新型広葉樹製作の工夫
当ブログではこれまで広葉樹もどきの製作前編 - Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記やチョイ紅葉樹2次試作と従来線試植 - Nゲージレイアウト国鉄露太本線建設記など樹木製作記事を数回掲載しています。 今回は新型広葉樹製作の工夫について紹介します。
従来線中山平駅裏の風景です、画面中央に晩秋らしく少し色付いた広葉樹3本が立っています。 KATO広葉樹キット製で、手前から中、大、小の各サイズ、広がった枝先に葉の塊が付いた樹形です。 風景に馴染んで一応それらしく見えます。
未使用のKATO広葉樹キット中です、広葉樹らしくする為に枝を四方へ張出しそれぞれの枝に葉を付ると、ほぼ自動的に写真の樹形になってしまいます。 実際の広葉樹に比べて枝の数が少ないからです、小枝を含め全部で40本しかありません。
KATO広葉樹キット小と同サイズの自作広葉樹です。 フラワーアレンジメント用針金で幹と枝を作っており、この例は0.35mmx16本、20本程度はOKですが幹の太さとの関係で40-50本と増やす訳にはいきません。
その結果、密生タイプ広葉樹は枝に装着する葉ブロック大型化で製作可能ですが、まばらタイプ広葉樹、例えば少し葉を落したイチョウの木は枝数不足で製作できません。 今回はこれまで作れなかったまばらタイプ広葉樹製作の工夫です。
①使用素材は従来自作品と同じ0.35mmフラワーアレンジメント用針金です。
②植付け軸兼幹用100mmを5本、幹用90mmを10本用意します。
③100mmに10mm余裕を持たせて15本を捩り、根元を瞬着固定します。
④150mmをV字型に折った3本セットを3組作ります。
①15本から3本分けてV字片側を重ね6本を捩ります、V字残り3本は幹と捩ります。
②同じ事を2回繰り返します、6本の枝が3本と15本のままの幹が残ります。
③2本組の小型V字を作り、6本の枝各3本と捩ります。
④15本の幹はそのままに3方向に5本の枝が6本出ます、枝が30本増えました。
①5本を2本と3本に分け2本組の小型V字を追加、4本の枝から18本の小枝が出ました。
②3方向同じ処理をして幹は15本のままで下枝が54本になりました。
③幹から3本分けて2本組V字追加を2回行い、幹を細くしていきます。
④更に適宜2本組V字を追加し枝数93本の広葉樹幹が仮完成です。
①グレインペイントを厚塗りし、針金捩りとV字追加部分の形状を整えます。
②マホガニー塗装して幹が完成しました。
③葉の接着にはゼリータイプの瞬着を使用します。
④イチョウの想定で枯草色ターフを使います、1/5装着状態、中々良い雰囲気です。
葉の装着には従来自作品の5倍手間がかかりますが出来上がりはこの通り、十分実感的なイチョウの木になりました。 今回は上部枝増量を控え目にしましたが、125本程度までこの方法で可能です。 ところでこのイチョウ、植樹位置が決まっています。
【従来線:鎮守様と道祖神】
都会にお住まいの皆さんには意外かと思いますが、地方の古い部落には何ヶ所も社(やしろ=鳥居と祠または社殿がある場所)があります。 部落の守り神、鎮守様もあれば水の神様、山の神様、△△一族の守り神もあります。
【従来線:御柱の建つ小さな社】
従来線には鎮守様の他に、生野駅前から南中学校へ続く道脇に御柱が建つ小さな社を作りました。 奥行7-8cmのスペースですが良い風景アクセントになってくれました。
モデルは筆者が住む住宅団地の神社です、昨年7年(目)に一度の御柱祭で柱を建て替えました。 12/24(日)には氏子が新しい注連縄を造り新年を迎える準備をしました。
製作したイチョウを植えるのは、風景アイディアがなかった延伸線北基台ドライブインと民家Aの間に作る小さな社です。 社にシンボルツリーとして樹齢の長い大木があるのは良くある風景で、落葉が敷き詰められた敷地になる予定です。
ではまた。