Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

ポイント電気講座⑥Peco その1

ポイント電気講座6回目です。


6.Peco
6-1.インサルフログ
Pecoには『ポイント電気講座②ルーツから学ぶ』で紹介したポイント界のレジェンド、エレクトロフログの他にインサルフログが製品化されています。 エレクトロフログは『選択式』、インサルフログは『非選択式』と誤った情報が流布された為、不遇を囲ってる可哀相なポイントです(笑)

この間違いは『親爺ぃさん』が2016年4月に指摘されています。 当講座ではインサルフログの電気的特性と用法について筆者アイディアを含め解説します。

【使用写真はエレクトロフログです】
エレクトロフログの3電気ブロックに対しインサルフログは5電気ブロック構成です、と言ってもフログは絶縁物(insulator)で開放なので実質4ブロックです。 直進側・分岐側それぞれのトングと内側レールはフログを跨いでジャンパー接続されています。

インサルフログの定位反位電気極性は上図の様にトング接触/非接触で決まり、ポイント開通方向のみ両極性が給電される『選択式』ポイントです。 エレクトロフログとの違いは非開通内側レールがフログ同極性でなく開放に(青点線)なっている事です。

【『ポイント電気講座④KATO その1』より転載】
アレッこの解説どこかで聞いた覚えありませんか?、フログとトング非給電の違いはありますが、ポイント出入口の電気極性はKATOと全く同じです。 インサルフログは『非開通内側レール開放式』であり、KATO同様に比較的簡単に使いこなす事が可能です。


Pecoは何故複雑な製品体系にして2種類のポイントを用意したのでしょうか?、使い易くする為でしょうか?。 一長一短はあれどエレクトロフログは第一世代、インサルフログは第二世代の見方もできますが、Pecoレール進化の歴史調査ができず解りません。

【筆者案のインサルフログ非選択式化】
インサルフログ非選択式化について冒頭の『親爺ぃさん』を含めトング/フログ間ジャンパーを切断し分岐側をジャンパーする方法が公開されてます。 筆者案はジャンパー2本追加です、改造が簡単でトング補助給電機能が加わりより信頼性が高いからです。


筆者改造案2電気ブロック化の定位反位電気極性は上図の様になります。 ポイント開通方向に係らず双方向に両極性が給電される『非選択式』ポイントに変身します。

【『ポイント電気講座⑤KATO その2』より転載】
この改造で電気極性はKATO非選択/フログOFFと完全に同一になります。 DCC採用、または電気が得意でない方にはインサルフログがお薦めです。 ただしPecoはトングにスプリングアクション機能がないのでスプリングポイント使用はできません。

何故エレクトロフログ大改造でDCC化するのか?という筆者疑問に『ジュンパパさん』から答えを頂戴しました。 コード55はダブル/シングルスリップと大型クロッシング以外インサルフログ設定がないのです。 益々Pecoの両フログ位置付けが解らなくなりました、今後設定範囲が拡大すればDCC/Pecoユーザーの朗報になると思います。


6-2.延伸線ポイント合理化検討
ポイント電気講座に私事を持ち込んで恐縮ですが、インサルフログ解説をして設計検証を思い立ちました。 延伸線はコード80採用なので両フログ選択余地があります、何かの参考になればと考え、アイディアを紹介します。

筆者は信頼性重視でPecoへ乗り換え、以下理由でコード80を選択しました。
①ポイント/クロッシング角度が大きいコード80の方がスペース効率が良い。
②中型/大型ポイント組合せ使用により変化に富んだ線形を実現できる。
③コード55はレールオーバースケール感は改善するが、広軌感が強調される。
低線路密度ローカル線の当社には可能な選択ですが、複雑な線形実現にはポイント種類が豊富なコード55を使用するしかないのが現状です。

【『露太本線のJAM初訪問記』より転載】・・・『た625さん』JAM2017出展品
『親爺ぃさん』の布教活動によりArduino制御採用者が増えてます、『サーボスローアクション』『Pecoエレクトロフログ』『リレーフログ補助給電』の3点セットです。 かく言う筆者は先駆者達が技術確立したらタダ乗りを目論むチャッカリ者です(爆)

倉元駅スイッチバックのギャップ/フィーダー設計で選択式が必須条件になるのは8ヶ所中ただ1ヶ所、機関車駐在所分岐P8だけで他は非選択式使用可能です。 ここにインサルフログ非選択式改造ポイントを使用するとリレー補助給電が不要になります。

さらに各ポイント構内運転パターン検証により、3ヶ所はスプリングポイント化が可能と解りました。 完成したばかりの信号扱所梃子数との不整合は目をつぶります。

【スプリングポイント】
ジャンパー給電で不要になるトング線バネを外せば、トングはスムースに動くと思われ(未確認です)、スプリングアクション機能を追加すればサーボが不要になります。

大きな効果を期待できる合理化案と言うより手抜き案です。 まだアイディア段階ですが、インサルフログの便利な用法として是非挑戦したいと考えています。


ではまた。