機関庫の製作①屋根から作る!?
機関庫の製作開始です、詰所は工程設計ミスで痛い目に逢いましたので、フルスクラッチの機関庫は十分に工程設計を練り込んでから着手する事にしました。
普通なら4面壁から着手ですが、妻面壁傾斜に合わせての屋根製作は制約が多く、むしろ屋根を先に製作して妻面を合わせる方が容易かつ強度も出し易いと考えました。
【『雪崩覆いの製作⑨』より転載】
それと言うのも屋根に使用するメタルサイディング4526は反りがヒドイのです。
左右屋根30mm幅2枚を切り出しました、溝を潰さぬ様裏からカッター切断です。 材料幅152,5mmがそのまま機関庫屋根全長です、中央が3mm浮くほど見事に反ってます。
反り補正補強兼屋根下地板として28.5mmx150.5mmの1.2tプラ板2枚を切り出します。 タミヤプラ板ですがこれも少し反ってたので、反り方向が逆になる様板取りしました。 切断面をサンドペーパーで仕上げます、黒ポツマークが軒先側です。
両妻面と軒先各1mm内側に1.2tプラ板を貼り合わせ、2x4材の間に挟み重しを乗せて乾燥させます。 屋根頂部側は計算上0.5mm内側ですが、ま、その辺はアバウトで(笑)
乾燥しました、ほぼフラットですが完全ではなく形状固定には骨組みが必要です。
屋根骨組みは船の竜骨を模します、背骨に相当する頂部構造材は5mm三角プラ棒、肋骨には3mmプラ角棒、糊しろに1x2mmプラ材を使います。 作図から求めた上辺15mm、下辺24mm、台形状3mmプラ角棒をリブピッチに合わせ7本使います。
①大体の角度で斜め切断した3mmプラ角棒7本を両面テープで貼り合わせケガキます。
②下辺の裏面はこんな感じです。
③角度に注意しながら上辺、下辺のマークまでヤスリで削り込みました。
④裏面です、長さと角度を揃える事を重視して削ってます。
カッティングマットに両面テープを貼り、削った肋骨7本を指定位置に接着します。 間隔は両端20mm、他は21mm、全長は両妻面壁内寸145mmです。
5mm三角プラ棒を145mmに切断し、センターラインに接着します。
更に三角プラ棒肩の部分に1x2mm材を接着します。 百均で買ったカッティングマットに接着剤が垂れたら目盛が滲みました、そろそろお役御免です。
こんな具合に屋根の骨組みができました。
骨組みはできても基準がないので屋根を貼る事はできません。 作図すると骨組みを5.6mm浮かせると屋根軒先と同一面になる事が解りました。
そこでカッティングマット最後のご奉公、両面テープ・5mmプラ角棒・両面テープ・上質紙・両面テープを貼り重ねたスペーサーの上に骨組みを接着しました。 計算上は5.51mmですが、ま、そこはおおよそと言う事で(笑)
位置合わせして接合部下地板を少しヤスり、片側づつ屋根を骨組みに接着しました。
乾燥してからスペーサーの5mmプラ角棒をベリベリと引き剥がします。 そして骨組みと屋根接合部に瞬着を流し込みました。
再度乾燥させてスペーサーを取り外すと、非常にガッチリした大屋根ができました。
頂部の処理もまだですし、煙出し屋根を乗せなくてはなりません。 しかし反った素材でどう製作するか悩んでいた一番の難物、大屋根をしっかり作る事ができました。
ではまた。