いていました。 どちらも汎用2回路入りオペアンプです、この用法で性能差が出るとは夢にも思わず、¥25のNJM4580DDより安い¥20のLM358Nを選びました。


Hyper-Gを設計開始した3ヶ月前、調達したLM358Nを実装したつもりで、野小屋蛍光灯チラツキ回路使用のNJM4580DD残りを実装したまま気付かなかった大チョンボです。 視力低下は関係ありません、汎用オペアンプならOKの思い込みが招いた落とし穴に嵌りました。 疑いもしない処でミスをして気付かない、思い込みって恐ろしいです。

oomoriさんを始め既に製作着手された方、部品発注された方に多大な迷惑をお掛けし、言い訳のしようもありません。 コメントに送付先をお知らせいただければ(非公開)、NJM4580DD1個を郵送させていただきますので、該当者はお申し出ください。 ただし誠に勝手ながら、本日より2週間、10/9までに期限を切らせていただきます。


また『作れますよ!Hyper-G』以降の最新記事を優先して公開情報を順次改訂します。 設計初期製作記までの改訂には少々時間がかかりますので、ご了解ください。


★大ヘマその2:相手の立場で考えるって難しい
趣味の世界に係らず消費者(お客様)の購買行動は『コレ何できるの?』(利用価値)と『いくら?』(対価)で決まります、使用技術や原価には興味ありません。 現役時代、『そうだよ、コレが欲しかったんだよ』と言わせる待伏型顧客視点製品開発が重要と設計や商品企画担当者に言い続けていた筆者がとんだヘマをやらかしました。

【サミットは近い①】
市販電源より高性能なHyper-Gを安価に自作できる、利用価値と対価の明示で多くの方が興味を持ち、回路図、部品表、部品配置図提供で十分自作が可能と安易に考えました。 電気は苦手な読者(お客様)が、何が解らないか良く理解してなかったのです(滝汗)

【サミットは近い②】
oomoriさんがおう☆さんから頂戴したコメントでその事に気付き、従来線置換え電源基板製作を題材に『AさんのHyper-G製作記』を書きました。 基板製作も部品に触るのも初めての前提で考えると解らない事だらけでした。

『これじゃ作れない!』と感じた方も多かったと反省し、一番難解な基板製作と動作確認法追加で一段落と考えたところ、oomoriさんから追加リクエストをいただきました。

スイッチやボリュームは大型で単純な部品ですが、初めて触る人には訳の解らない物ですし、Aさんの視点で公開した筆者製作記を読み返すとやはり解らない事だらけでした。 そこで既に完成してるHyper-Gを題材に、基板と周辺部品の接続について『AさんのHyper-G製作記』続編を書く事にしました。


読者(お客様)の皆さん方が『やってみよう!』とハードルを下げる努力不足に恥じ入るばかりです。 筆者は『顧客視点欠如』と『企業の社会的責任不履行』を問題視してTOMIXを批判してますが、こんな事やってちゃその資格ないかもしれませんね(笑)


★余談:鉄道模型の『利用価値』は特殊
我々の趣味の世界で『いくらまでなら買う』あるいは『いくらでも買う』と判断する際の『利用価値』は、一般的な消費財の購買行動とかけ離れてると思います。 制御システムやレールはまだ一般消費財に近い部分がありますが、車両は非常に特殊です。

購入車両選びで車選びの様に加速性能や最高速を気にする人はまず居ません。 ほぼ全員JRXXのXXXX型が欲しいという『所有欲』ではないでしょうか? 入手すれば満足する『収集家』、走らせて楽しむ『走行派』、筆者の様な『時代限定風景派』、色合いは異なれど『所有欲』=欲しい気持を充足させる事が『利用価値』だと思います。

【欲しい物N0.1】・・・8620、デフなんか付けちゃ絶対ダメよ。

【欲しい物N0.2】・・・9600、ハチロク以上にデフが似合わないと思う。
無煙化から43年、平成が終ろうとしてる今、最晩年まで活躍したとは言え、大正生まれの蒸機を知る人も欲しいと思う人も減りつつあります。 KATOが8620を出せば価格見ずに予約入れます、オリジナル+復活SL人吉セットで何とか商売になりませんかね。


ちなみに、いくら欲しくても電気設計信頼ゼロの某社だったら絶対買いません、動画撮影時にロケットスタートしかできず、ガッカリさせられるの目に見えてますから。


【追記】大ヘマの後始末を優先しますので次回更新は未定です。


ではまた。

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