Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記

運転よりシナリー重視コンセプトで、昭和40年代後半の風景再現を目指しレイアウトを製作中です。映像・画像を交えながら、製作記に加え、随想や旅行記も発信します。2016年9月より延伸線建設に着手しました。

諏訪大社御柱祭 綱打ち

御柱祭は鉄道模型レイアウト製作にそぐわない話題ですが、多くの方にアクセスいただいていますので、各部落が担当曳き綱を作る「綱打ち」の様子を紹介します。 筆者が住む新興住宅街は40年ほど前に宅地開発された丘陵地で、独力で御柱祭に参加する実力がありません。 400年以上の歴史を持つ隣部落の寄子として、お手伝いする形で参加しています。 2/28日曜日は隣部落の綱打ち、約30人でお手伝いに駆けつけました。

朝7時半、隣部落到着時の様子です。 幸い天気は晴れ(雨天決行)で、朝の陽射しが差しはじめる頃、すでに100人近い人達が祭装束に身を固めて集まっています。

公民館倉庫に仮設祭壇を設置し、この後、参加者全員で作業と祭の安全を祈願しました。

地区役員が鏡割りを行い、樽酒で乾杯して作業開始です。 綱打ち作業は、約40mの部落内生活道路を通行規制して行われます。(雨天の場合はテントを建て並べて行う)

若者が曳き綱の材料、荒縄10本の端末を担ぎ、綱打ち機で折り返し運びます。 1往復すると荒縄20本を1m間隔ほどで仮止めします(写真奥路上)、長さ約25mです。 これを6回繰り返して、荒縄40本で3束を作ります。 御柱は男綱・女綱の2本で曳行されます、この綱は山出し祭で御柱に近い場所用なので非常に太く、120本の荒縄が使われます。

綱打ち機に取り付けられた綱の端末部分です。 千人近い曳き子の力が掛かるので、芯に補強用マニラロープが入っています。 端末処理の左に荒縄40本の3束が見えています。

荒縄40本の3束をそれぞれ30人近くで持ち上げ、手櫛を通して荒縄の長さを揃えます。 指揮者の「よーいてこしょ」の掛け声を合図に、「よいしょ、よいしょ」と声を合わせ、綱元でかけた撚りを戻します。 3本均等な撚りと張力で綺麗な綱を打つには、技術と体力が必要で、2-3m打っては一休み、百人近い氏子が心を合わせた作業です。

打ち終わった約17mの綱です、昼休みを挟んで午後3時までに、山出し祭用(120本)、里曳き祭用(108本)、部落小宮祭用(48本)、3本の綱打ちが完了しました。


片づけを終えた午後4時から公民館で直会(なおらい)が6時半まで開催されました。 「祭には酒がつきもの」と言われますが、直会は単なる懇親会・慰労会ではなく、祭の技術と文化を次世代へ継承し、地域の結束を固める重要な行事だと考えられています。


ではまた。

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