Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

半世紀前のTMS 1963年7月号

ネタに困った時のTMSになってます(滝汗) 今回は1963年7月号の紹介です。

表紙写真は3氏競作のD51、しかし発表と製作記は次月号、最近のTV番組で良く見られる番宣予告です。 下段帯の特別読物TMS夏季大学は中々面白いので別に紹介します。

前月号でこの年GWに東京交通博物館で開催された運転会の様子が紹介されてました。 同じくGWに関西で開催された運転会の様子が巻頭グラフを飾っています。

大ベテランと仕事・家庭とバランスさせながら趣味にいそしむサラリーマン、鉄研の学生さん、そして電車好きの子供達、時代と服装は変われど今も昔も同じ運転会風景です。

土地柄を反映し阪急や京阪の自作車両も参加していた様です。

昭和初期の3気筒強力蒸機C52とC53のモデル化です。 筆者も全く馴染みのない形式、皆さんは???かもしれませんね、C52は最後の輸入機、それを手本にC53を国産化してます。 作者は国鉄C型D型テンダー機全形式を揃えるという大望に挑戦中です。

当時の市販キット、C50、C51、C58、C62、D51、C12パーツを最大限利用し、ない物は自作して細密化する、気が遠くなる様な大計画です。

天賞堂DF50改良記事が掲載されています、欲しくても買えなかったモデルです。 改良項目は以下3点、電気関係なので興味深く読みました。
①モーター2個化とウェイト増加で牽引力を強化する。
②TMS製品紹介で指摘された内部のタコ足蜘蛛の巣配線を解消する。
③重連/補機運転時のショートを防止し、ヘッド/テールライトを点灯制御する。

記事を読むと、鉄道模型マニアは半田付けは元より糸鋸で金属を切り、配線中継に必要なプラ板や真鍮帯板を加工し、穴開けタップ切りできる工作力が前提になってます。 必要パーツがユニット化され、流用する際も少加工で済む現在とは隔世の感があります。

タイトル「合理的な配線」とある様に上下回り完全分離可能にし、バネ接点2ヶ所で導通させる方式です。 半導体の模型導入前なのでセレン整流器(今ならダイオード)とスイッチを追加し、重連/補機運転時のヘッド/テールライトを点灯制御してます。

車体は真鍮製、床板もカプラーも金属で絶縁されておらず、連結したらショートなんて事が発生してた様です。 車体はプラ製、電気駆動系はブラックボックス化され結線すれば動く技術革新により、鉄道模型を誰でも楽しめる様になったのだと思います。

3尺x6尺の16番レイアウトの紹介です。 驚くのは作者第5次レイアウトである点、開業医か裕福な自営業でなければ何回もレイアウト製作するなどできない時代でした。

折り畳みエンドレス+リバースの線路配置です。 カーブ半径350mmは20m車走行不能、勾配6%は碓氷峠並みです。 定尺サイズは個人小型レイアウトの標準でした。

D級電機が15m級客車を牽いてます。 ダムと川中心の風景で吊橋、トラス橋、アーチ橋の3鉄橋、トンネルポータル9個、16番を畳1枚ではどうしてもこうなってしまいます。

現在は完成品やキットが豊富に揃い、ネットと先行事例調査で容易に自作設計できる恵まれた環境です。 当時は鉄道関連施設の情報源としてもTMSは貴重な資料でした。

鉄橋構造などその最たる物で、現場で眺めても模型化図面作成は非常に困難、この号にはトラフガーダー橋の実例紹介と共に製作記が掲載されています。

陸蒸気からこだままでは、筆者記憶に残る車両が多く登場する様になりました。 スカ型モハ70系は毎年海水浴で利用し、帰りに買う崎陽軒シューマイひょうたん形醤油入れを集めるのが楽しみでした。 C57はギリギリ現役時代の姿を見る事ができましたし、オハ61系は地方で良く乗車し、木板製背もたれと狭いシートピッチが印象に残ってます。

裏表紙カツミの広告は111系発売予告、153系103系に続く国電シリーズ化です。 下段のキハ82系、欲しかったなあ~。 手に入らないから夢として憧れる、今は買おうと思えば何でも手に入る、果してどちらが幸せなのか解らなくなります。


ではまた。

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